ドーマーの条件
別名:ドーマー条件、ドーマーの定理、ドーマー定理、ドーマーの命題、ドーマー命題、ドーマーの公式、ドーマー公式
英語:Domar's theorem
プライマリーバランス(基礎的財政収支)が均衡している下では、名目金利よりも名目GDP成長率が高ければ公債残高の対GDP比が少しずつ低下するため財政破綻は起こらないという定理のこと。
「ドーマーの条件」は、1940年代にエブセイ・ドーマー(Evsey David Domar)によって提唱された。
「ドーマーの条件」は、財政の持続可能性を考える上での1つの目安として用いられている。
「ドーマーの条件」では、名目GDP成長率よりも名目金利の方が高い場合には公債残高の対GDP比は時間とともに発散していくとされる。また、この場合、公債残高の対GDP比を安定化させる条件として、プライマリーバランスの黒字化を挙げている。
「ドーマーの条件」は財政破綻が起こらないための十分条件の1つであり、同じようなものに「ボーンの条件」が挙げられる。
ドーマー条件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 06:11 UTC 版)
1940年代に経済学者のE・D・ドーマーによって提唱された、と日本でいわれている条件。名目経済成長率が名目公債利子率を上回れば基礎的財政赤字は維持可能であるといわれる。
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