うんてん‐し【運転士】
うんてんし【運転士】
運転士
運転士
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/18 23:06 UTC 版)

運転士(うんてんし)とは、
基本的にその資格を持った者でないと運転することが許されない場合が多い。
鉄道では、ウテシと略して呼ばれることがある(電報略号に由来)。「◯◯(苗字)ウテ」のように略されることもある。
学研教育総合研究所が2024年に行った小学生の「将来の職業」ランキングでは、男子の部門で「YouTuberなどのネット配信者」、「警察官」、「その他スポーツ選手(野球・サッカー・水泳以外)」に次ぐ第4位に「運転士」がランクインしており、男女合わせたランキングでも「歌手・アイドル」と同率の第8位となっている[4]。
鉄道の運転士
世界各国に鉄道運転士がいる。国ごとに免許制度が異なっている。
また、運転する車両によって、あるいは事業者(運営者)によっては、異なる職名が付けられている場合がある。
機関車を運転する職員は「機関士」という。
ヨーロッパの鉄道
ヨーロッパの鉄道では2004年1月に2か国以上の国際路線に乗務する運転士を対象とする欧州機関士免許が導入された(採用国の国内での免許や資格の補完)[5]。
日本の鉄道
日本の鉄道の運転士は、国土交通省より運転免許が交付される。行政的には「運転手」と呼ばれることが多い。
鉄道運転士になるには高校、専門学校、大学等を卒業後、鉄道会社に就職し、駅員や車掌を経験した後、免許を取得するのが一般的である[6]。
待遇については事業者の規模や地域によって大きな差がある。
給料BANK (2024)によると、電車運転士の平均給料は33万円、生涯賃金は2億2704万円とされており、これは気象予報士、化粧品メーカー社員、トラック運転手、レジャー系企業社員と同額である。また、新幹線運転士は平均給料42万円、生涯賃金2億8896万円で、これは一級建築士、外交官、現場監督(建設業)、銀行員と同額で高額となっている。
韓国の鉄道
バスの運転士
ヨーロッパのバス
欧州連合(EU)のバスでは定員8人までので車両総重量3,500 kgまでの四輪車であればBクラス免許で運転可能であるが、これを超える場合にはDグループ(Dl、DlE、D、DEのいずれか)の運転免許が必要である[7]。EUの免許制度ではトラックの運転免許(Cl、ClE、C、CEに区分されるCグループ)とバスの運転免許(Dl、DlE、D、DEに区分されるDグループ)は明確に区分されており、Cグループの免許でバスを運転したり、Dグループの免許でトラックを運転することはできない[7]。
なお、バスやトラックを運転する場合にはEUの運転免許とは別に、各国のドライバー資格が必要である[7]。
日本のバス

日本のバスでは、一般乗合旅客自動車事業もしくは一般貸切旅客自動車事業において、その自動車を運転操作するものに対し「バス(旅客自動車)運転士」の呼称が用いられる。ただし、行政的には「運転手」と呼ばれることが多い。バス運転士になるには、大型自動車第二種免許(小型バスであれば中型自動車第二種免許)を取得し、各社が実施する採用試験に合格する必要がある。日本のバス事業者は中途採用者の比率が高いのが特徴である。
主に、乗合バス(路線バス)・ 貸切バス(観光バス)・ 特定輸送(送迎バス)があり、運転士はそれらを運行する公営(例:東京都交通局)または民間(例:西日本鉄道)の事業者に属する公務員か会社員である者が多い(事業者は圧倒的に民間が多く、日本のバス路線の大半は営利企業によって維持されている)。一般的には鉄道に準じた運転士、乗務員の社内呼称が用いられる。なお、ごく一部ではサービス・クルー(東急バス)やハイウェイパイロット(WILLER EXPRESS)といった片仮名の社内呼称を使用する事業者もあるが、一般的には浸透していない。多くの事業者で制服および制帽の着用が義務付けられている(ただし地球環境保護の観点から夏季はクールビズを実施している事業者が多い)。
日本の一般路線バスは乗務員として運転士のみが乗車するワンマン運転であることがほとんどである。ワンマン運転の場合、運転士は運転操作のほか、ワンマン機器の操作、車内放送(自身による肉声放送もしくは車内放送用機器の操作)、乗客が乗降する自動ドアの開閉操作、運賃収受や回数乗車券販売、ICカード取扱なども行う。運行中に発生する突発的な事態(通行止めによる迂回、悪天候、故障、火災、急病人、遺失物、その他不測の事態等)にも基本的には運転士一人で対応にあたることとなる。冷静な判断力、集中力、立席の乗客にも配慮した非常に高度な運転技術、障害者や高齢者を含む幅広い利用者のニーズに対応したサービス(ベビーカーや車椅子利用者の介助、聴覚障害者への筆談対応等)、車両構造、安全運行、地理、関連法規に関する知識など、総合的な業務遂行能力・多種多様なスキル、そして奉仕の心が求められる職種であり、人命を預かる絶対にミスが許されない仕事でもある。近年では車内転倒事故を防止するためのマイク活用やCS向上に向けたより質の高いより親切な接客が求められている。
事業の特性上、服務規律は厳格である事業者が多い。
長時間運行する場合、改善基準告示に定められた連続運転時間を遵守するため、仮眠室付きの車両でツーマンでの運行となる場合がある。
貸切バスやはとバス等の定期観光バスの場合、バスガイドとのペアで乗務することがある。この場合、バックカメラ付きの車両でも後退時の誘導はガイドが行うことが通例である。
乗務の他に、車両の点検、軽整備、燃料・油脂類・AdBlue等の補給、洗車、掃除等も運転士の業務であることが多い(車両担当制の事業者も数多くある)。
路線バス(乗合)と観光バス(貸切)を兼務している(両方の乗務員に記載)運転士も数多くいる。一部では、運転士兼運行管理者という者もいる。
バス運転士におけ女性比率は1%台と極めて低く、男性中心の職業である(防犯上の観点等から敬遠される傾向がある)。
バスジャック等のテロやトラブルに巻き込まれるリスクもあるため、バス事業者各社は警察と連携し定期的に訓練を実施している。新宿西口バス放火事件(1980年)や西鉄バスジャック事件(2000年)は社会に大きな影響を与えた。
社会に欠かせない公共交通に携わるエッセンシャルワーカーであるが、近年では不規則な長時間労働、労務や責任の重さに見合わない賃金、大型自動車第二種免許保有者の減少や免許保有者の高齢化、若者の車離れ等を原因とする人材不足が社会問題化しており、現在従事している運転士の犠牲によりある程度維持できている地域の足も2024年問題による大幅なダイヤ削減により減便、廃止に歯止めがかからなくなっていることが連日報道されている。貸切バスも例外でなく、修学旅行のバスが手配できない等、観光にも影響が出ている。日本バス協会の試算によると2030年に全国で3万6000人のバス運転士が不足するとされている。
2023年には金剛自動車が運転士不足を原因に事業撤退に追いやられるという前代未聞の事態に陥った。
2025年日本国際博覧会におけるシャトルバス運転士不足も大きな問題になっている。
大手私鉄系バス事業者の分社化やバス事業規制緩和が始まる前の2000年代初頭まで、バス運転士は安定して高い賃金を得られる花形職種であり、私鉄系や公営事業者では年収1000万円を超えるケースも珍しくなく、見合った賃金により安定的に人材が確保できていた。平成中盤頃のバス業界のリストラブーム以降は、京都市交通局や大阪市交通局のように一部の公営事業者でも賃金カットや民営化を行い、人件費削減を住民に大々的PRするケースがみられた。さいたま国際バスや東急トランセのように、一度分社化した事業者が再度吸収されたケースも多々ある。業界が抱える問題が徐々に明るみになってきた近年では、事業者経営努力や労働組合の活動により賃金が回復基調にある事業者も数多くあるが、依然として元の水準には達していない。事業者の規模(規制緩和により零細事業者が増加した)、地域間の格差も大きくなっている。また、社会的価値の高い仕事であることから、使命感や意欲があり、誇りを持って仕事に取り組む者に対する、いわゆるやりがい搾取のような一面が見られるケースもある。近年、国内ではワーク・ライフ・バランスの推進や春闘での大幅な賃上げが話題になっているが、バス業界ではいずれもそれほど浸透しておらず、他業種との格差拡大が懸念されている。それどころか年次有給休暇の未消化、改善基準告示に違反する休日出勤、違法な労務管理が常態化しているのが現実である。運転士の大幅な賃上げ・待遇改善は待ったなしの状況であるが、バス業界や政策が現状を反省しどう変化していくのか、今後の動向が社会全体から注目されている。
この他、バス運転士が敬遠される要因に、カスタマーハラスメントの増加が挙げられる。運転士のプライバシー対策として2023年には車内名刺の掲示義務が廃止された。さらに、国際興業等の大手を含む一部の事業者ではパワーハラスメント等の職場内の問題が発生している。
バス運転士になるハードルは運転免許制度の改正や前述の要員不足により、以前と比べやや下がっている。しかし、鉄道業界のような専門の教育課程が存在せず入社後に独学で学ばなければならないことが多く、また各自のセンスに委ねられる部分もあり、定着率は極めて低い。日本バス協会によると採用後5年以内に約半数が離職するという。ほとんどの事業者では指導運転士による実技指導は行っているものの、座学は(新人以外も含め)現場での乗務経験がない総合職社員や社外コンサルのスタッフにより形式的に指導されるケースが多い。軽井沢スキーバス転落事故(2016年)や静岡観光バス横転事故(2022年)のようにノウハウが身についていない運転士による重大事故も発生している。
近年では茨城交通のように大学卒業者の新卒採用をする事業者も増えている(幹部候補としての採用もある)[8]。
優良な運転士の中には国家資格(必置資格)である運行管理者資格(旅客)等を取得し、営業所長等の管理職にキャリアアップする者もいる。2012年に関越自動車道高速バス居眠り運転事故が発生し、バスの安全性が問題視されて以降、運行管理者試験の合格率は概ね30%台と以前より大幅に低下しており、こちらはかつてに比べると狭き門となっている。一部の事業者では、管理職になっても賃金が上がらない(あるい時間外が減って下がる)ケースもある。また、運転士が不足しているときには管理職がバスに乗務することもある。
ネガティブな面ばかりが報道されがちであるが、経営基盤の安定した大手系事業者に若いうちに入社し年功を重ねれば、労務の対価として見合っているかどうかは別として、生涯賃金はさほど悪くないとの見方もできる(国の統計やメディア等で公表される平均年収には中高年になってからの中途採用者や定年後の再雇用者、規制緩和で増大した零細事業者、白ナンバーも含まれてしまっているため)。また、景気に左右されにくい、年齢を重ねてもも仕事を継続しやすいというメリットもある。さらに前述の通り、資格を取得し現場たたき上げの管理職としてキャリアアップし、運行管理、交番編成、ダイヤ作成、安全教育、運輸安全マネジメント等の様々な業務に携わることもできる。一部では、既存の事業者で実務を学んだ後、自ら新規の事業者を起業する者もいる。
給料BANK (2024)によるとバス運転士の平均給料は32万円、生涯賃金は2億2016万円とされており、これは通関士、セキュリティポリス、看護師、百貨店社員等と同額である。
バス業界は2020年頃からの新型コロナウイルス感染拡大期に大きな打撃を受け、運転士の収入にも大きく影響することとなった。中には廃業に追いやられる事業者もあった。
2019年に輸送力の高い国産連接バス(いすゞ・エルガデュオ/日野・ブルーリボンハイブリッド連節バス)が発売された。運転士不足を補うため京王電鉄バスや川崎鶴見臨港バス等で導入されている。
バス車両メーカーでは運転士の負担軽減のため、2ペダルのAMTを搭載した車両を積極的に販売しているが、扱いにくさや故障の多さから現場での評価は低い。また、独特の挙動による車内転倒事故も発生している。
無事に安全運行することが職責であるため、小説やテレビドラマの題材にはなりにくいが、バス運転士が主人公である作品に『バスストップ』(2000年)がある。本作品は東武バス(当時は東武鉄道バス事業本部)の引退車両である本物の路線バス(いすゞP-LV314L、富士重工ボディ架装)を使用して撮影された(架空の東西バス豊洲営業所の車両として使用)。作中では乗務や点呼など、運転士の日常風景が描かれている(ただし、フィクションの作品であるため現実にはあり得ないシーンも多々見られる)。
その他の動力機械の運転士
日本では一定の動力機械について免許制となっており労働局より交付される。
などであり、それぞれ吊り上げ荷重(又は制限荷重)が5 t以上のものを運転操作するためには、免許が必要である。
脚注
- ^ a b 新村出「運転-運転士」『広辞苑』岩波書店、277頁。[要文献特定詳細情報]
- ^ 松浦隆司 (2024年3月12日). “藤井聡太8冠「生まれ変わったら今度は電車の運転士」母校小学校後輩からの質問に答える”. 日刊スポーツ. 2024年5月21日閲覧。
- ^ “初の10代バス運転士がデビュー 仙台・宮城交通の入社2年目19歳 「地域で好かれる存在に」”. 河北新報オンライン (2025年4月3日). 2025年4月5日閲覧。
- ^ “小学生の将来なりたい職業、「YouTuber」を抑えて1位になったのは?”. マイナビニュース (2024年2月19日). 2024年5月21日閲覧。
- ^ “最低労働基準の設定”. トランスポート インターナショナル. 国際運輸労連 (2004年7月). 2017年9月3日閲覧。
- ^ “電車の運転士”. 未来の職業研究. ナガセ. 2024年5月21日閲覧。
- ^ a b c 遠藤俊太郎「ドイツにおけるバスドライバーの不足と事業者による 人材確保・育成の取り組み」『運輸と経済』第76巻第10号、交通経済研究所、2016年、134-139頁、CRID 1523951030361496576、 オリジナルの2022年3月12日時点におけるアーカイブ、2023年6月18日閲覧。
- ^ “新卒採用”. 茨城交通株式会社採用サイト. 2024年5月21日閲覧。
参考文献
- 給料BANK『決定版 日本の給料&職業図鑑』(最強DXリニューアル版)宝島社、2024年3月。 ISBN 978-4-299-05200-1。
関連項目
- 安全運転中央研修所
- インフラストラクチャー
- 内田クレペリン精神検査
- 運行管理者
- 運輸業
- 駅長
- エッセンシャルワーカー
- ガイドウェイバス
- 企業内教育
- 公共交通機関
- 厚生労働省
- 国際運輸労連
- 国土交通省
- 私鉄
- 自動車事故対策機構
- 車掌
- 乗務員
- 助役 (鉄道)
- 全国交通運輸労働組合総連合
- 全日本交通運輸産業労働組合協議会
- 専門職
- 鉄道員
- 鉄道学校
- 鉄道ファン
- デュアル・モード・ビークル
- 電車でGO!
- トロリーバス
- 西山敏樹 - 都市工学者
- 日勤教育
- 日本私鉄労働組合総連合会
- 日本の鉄道
- 日本のバス
- 日本のバス車両
- 日本バス協会
- バスガイド
- バスファン
- バスラマ・インターナショナル
- 響丈 - 元鉄道運転士のタレント
- ブラック企業
- モノレール
- 森屋隆 - バス運転士出身の政治家
- やりがい搾取
- JRグループ
- JR福知山線脱線事故
- 2024年問題
外部リンク
- Delicate_Hand_for_Mighty_Train_(新幹線の運転士 昭和48年) - 「Film Archive of Japan」(インタナシヨナル映画)YouTube公式チャンネルより 2020.6掲載
- 労働時間は長く、所得は低い路線バス運転手…それでも代々ハンドルを握る親子は言う。「こんなに誇れる仕事は他にない」-南日本新聞社 2025.3.9
運転士(第1期)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 11:35 UTC 版)
「新幹線変形ロボ シンカリオン」の記事における「運転士(第1期)」の解説
速杉 ハヤト(はやすぎ はやと) 声 - 佐倉綾音 本作の主人公。大宮支部に所属する、シンカリオン E5はやぶさ・E5はやぶさ MkIIの運転士。埼玉県さいたま市大宮区在住で、大宮小学校に通う小学5年生 → 小学6年生の少年。2007年10月17日生まれの10歳 → 11歳。 鉄道ファンで特に新幹線が大好き。「新幹線を好きな奴に悪い奴はいない」と断言するほど新幹線をこよなく愛しており、物事を何かと新幹線や鉄道に例える癖がある。各地の新幹線に乗ることも大好きで、初めて乗る路線・車両の場合は「○○新幹線・○○系デビューだぁ!」などと叫ぶ癖もある。高所恐怖症で飛行機には乗ったことがなかったが作中においてこれを克服している。父・ホクトのような新幹線の運転士になることが夢。責任感が強く「俺は時間と言ったことは守る男、だからね」が口癖。父・ホクトのタブレットに入っていたゲームアプリに偽装したシミュレータ「シンカリオン・シム」で高得点を出していた。 キャラクターデザインに関して、監督の池添隆博(以下「池添」)から「ハヤトは『キャプテン翼』の大空翼のように素直でまっすぐ、新幹線を追いかける鉄オタです」との指示があり、「ハヤトは爽やかなのかどうか混乱したが、実際は新幹線好きのよい子に落ち着いた」とデザインを担当したあおのゆか(以下「あおの」)が述べている。 第2期にも登場。父ホクトと同じ新幹線の運転士になることを目指している。現在はホクトの転勤に伴って家族でイギリスのヨークに移り住んでおり自身も留学中と公言している。また近所のイギリス国立鉄道博物館に通い詰めている。正月にアズサに呼びつけられて一時帰国し、シンと意気投合してシンが進むべき道に気づく一助となる。 キャラクター人気投票では、アニメ放送中に行われた2018年の第1回で第5位、プロジェクト5周年を記念して行われた2020年の第2回で第3位。 男鹿 アキタ(おが あきた) 声 - 沼倉愛美 大宮支部に所属する、シンカリオン E6こまちの運転士。秋田県北秋田市阿仁地区出身の小学5年生 → 小学6年生の少年。2007年7月8日生まれの10歳 → 11歳。 先祖代々マタギの家系。全国レベルの腕を持つ競技ビームライフルの選手で、競技ビームライフルの世界選手権で世界一となるのが夢。冷静沈着な性格で物事の理解が早く、「話は読めた」が口癖。ただ、自分の気持ちを素直に言葉にすることはあまりない。甘い食べ物が好き。 アーケード版「シンカリオン・シム」で高得点を出し注目されていたが個人は特定されておらず、その人物を探すため秋田市まで向かったハヤトと偶然出会う。その後、競技ビームライフル大会参加のために乗車した東京行きのこまちの車内でハヤトと隣席になり、(巨大怪物体に対応するために)自分のスマートフォンを持ったまま仙台駅で下車したハヤトを追いかけ、E5はやぶさに乗り込んでしまいシンカリオンの存在を知る。戦闘中にハヤトへの的確にサポートや適合率の高さから運転士就任を要請され一時は固辞するものの、ハヤトの言葉に感化され運転士となることを承諾する。運転士となった後は大宮支部の寮に入り、ハヤトが通う大宮小学校に転校。ツラヌキが入寮した後は同室で共同生活を送っている。運転士となった当初は連携して戦うことができず、ツラヌキとは最悪だった。なお、通常は標準語で話すが、同じ東北地方出身のシノブとの会話では言葉に訛りが出る。 デザインに関して池添から「『初期メンバーの中ではイケメンだけど、清洲リュウジが登場するまで凄いクールではありません』と説明があった」とあおのは語っている。 キャラクター人気投票では第1回で第2位、第2回で第2位。 大門山 ツラヌキ(だいもんやま つらぬき) 声 - 村川梨衣 大宮支部に所属する、シンカリオン E7かがやきの運転士。石川県金沢市出身の小学5年生 → 小学6年生の少年。2007年11月27日生まれの10歳 → 11歳。 建設会社「大門山建設」の跡取り息子。「金沢の土木王」を自称し、実家である大門山建設を日本屈指のゼネコンとするのが夢。大門山建設の社長を務める母・ミスズ、妹・カガリ、弟・ケンロクの4人家族で、先代社長であった死去した父親の跡を継いだ母は手厳しい性格で頭が上がらない。ツラヌキ自身は大門山建設の従業員たちからは「若」と呼ばれている。 トンネルや掘割のような建築物が好きな土木・地形マニア。義理堅い性格の熱血漢で、「全くもって○○だ!」や戦闘中には「俺の好きな四文字熟語は、『○○○○』だぁ!」が口癖だが、四文字熟語については『四字熟語』の誤用であることをアズサに指摘されて以後修正している。出水を「旦那」、フタバを「姉ちゃん」、本庄を「兄(あん)ちゃん」、三島を「姐御」と呼ぶなど目上の人物に対しても親しげな呼称を用いる。 「シンカリオン・シム」で高得点を出していたことから出水が直接スカウトに出向くが、母親を助けて家業を支えたい思いから当初は運転士になることを頑なに拒んでいた。しかし、巨大怪物体に対応するために出撃したハヤトたちが苦戦する姿を見て一時的に運転士となり、その後ハヤトと一緒に戦いたいという本心を知ったミスズに叱咤され正式に運転士となった。運転士となった後はアキタと同様に入寮してアキタと相部屋となり、ハヤトが通う大宮小学校に転校した。 デザインに関して池添からは「主人公に成れそうな感じ」と説明があり、「自分が視聴した1990年代の王道ロボットアニメでは、主人公とイケメンに続く3人目はガタイのいい奴であるため、最初に書いたデザインはがっしりした体格だが、主人公ぽくなかったと思い、書き直したものが決定稿になった」とあおのは語っている。 キャラクター人気投票では第1回で第6位、第2回で第5位。 月山 シノブ(つきやま しのぶ) 声 - 吉村那奈美 山形分室に所属する、シンカリオン E3つばさ・E3つばさ アイアンウイングの運転士。山形県米沢市出身の小学4年生 → 小学5年生の少年。2008年12月20日生まれの9歳 → 10歳。 代々続く忍者の家系。本人も手裏剣に重きを置いている月山流忍術の伝承者で、探偵でもあった祖父の下で忍者として修行中。山形訛りが混じった言葉遣いで話す。 大宮支部に定期的に滞在しているが、超進化研究所の寮は11歳以上でないと入寮出来ないため大宮支部には転属せず、山形分室に籍を置いている。米沢市に出現した巨大怪物体にE6こまちが出動した際に救援として駆けつけた経緯もあり、出身地の近いアキタとは信頼関係を築いている。 デザインに関して池添からは「忍者」と説明があり、「当初のデザインはギャグ路線であったが、可愛い系にしたいと思い、現在のデザインに決まった。ホクトとの繋がりを感じて髪型と表情の一部を寄せた」とあおのは語っている。 キャラクター人気投票では第1回で第3位、第2回で第6位。 清洲 リュウジ(きよす りゅうじ) 声 - 逢坂良太 / 内藤有海(小学生期) 名古屋支部に所属する、シンカリオン N700Aのぞみ・ドクターイエローの運転士。愛知県名古屋市在住の中学2年生 → 中学3年生の少年。2005年2月8日生まれの13歳 → 14歳。 3人きょうだいの長男で、弟のタツミと妹のミユがいる。父・チクマはシンカリオンの開発に関わった主任研究員で、「第1回超進化速度到達実験」の爆発事故で亡くなっている。 幼い頃から格闘技(空手)をやっていたが、母・カエデが長期入院しているために夢を諦めなければならなかった過去がある。「抜かるなよ!」が口癖。 自らシンカリオンの運転士を志願し、ホクトが直接指導を行って運転士となる。静岡県内でN700Aのぞみの試運転中に東京駅にゲンブが襲来し、急遽派遣されハヤトたちと共闘するが、自分よりも年下のハヤトたちの戦闘経験を認めながらも信頼しておらず、当初は一緒に戦うことを拒否していた。これは小学生期にカエデから「年長者として年下の者を守らなければいけない」と教育されており、ハヤトたちのことを信頼しきれていなかったためであった。しかし、入院中のカエデと看護師の会話やハヤトから「お互いを信じてないと何もできない」と言われたことでお互いを信じ合うことの大切さに気付かされ、以降は積極的に戦闘指揮を執り共闘するようになる。バーサーカーモードを展開したブラックシンカリオンとの戦いで左肩を負傷して以降はしばらく戦列から離れ、その間は臨時にハヤトが名古屋支部に派遣されるなどしていたが無事回復して復帰し、新たに開発されたドクターイエローで搭乗するようになる。その後、将来の進路として超進化研究所指導員の道を模索していた。 第2期ではアブトなどには「エース運転士」として知られていたが、適合率が低下してしまい名古屋支部の臨時指導員代理となる。新たな運転士候補として、空手道場の後輩でトップクラスの実力を持つ安城兄弟を指導している。アブトを幼いながらもシンカリオンZ計画においてザイライナー開発の中心を担う人物だと認識しているが、設計者はアブトではなく彼の父・トコナミとは知らない。また、安城ナガラが正式に運転士となった「シンカリオンZ N700Sのぞみ」のZ合体の設計図を見て野心的な設計だとその時は存在を知らなかったトコナミを高く評価した。 キャラクター人気投票では第1回で第4位、第2回で第1位。 清洲 タツミ(きよす たつみ) 声 - 日野佑美 名古屋支部に所属する、シンカリオン N700Aのぞみの運転士。愛知県名古屋市在住の小学6年生 → 中学1年生の少年。「どんと来いやー!」が口癖。 リュウジに影響されて空手を習い始め、兄に引けを取らない位に頭角を現し、地区大会で優勝する程の腕前を持つ実力者。常にリュウジの背中を追い掛けており、強くなろうという想いを持つ。兄と違いやんちゃで明るく社交的な性格。食欲が非常に旺盛で調子に乗りやすく、そのことでよくリュウジに叱られる。 リュウジがドクターイエローに乗り換えたために空席となっていたN700Aのぞみの運転士を志願するが、当初はリュウジから反対されていた。 デザインに関してあおのは、勇翔(BOYS AND MEN)がキャラクターの初期のモデルだと語っている。 発音 ミク(はつね みく) 声 - 藤田咲 北海道支部に所属する、シンカリオン H5はやぶさの運転士。北海道札幌市出身の小学5年生 → 小学6年生の少女。シンカリオンの運転士で唯一の女子である。VOCALOID「初音ミク」をモチーフとしたキャラクター(#他作品との関わりを参照)。 性格はストイックで、運動はもちろん勉強も得意な委員長タイプ。特技は剣道で洞察力にも優れる。かつて青函連絡船として運航された摩周丸が大好き。鉄道・新幹線には全く興味がなくE5系とH5系の違いを知らなかった。 運転士としての資質はずば抜けているが、乗り物酔いしやすいという弱点を持つ。体調管理を怠り風邪が悪化して倒れたハヤトを「運転士失格」と評するなど当初は辛辣な態度で接するが、乗り物酔いを理由にH5はやぶさの運転をハヤトに譲ろうとした際に逆に「運転士失格」と返され、さらに体調不良でも出動しようとしたハヤトに謝罪した。その後乗り物酔いを克服し、ハヤトたちとも打ち解けている。 キャラクター人気投票では第1回で第1位、第2回で第9位。 大空 レイ(おおぞら れい) 声 - 松井恵理子 門司支部に所属する、シンカリオン 800つばめの運転士。福岡県北九州市出身の小学3年生 → 小学4年生の少年。2009年8月30日生まれの8歳 → 9歳。 父親がJAXAの種子島宇宙センターに勤務しており、レイ本人も宇宙飛行士になるのが夢。両耳にカフスピアス、首から認識票状の首飾りを付けている。怖いもの知らずで一人で突っ込むことが多いため、かえって身を危険に晒すことがある。 ロボット工学の超天才児で、800つばめの設計・開発にも携わっている。真面目で素直な性格で「○○っす!」が口癖。合同訓練後にはハヤトに弟子入りを志願して「師匠」と呼んでいる。 第2期では超進化研究所に技術支援として協力しており、桜島地下でのヴァルドル改修も担当した。 キャラクター人気投票では第1回が行われた時点では未登場のため対象外、第2回で第7位。 速杉 ホクト(はやすぎ ほくと) 声 - 杉田智和 #新幹線超進化研究所関係者(第1期)を参照。 霧島 タカトラ(きりしま たかとら) 声 - 市来光弘 門司支部に所属する、シンカリオン N700みずほの運転士。鹿児島県鹿児島市出身の小学6年生 → 中学1年生の少年。2007年3月12日生まれの11歳 → 12歳。 実家が料亭を営んでいるために料理が得意で、将来の夢も料理人。しかし、料理の腕前が伸び悩んでいたため、師匠である父・ニチリンに一旦料理から離れることを勧められ京都を訪れた。 古き伝統に拘り意固地になることがあり、それが原因で当初は五ツ橋ギン・五ツ橋ジョウとは意見が対立し、一時は運転士を辞退する目前まで至っていた。和解後は700シリーズ3機によるトリニティー合体を成功させる。3機はシンカリオン トリニティーとして運用される都合上、タカトラ自身の所属は門司支部であるが、実質的には京都支部に派遣される形となっている。 五ツ橋 ギン(いつつばし ぎん) 声 - 合田絵利 京都支部に所属する、シンカリオン 700ひかりレールスターの運転士。山口県出身の小学5年生 → 小学6年生の少年で、五ツ橋兄弟の双子の兄。2008年3月13日生まれの10歳 → 11歳。「ぶち○○」が口癖。 実家は瀬戸内海で漁業を営んでおり、同業者との競争に勝ち抜くためチャレンジ精神が非常に高い。魚料理には拘りがあり特に天然物を好み、シンカリオン運転士になる動機も「うまい魚」が理由であったが、寮で出された魚料理は養殖物ばかりで不満を蓄積し、料理人の心意気を重要視するタカトラとは当初反りが合わなかった。 五ツ橋 ジョウ(いつつばし じょう) 声 - 合田絵利 京都支部に所属する、シンカリオン 700のぞみの運転士。山口県出身の小学5年生 → 小学6年生の少年で、五ツ橋兄弟の双子の弟。2008年3月13日生まれの10歳 → 11歳。語尾の「○○っちゃ」が口癖。 アニメにおいては、ジョウが搭乗する700のぞみが中心機体となってシンカリオン トリニティーが合体する。
※この「運転士(第1期)」の解説は、「新幹線変形ロボ シンカリオン」の解説の一部です。
「運転士(第1期)」を含む「新幹線変形ロボ シンカリオン」の記事については、「新幹線変形ロボ シンカリオン」の概要を参照ください。
「運転士」の例文・使い方・用例・文例
- 彼は運転士として鉄道で働いている。
- 電車が通り過ぎる時、運転士の姿がちらりとトムの目に入った。
- 運転士はスピードを落とした。
- なあ、この運転士、いかれてるよ。
- おつりはいらないよ、運転士さん。
- 走行中みだりに運転士に話しかけないで下さい. 【掲示】
- 一等運転士、二等運転士、三等運転士
- 他が乗客である間、交替で運転するよう手配する車両運転士の小さなグループ
- 電車などの運転士という職業の人
- 船舶の運転士という職業
- 電車などの運転士という職業
- 船舶の運転士という職業の人
- この事故で,23歳の列車運転士を含む107人が死亡,460人が負傷した。
- 勤務時間外の2人の列車運転士が脱線した列車に乗っていた。
- 鉄道マニアだけでなく家族連れや団塊世代の人々,実際の列車運転士もこのカフェを訪れている。
- 音楽館の向(むかい)谷(や)実(みのる)社長は,「このシミュレータは実際のビデオ映像を使用しており,安全教育や運転士の訓練に効果がある。」と語った。
- 彼はその車両の運転士と無線で連絡をとろうとするが,応答が得られない。
- バスの運転士さんもいつもの制服を着ていません。
- この運転士さんはOKの合図をしてくれました。
運転士と同じ種類の言葉
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