ドーマ編
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「遊☆戯☆王の登場人物 (アニメオリジナル)」の記事における「ドーマ編」の解説
ダーツ 声:絵麻緒ゆう 大国の大統領をも動かせるパラディウス社の総帥。中性的な容姿で、水色のロングヘアとオッドアイが特徴。一人称は「私」。相手を諭すように理知的な話し方をする。その正体は古代アトランティスの王で、オレイカルコスの力で最盛期を誇り、滅亡した時代の王。 オレイカルコスによって時空移動を可能とし自然現象を操る程の強大な力を持っている。社内ではカモフラージュのため青いスーツを着用し髪の毛を束ねえている。 やがて復活する伝説の竜と、それに選ばれたデュエリストに対抗できる駒としてラフェールらを絶望に追い込みドーマの一員として迎え入れた張本人でもある。一万年にわたってオレイカルコスの神を復活させる魂を奪い、保管し続けると共に人類の歴史を見守ってきた彼は三千年前のエジプトに起こった戦いも目撃しており、エジプトもオレイカルコスの神の力で滅ぼそうともしていた。全ての闇の原因は闇遊戯にあるとして彼を『呪われた魂』と指摘。呪われた運命に終止符を打ち、心の闇を元にした新たな歴史を作ろうとしていた。 闇遊戯、海馬、バクラのかつてのエジプトで心の闇を操る強い魂がそろって蘇ったのをきっかけにオレイカルコスの神の復活を決意。バトルシティ終了後にヴァロンに連れられた孔雀舞の心の闇とトラウマを見抜き、巣食う恐怖から解放できると、舞も迎え入れる。 神のカードを美術館の石版に収めようとした遊戯たちを謎の呪文で妨害し、石版を凍結させデュエルモンスターズを世界中に実体化させ大混乱を招く。同時に海馬コーポレーションとI2社の乗っ取りを開始し、遊戯達三人以外にもペガサスを始めとした強き魂を持つデュエリスト達の魂を集め始める。 遊戯の魂を手に入れた後にはドーマの三銃士についてきたインセクター羽蛾、ダイナソー竜崎をドーマの一員として迎え入れる。石の荒野にたどり着いた遊戯の魂を奪うためにラフェールを派遣させ、オレイカルコスソルジャーを遠隔操作し遊戯を襲い、発雷能力でアイアンハートとクリスを殺害するが、遊戯の魂の確保自体には失敗する。 海馬コーポレーションの乗っ取り後は世界中の人間の魂を生贄に捧げるために、全世界にオレイカルコスのかけらを飛ばし、オレイカルコスソルジャーを派遣。最終的にはドーマの三銃士の魂も手に入れる。 初期手札5枚、ライフ4000のままで、神殿に乗り込んできた遊戯と海馬の2人を相手にデュエルを挑む。究極龍騎士を含む今までの遊戯達の攻撃を吸収し攻撃力が20000にまで膨れ上がったオレイカルコスシュノロスで、海馬にとどめをさし攻撃力∞の蛇神ゲーで遊戯を絶望させるも、蛇神ゲーを利用した伝説の騎士の無限ループコンボに敗北した。 しかし、敗北の直後に浮上したアトランティスに逃れ、自身の魂を捧げてオレイカルコスの神を復活させた。三幻神に敗れた直後、地球の心の闇と共に現れるが、闇遊戯が地球の心の闇を封印した事により解放され、眠りについた。人間の心の闇に度々言及しており、その根源は不平等にあると説いていた。心の闇は過去の偉人たちも逃れられないものだと言っていた。 デュエルの技量は非常に高く、更にその殺気は素人の杏子や本田がはっきり感じ、海馬ですら戦慄する程である。デッキには「タイム・イーター」や「双弓のケンタウロス」など、オレイカルコスの文字で書かれていないカードも存在するが、最大の特徴はドーマの三銃士さえ扱えない通常のオレイカルコスの結界から更にオレイカルコス・デウテロス、オレイカルコス・トリトスと続くオレイカルコスの三重結界と「オレイカルコス・キュトラー」が吸収したダメージを攻撃力に変換するオレイカルコス・シュノロス、シュノロスの攻撃力が0の状態で破壊された際に召喚される攻撃力∞の蛇神ゲーを最後の切り札としている。 「オレイカルコス・シュノロス」は2009年5月にOCG化した。 ラフェール 声:川原慶久、長浜満里子(幼少期) ダーツ配下のドーマの三銃士の一人。実際のOCGにある「ガーディアン」デッキを操る決闘者。一人称は「私」だが、「俺」と言うときもある(155話、177話、183話)また幼少期の一人称は「僕」。体格のいい大柄なアメリカ人で金の短髪とつり上がった揉み上げが印象的。決闘の実力は三銃士最強で、召喚することさえ難しいとされるガーディアンを手足のように操り、2回も初手にドローカードがくる程の引きの強さを持つ。レベッカが全米チャンプになった頃、表には出ないが強力なガーディアン使いが居るという噂が各地で流れるほどであり、一度は闇遊戯を倒した(オレイカルコスの結界を闇遊戯に発動させることによって自滅を誘わせた)。闇遊戯の事は「名も無き王(ファラオ)」と呼ぶ。 遊戯にあえてオレイカルコスの結界を発動させ伝説の竜の介入を防ぐ策をとる、暴走しがちなメンバーをたしなめる、思慮深く冷静で落ち着いた性格である事から三銃士のまとめ役的な存在。城之内の事も認めており、ヴァロンよりも城之内の可能性に気がついていた。 幼い頃に家族(両親・弟・妹)を船の沈没事故で亡くし、ラフェールだけが小さな島に流れ着き、生き延びた。その頃、両親から貰ったカードに宿る精霊達に励まされた経験から「モンスターを墓地に置かない」という独特のデュエルスタイルを持つ。その後、無事に帰国できたが依然として家族が行方不明でマスコミや世間の好奇の目、父の遺産を横取りした上に自分を売名に利用する親族の醜い欲望から、自分が人間社会に戻ってきた意義を見失い、ガーディアン達と共にダーツの導きに従う。 二度目の闇遊戯とのデュエルの際、「ガーディアン・エアトス」を倒され、その効果により召喚された「ガーディアン・デスサイス」を使い、「モンスターを墓地に置かない」という自分の信念を曲げてまで闇遊戯を倒そうとするも、デュエルを通して自身の心の闇を取り払う事となった。最後に墓地のモンスターをフィールドに戻すために自らライフコストによる敗北を選び、ラフェールの目の前にエアトスを始めとしたガーディアンと家族が現れ、彼らに見守られる形で心の闇から解放され、魂を抜かれることはなかった。パラディウス社崩壊後、ダーツを止めようと神殿に向かうが、実は船の沈没事故はダーツが仕組んだ物である事を知らされ(後述されているアメルダやヴァロンの悲劇等もダーツが仕組んだ事であった)、怒りで再び心の闇が生まれ、そのために発動した「オレイカルコスの結界」に魂を奪われた。その後遊戯達によりオレイカルコスの神から解放され、生け贄となっていた家族達の魂と再会し、遊戯達と共に脱出した。 名前の由来は、三銃士アトスの別名ラ・フェールから[要出典]。「ガーディアン」デッキを使用するが、カードは長い間使い込まれたために表面がすり切れており、自分が有名であることを自覚しているために裏面だけは張り替えている。「ガーディアン・エアトス」は沈没事故の日に弟と妹が探してくれたプレゼントであり、ラフェールにとって最も大切なカード。2009年5月にOCG化した。 アメルダ 声:家村幸成、歌原仁美(幼少期) ダーツ配下の三銃士の一人。 赤紫色のおかっぱ頭のスペイン人。一人称は「僕」。紛争地で育ち、海馬コーポレーションが売った武器が戦争に使われた事によって弟のミルコを殺された過去を持ち、その事から海馬や兵器に対して激しい怒りと憎しみを抱いている。その憎しみは常識を超えており、普通の救助ヘリにさえ憎しみを露にした。 ペガサスに変装して海馬兄弟をデュエリストキングダムに誘い出し、最初はペガサスのトゥーンデッキを使いデュエルを行う。その後、ペガサスでないことを見破られるも引き分けて退却。後にプライベートジェットの機長に変装して海馬に挑んだ。二度目のデュエルでは今度こそ復讐しようとするが、海馬に「世界中の人々の親兄弟を殺すのか」と指摘され、迷いが生じる。本来の意図はデュエルで海馬を倒すことではなく、飛行機の墜落で道連れにすることだったが、モクバに弟の面影を感じたことによって最終的には互いに弟への愛情を認め合い、海馬を信じることを決意し、敗れた。敗北時に弟の形見のロボットのおもちゃをモクバに渡した。 アメルダが目撃した剛三郎はダーツの化けた姿であることが判明し、弟の死そのものもダーツによって仕組まれていた。オレイカルコスの神から解放された後、弟の分まで生きると決意した。 変装時にトゥーンデッキ、レベル4で炎モンスター1体につき攻撃力を高める「バルログを筆頭にした炎族モンスター中心のデッキ(ただし作中で登場したのはバルログのみ)。そして海馬への復讐のためにトークンを生む能力を持ちトークンがある限り攻撃されない最上級の「魔空要塞ジグラート」を筆頭に、兵器モンスターを中心に構成された機械デッキの3つのデッキを所持している。それぞれのデッキを使いこなすタクティクスを誇る。 名前の由来は、三銃士アラミスの別名アルメダから[要出典]。 ヴァロン 声:前田剛 ダーツ配下の三銃士の一人。茶髪で肩に戦闘パッドをつけたワイルドな風貌の青年。城之内と舞のデュエル最中に茶々を入れたり、舞にそれをとがめられた時には口笛で返すなど三銃士の中では明るく飄々とした性格。しかし仲間の危機には自身の身の安全を無視してオレイカルコスのかけらでデュエルを中断させる大胆な行動をする。その一件で腕を負傷し包帯を巻いたにもかかわらず数日後の御伽、レベッカ戦や城之内戦ではアーマーで暴れまわるなど傷の治りが早い。 地下デュエル場で出会った 舞に好意を抱いており「俺の女になれ」とアタックし、そのためならダーツを倒すことをも考えている。他の2人がダーツに敬語を使っているがヴァロンは対等な口調で話している。孤児院出身だったが、その孤児院が放火され、世話になったシスターも巻き込まれて死んでしまったために放火犯を皆殺しにし、刑務所に送られてしまう。刑務所長(声:冨田真)に、刑務所を出られる条件としてデュエルで勝ち残ることを言い渡され、それを呑んで勝ち残った。その後ダーツと出会い、さらなる強さを求めてドーマに入った。しかし、それは全てダーツが仕組んだことだった。 城之内とのデュエルは当初は舞のためにと始めたものだったが、やがてギリギリの攻防の中で互いを認め合い、本気で拳をぶつけ合うデュエルとなった。最後には城之内が使用した伝説の竜の効果により敗北、舞を城之内に託しオレイカルコスの力によってその魂を抜かれた。その後、ラフェールにより舞と共にどこかの別荘に運ばれたが目が覚めた時には舞の姿はなく、「ハーピィ・レディ」のカードだけがあった。 自分に装着する機械族モンスターである「アーマーデッキ」を使用し、頭部装備である「サイキック・アーマー・ヘッド」を起点に「グラビテーション」と名のついた魔法カードによる複数展開を得意としている。また、相手の伏せカードなども気にせずに常に全力で正面からぶつかるスタイルを取る。 名前の由来は、三銃士ポルトスの別名デュ・ヴァロンから[要出典]。 グリモ 声:ジェームス小野田 ドーマが差し向けた刺客で、ラフェールの従者。 羽蛾と竜崎を破り、二人の魂を封印した。戦士族を中心にしたデッキを用いており、「オレイカルコスの結界」を最大限に生かした戦術を得意としている。闇遊戯にデュエルを挑み、オレイカルコスの結界の力で神のカード「オベリスクの巨神兵」を操ったが、闇遊戯の引きの強さに敗れた事で自身の魂も封印されてしまった。 名前の由来は、三銃士アトスの従僕グリモーから ミルコ 声:谷内友美 アメルダの弟。常にアメルダと一緒にいたが、戦争に巻き込まれ逝去。そのため、アメルダはボロボロになった形身を肌身離さずにいる。アメルダの魂を高めるため、ダーツによってオレイカルコスの神の生け贄になっていたが、最後には解放され兄と再会できた。 ユアン 声:丸山彩智恵 二度目のデュエルでアメルダがオレイカルコスの結界の力で海馬に見せた光景に現れた少年。教会の仲間と共に武器を売って生活を繋ぎ、海馬と銃弾を使ったチェスをしていた。教会が焼かれた後に戦車隊の砲撃で死んだ事が判明(この時、海馬はユアンにモクバの面影が重なって見えた)。 デニス 声:又村奈緒美 二度目のデュエルでアメルダがオレイカルコスの結界の力で海馬に見せた光景に現れた少年。チェスが得意なアメルダの親友。こちらもトニー(声:堀田勝)と共に戦争に巻き込まれ逝った。 ジュリアン 声:新鹿由美子 ラフェールの弟。海難事故で死亡。ラフェールの魂を高めるためにダーツによってオレイカルコスの神の生け贄になっていた。 ソニア 声:横山奈央 ラフェールの妹。こちらも海難事故で死亡。ダーツによってオレイカルコスの神の生け贄になっていたが、最後には解放されラフェールと再会できた。 シスター 声:中尾友紀 ヴァロンが暮らしていた孤児院、古い教会のシスター。喧嘩っ早いヴァロンの怪我の手当てをしながらもヴァロンを諭していた。教会が放火された時、子供達は逃げたようだが、彼女の姿は無かった。 アイアンハート 声:屋良有作 ダーツの父親で、クリスの祖父。過去に伝説の竜と共に戦った戦士の魂。 謎の老人として闇遊戯達の前に現れる。オレイカルコス・ソルジャーと戦う闇遊戯を助けようとするが、ダーツの放った雷に撃たれ力尽きて消滅した。 クリス 声:樋口智恵子→谷内友美 アイアンハートの孫で、ダーツの娘。彼女もまた伝説の竜と共に戦った戦士の魂。 サニーという名のシルバーフォングのような姿に変身できる狼のような犬と共に行動している。 アイアンハートの元で常に行動を共にする。こちらもダーツの放った雷に撃たれ消滅した。 イオレ 声:長浜満里子 ダーツの妻で、クリスの母親。 オレイカルコスの影響によってモンスター化したため、最終的に夫であるダーツに斬り殺された。 闇遊戯とダーツとの戦いが終わり、ダーツのもとに現れたアイアンハートとクリスの魂によると、これからダーツと向かう場所、死後の世界でダーツを待っていた様子。
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ドーマ編
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「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」の記事における「ドーマ編」の解説
第145話 - 第184話。 10ヶ月におよんで放送されたTVアニメオリジナルシリーズ。このシリーズは心の闇を題材にしており、遊戯を始めに主要人物たちにアニメ独自の設定が追加されている。また、デュエルモンスターズ界(詳細は下記記載)をはじめ数々のオリジナル設定を盛り込む。ペガサス、孔雀舞、羽蛾、竜崎などの決闘者の王国編の人物達が再登場している。 失われた記憶を見つける為、童実野美術館の石版の前で3枚の神のカードを翳す闇遊戯だが、封印は解かれず、逆に石版が凍結してしまった。同時に世界中でデュエルモンスターズが実体化しパニック状態となる。更に3枚の神のカードは奪われ、遊戯の前には「ドーマ」と名乗る組織の男達が現れる。遊戯は彼らの1人グリモに負ければ魂を封印される闇のデュエルを挑まれる。 謎のフィールド魔法「オレイカルコスの結界」を発動するグリモを辛うじて倒した遊戯達に、ペガサスから緊急連絡が届き、一行はアメリカへと旅立つ。一方海馬は、自社株が何者かに大量に買い付けられ、会社が乗っ取られそうになっている事を知る。その買い主とは何とペガサスであった。ペガサスの元へ赴いた海馬だったが、ペガサスは先程遊戯に助けを求めていたとは思えない態度で、海馬に勝負を挑んで来た。
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