こうかい‐し〔カウカイ‐〕【航海士】
航海士
概要解説 航海士は船長が作成した運航計画に基づき、航海や荷役に関する業務の遂行のため、甲板部を指揮したり、自らが直接その業務にあたります。航海士の最も重要な業務に船の位置の確認があり、肉眼やレーダー、あるいは太陽や星を計測したり、人工衛星からの電波をキャッチしたりして船の位置を求めます。その他にも気象や潮流の変化を的確にとらえ、常に安全で効率的な航海成就に努めます。船舶職員法では船の大きさや航行区域によって、船に乗務すべき航海士の人数や、その等級を規定しています。大手海運会社の場合、航海士を学歴別に見ると、商船大学出身者と商船高等専門学校出身者でおよそ90%を占めています。 必要な能力・資格など 航海士の職業は免許制です。航海士に関する海技従事者の免許には、1級~6級海技士の6種類があり、それぞれの資格に応じて試験を受けるために必要な乗船履歴(経験)が定められ、船の大きさや航行区域別にもさまざまな条件が設けられています。免許は20歳以上でないと与えられませんが、早く資格を取得する方法としては、中学を卒業してすぐ、海員学校や商船高等専門学校などの専門の教育機関に進む道があります。これらの養成期間のほとんどは、奨学金制度が充実しており、学資や入学金の貸与を受けることができます。 関連する職業
航海士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/05 13:27 UTC 版)

航海士(こうかいし)とは、航法(船の現在位置確定と航海計画策定)を行う船員[1]。
- 三等航海士
- 二等航海士 - 二等航海士は三等航海士の一つ上である。上から3番目 (遠洋定期船では4番目) であり、通常は船のナビゲーターである当直士官。二等航海士になるには三等航海士で二等航海士になるための国家試験を受けなければならない。
- 一等航海士 - 船の甲板部門の責任者。上から2番目。二等航海士のさらに上である。一等航海士になるには二等航海士同様に国家試験を受けなければならない。
甲板部の業務
近年の航海士は、航海当直に限らず船舶運航に関するあらゆる業務を担当している。担当業務の内容は船舶によって異なるが、一般に以下のような業務が割り当てられている。なお、甲板部主任者(一等航海士)の指示により、実際の業務は甲板部員が実施することもある。
航海当直
航海中、船長が直接指揮を執る場合を除き、航海士は船長から権限を委譲されて航海船橋における指揮を執る。
停泊当直
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荷役作業
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担当機器の管理
一般に、航海士が担当する機器として以下のようなものがある。
- 航海計器
- 磁気コンパス
- ジャイロコンパス
- 航海用レーダー
- 電子海図情報表示装置(ECDIS)
- 甲板機器
- 操舵設備(操舵機、自動操舵装置、DPS、ジョイスティック操船システム)
- 係船設備(錨、揚錨機、係船索、係船機)
- 乗降装置(舷梯、ワーフラダー、パイロットラダー)
- 消火設備
- 消火器
- 消火栓
- 消火管
- 警報装置
- 荷役設備
- ジブクレーン
- デリック
- 床上式クレーン、ホイスト
- ランプウェイ
- 貨物倉、貨物油タンク
- 通信設備
- VHF
- MF/HF
- Inmarsat C
- EPIRB
- SART
- 生活・衛生設備
- 清水系統
- 飲料水系統
- 汚水系統(トイレ・汚水処理装置、ビルジ系統)
- バラスト水系統
文書管理
・法定文書
SOLAS関係、STCW関係、MARPOR関係等、国際条約や国内法で作成が求められる文書の作成・使用・保管を行う。
・社内文書
安全管理マニュアル(SMS)に記載されたチェックリスト等、船内で使用する文書の作成・使用・保管を行う。
危機対応
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船内レクリエーション
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脚注
- ^ Zosen Kiokai Nenpo 1901 (5): 29–33. (1901). doi:10.2534/jjasnaoe1897.1901.29. ISSN 1884-2046. https://doi.org/10.2534/jjasnaoe1897.1901.29.
関連項目
外部リンク
航海士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/18 02:14 UTC 版)
国を持たず、船を生活の場とする自由人。新規航路の開拓や物資の輸送を生業とし、独自の航海技術と文化を持っていたとされる。現在の彼らの行方は不明。
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