【機長】(きちょう)
Captain/PIC(Pilot in Command=指揮操縦士).
航空機搭乗員のうち、飛行中の機内における最高責任者として全乗員の指揮監督に従事する者。
副機長以下、他の乗員に指示・命令を下しつつ、操縦士として機体の操縦にも従事するという、文字通り責任が付きまとう役職である。
また、出発に先立ち、運航管理者(ディスパッチャー)等と打ち合わせを行って飛行計画を決定したり整備状況をチェックする仕事もある上、緊急時においては状況に応じて適切な判断を下さなければならない。
そのため、機体の全てと気象、航空に関するあらゆる学問に精通していなければならない。
現在の日本で、定期航空路を運行する航空機の機長となるには、航空法に定められた定期運送用操縦士の資格・並びに乗務する航空機の型式限定の資格(型式証明)を取得した上で、各航空会社が定めた機長としての条件を兼ね備え、円満な人格と教養・常識を備えた人物であることを要する。
また、船舶における「船長」と同様に、機内での犯罪の予防または処置について、必要に応じて強制力を行使することが可能である。
ただし、船長とは違って刑事訴訟法上での「特別司法警察職員」に指定されてはおらず、機内で確保した被疑者は着陸地を管轄する警察機関へ引き渡すこととなる。
また、実際の対処についてもフライトアテンダントやスカイマーシャルなどに委任されていることが多いようである。
余談ながら、かつて日本航空が一社提供していたTOKYO FM系列のラジオ番組「JET STREAM」では、番組の司会進行を受け持つ男性パーソナリティが「機長」という役回りを演じている。
機長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/29 18:00 UTC 版)
機長(きちょう、英: pilot in command)は、航空機乗員のうちの最高責任者・管理者である。
注釈
- ^ 高度1万メートル以上を飛行中のみに使用されることを条件に、耐空証明の取得が不要
- ^ 現代の旅客機は基本情報だけで100ページ、全体が数百ページあるため重く、更にエンジンやシステムに関する部分は分冊化されているなど検索にも時間がかかる。緊急時に必要な情報だけが抜粋されたQRH(クイック・リファレンス・ハンドブック)もあるがシステムが複雑化しているため分量が多く、USエアウェイズ1549便不時着水事故のように最後まで読み切れない事態も起きている
- ^ 自身は操縦に専念するため、実際の行為は客室乗務員が行う。
- ^ 通常は航空管制官の指示が無ければ違法である。
- ^ ボーイング787のバッテリー問題による運航停止中は、この定期審査を受けられないために機長資格が失効したパイロットが問題となり、機長認定の柔軟な運用を行うなどの特例措置がとられた。
- ^ 飛行機を兵器とする部門の「空軍」としての独立が始まったのは20世紀後半で、それまではどこの国も陸軍や海軍の「航空隊」だった
- ^ 戦車でも同じで、操縦手が車長を兼ねるわけではない。
出典
- ^ Captain 143 右席と左席 - 日本航空
- ^ a b 艦長・機長の席は右?左?
- ^ 世界オセロ優勝の11歳福地さん 帰国便機長が前記録保持者 - NHK
- ^ 株式会社インプレス (2018年10月1日). “オリエンタルエアブリッジ、軍艦島や大浦天主堂などの上空を遊覧飛行。空の上での生演奏も”. トラベル Watch. 2022年12月14日閲覧。
- ^ News Up 67歳でも飛んでます! 人気職種もいまや… -NHK
- ^ 海上自衛隊 女性初の飛行艇の機長が誕生 2019年7月1日
- ^ “ピーチ機内でマスク拒否、男逮捕 航空法違反などの疑い:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2021年1月19日). 2022年12月14日閲覧。
- ^ 群馬ヘリ墜落:機長はベテラン 大震災直後に被災地上空へ - 毎日新聞
- ^ 国土交通省・航空:機長の認定制度(航空法第72条)
- ^ “(1)ヨットレースとは”. 明大スポーツ新聞部. 2022年12月14日閲覧。
機長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 07:01 UTC 版)
旅客機の機長。飛行中の飛行機の窓から機長のあいさつに伺う、機内放送で「ごめん」としか喋らない、あるいは機内放送の後で「あ。」と思わせぶりな言動をしたりして機内をパニックに陥らせる。非常に神経質な性格で、客室から「バカ」という声が聞こえただけで、乱暴な操縦をしてくる者もいる。
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機長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 14:50 UTC 版)
「よど号ハイジャック事件」の記事における「機長」の解説
よど号の機長であった石田真二は、帰国後に勇敢な操縦士として持ち上げられ、時の人となるが、プライベートなトラブルを週刊誌に書き立てられた結果、日本航空を退職することになってしまった。晩年は夜間の駐車場警備員を務め、2006年(平成18年)8月13日に他界した。
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「機長」の例文・使い方・用例・文例
- 「こちらは機長です.管制塔より許可がおりしだい離陸いたします」
- 機長は起こりうる乱気流を避けるために離路の要請を行った。
- 私は20年間機長として働いた。
- 機長は気象訓示を受ける為に気象室へ行く。
- 機長が機内放送を通じて乗客に飛行位置を伝えた.
- 副操縦士が機長に代わって操縦桿を握った.
- 機長という役割にある人
- 法律に適用される迷惑行為には,トイレでの喫煙,携帯電話の使用,離着陸時に座席を倒したままにしておくこと,機長の指示に従わずシートベルトを装着しないことが含まれる。
- もし乗客がその警告を無視したら,機長が文書でその乗客に迷惑行為を止めるように命じる。
- しかし,乗客が迷惑行為を続けたり繰り返したりしたら,機長は到着地でその乗客を警察に引き渡す。
- 1999年の痛ましい事件では,全日空の飛行機の機長がハイジャック犯によって刺殺された。
- そのため,機長はハドソン川に着水することを決意した。
- 日本初の女性機長
- 藤明(あ)里(り)さん(42)が先日,日本航空の子会社であるジャルエクスプレスの機長になった。
- 彼女は日本初の民間旅客機の女性機長だ。
- 7月12日,藤さんは大阪の伊(い)丹(たみ)空港から仙台まで機長として初飛行を行った。
- 2008年,機長になるのに必要な資格である定期運送用操縦士の免許を取得した。
- 今年の7月2日,彼女は機長の試験に合格した。
- 国内の約4000人の機長の中で唯一の女性である藤さんは,「機長は男性だけの仕事だという見方がなくなれば,女性機長はもっと増えると思う。信念を持って努力し続ければ,不可能も可能になる。」と話した。
- この便の藤村弘(ひろし)機長は「大好きなジャンボの引退は非常に残念だ。」と語った。
機長と同じ種類の言葉
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