大宮支部(第1期)
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「新幹線変形ロボ シンカリオン」の記事における「大宮支部(第1期)」の解説
速杉 ホクト(はやすぎ ほくと) 声 - 杉田智和 ハヤトの父。表向きは鉄道博物館の職員だが、実際は超進化研究所で運転士の指導を行っている。かつてはJR東日本東京支社上野新幹線第二運転所で運転士として勤務していたが、大学院の修士論文で執筆した「超進化速度」に着目した八代により超進化研究所の初期メンバーとしてスカウトされた。大宮支部では指導長としてシンカリオン配備に尽力し、大宮支部に3機のシンカリオンと運転士が配備され巨大怪物体に対する備えが整うと、京都支部へと単身赴任し、西日本における拠点作りに携わる。その一方で大人が搭乗可能なシンカリオンの開発にも着手し、自ら試作された500こだまの運転士にも就き、終盤には923ドクターイエローに乗り換えている。 ハヤトがE5はやぶさに搭乗したことについて、当初は息子を危険な目に遭わせることに強く苦悩するが、フタバから「『大人が子供を守る時代』から『子供と大人が共に守る時代』に代わった」と言われて認識を改めバックアップするようになる。盟友の清洲チクマの死後は遺された清洲家の家族を支援し、チクマの妻・カエデが入院する病院の手配も行った。リュウジが運転士を志願するとこれを支援し運転士として育て上げる頼りになる面がある一方で、私生活ではだらしないため妻のサクラには頭が上がらない。 劇場版ではハヤトとともに雪のゴジラを迎撃するが、雪のゴジラが口から吐くビーム状の光の粒子からハヤトを助けようとして行方不明になってしまう。 デザインに関してあおのは、「家族の存在を大事にするキャラを表現したくて、結婚指輪は嵌めさせたいなと思った。そして"かっこいいお父さん"というデザインが浮かばず苦労した」と語っている。 キャラクター人気投票では第1回で第10位、第2回で第10位。 出水 シンペイ(いずみ しんぺい) 声 - 緑川光 超進化研究所大宮支部の指令長で最高責任者。かつてはJR東日本東京支社丸の内車掌区に所属する車掌で、大学時代の先輩であったホクトが運転士として乗務する列車に乗務することが多かった。超進化研究所にはホクトより一足早く参加し、ホクトや八代とともにシンカリオンを開発した。シンカリオンの指令や出動に関する最高権限を持つが、人使いが荒く、時折冗談とも本気ともつかない言動をとることもある。大学時代はホクトとともに歴史研究サークルに所属しており、戦闘時には戦国時代の合戦を参考に戦術を練ることもある。また醤油の東西の違いを語れるなど、日本の食文化にも造詣が深い。 巨大怪物体の陰で糸を引くエージェントの存在をモニター越しで初めて確認し、同じくその存在を確認したヒビキに極秘事項として調査することを命じる。表向きは思いつきで行われた温泉郷への所員旅行も実は調査のための外出であり、エージェントと接触して身体に漂う謎の「黒い粒子」を1粒サンプルとして入手する。この粒子は研究チームにより人工培養され、エージェントのゲンブに付着させることで桜島付近にエージェントらのアジトがあることを突きとめる。また、E5はやぶさ MkIIが地底世界にあることによりクラシキ重工による情報漏洩に気づく。 デザインに関して池添からは「『機動警察パトレイバー』の後藤喜一のような飄々としたキャラクター」であったが、「二転三転して今の"カッチリ系"になりました。イメージは『踊る大捜査線』の室井慎次。でも、彼ほど表情はきつくないですね。仕事終わりにホクトとお酒を飲みに行きそうな感じがあります」とあおのは語っている。 第2期では総合指令部で総司令長を務めている。偶然シンカリオンの存在を知り、H5はやぶさの運転士候補となったメーテルの協力を得てソウギョクの捜査を行っていた。侵略者だったテオティ側の事情を知り、その王であるカンナギが悔い改めたので和解し、破壊神アラバキを協力して討伐した。キトラルザスと協力してカンナギと同行する者たちが新天地を求める旅に向かう決意をした一方で、テオティの中でユゴスピアに残留する者、地球移住を望む者の対応に追われることになる。 三原 フタバ(みはら ふたば) 声 - 雨宮天 大宮支部の新人司令員。シンカリオン運転士との相互通信・初心者へのマニュアル説明・シンカギアの起動確認・超進化速度ゲージの視認を担当する。 巨大怪物体の出現が活発化により、指令員研修を済ませた上で配属の辞令を早める形で総合指令部から大宮支部へと着任した。ホクトと出水の出身大学の後輩。ホクトが京都支部へ異動すると指導長代理に指名され、後に正式に指導長に着任する。 ハヤトをE5はやぶさに乗せることについて当初はと強く反対していたが、ハヤトの強い意志に「大人と子供が一緒に未来を守っていかなくちゃいけない」と考え方を変え、ハヤトたちのサポートに全力を尽くすようになる。大宮支部の中で一番若いため、シンカリオン運転士のケアも担当する。仕事に対してとても真面目な性格で、シンカリオン運転士(特にハヤトとツラヌキ)や上司の出水らの予想外な言動に振り回されることもある。 特撮マニア(特に「シンカライザー」のファン)という一面があり、各地のローカルヒーロー巡りが趣味であるが、その趣味をハヤトたちに知られた際は動揺していた。美人でスタイルが良いが、アズサが言うには私服のセンスはあまりない。 第2期では大宮支部からは離れているが、引き続き超進化研究所には在籍している。作中においてはハヤトの帰国にあわせて大宮支部を訪れて新世代のシンカリオン運転士の活躍を見届けた後に、桜島実験線からのヴァルドル発進のオペレーターを担当した。 キャラクター人気投票では第1回で第9位、第2回で第13位。 本庄 アカギ(ほんじょう あかぎ) 声 - 古島清孝 大宮支部の男性指令員。フタバが着任する以前はシンカリオン運転士との相互通信を担当していた。巨大怪物体のコードネーム命名を担当。 運転士の特性や行動パターン解析、体調管理、民生版シンカリオン・シムでハイスコアラー(適合者)が現れた地方の特定も務める。冷静沈着に業務を熟し、ハヤトら運転士たちには優しく接する頼れる兄のような存在である一方、プライベートにではどこか頼りない一面もある。フタバに好意を寄せ当初は意識しすぎてあたふたしていたが、フタバの頑張りとアキタたちの成長を目の当たりにして指令長代理としての自覚に目覚めつつ、フタバへ好意を強めていく。しかし、この件でアズサとツラヌキには弱味を握られており、その事を口にすると異様に動揺してしまう。 第2期では京都支部の指令長代理を担っていたが、巌流島でのE5と500の戦闘をうっかり認めたことから始末書を書かされる。 小山 ダイヤ(おやま だいや) 声 - 天﨑滉平(第8話)/ 観世智顕(第26話以降) 大宮支部の男性指令員。主に本庄のオペレーションの補佐を担当する。出水が1期生として指導・育成したベテランの指令員で、論理的に状況を把握・分析する能力に長けている。基本的には冷静沈着であるが、時として使命感に燃え感情を露わにすることもある。極度の近視であり、厚いレンズのメガネが特徴。古生生物にも詳しく、クレアツルスが中生代の生物に酷似していることを指摘した。趣味は将棋。 第1部終了後に他支部に異動していたが、横川支部メンバーの異動と同時に大宮支部に復帰、第2部にも引き続き登場する。 三条 ミノリ(さんじょう みのり) 声 - 金魚わかな 大宮支部の女性指令員。フタバの立場上の先輩で、主にそのオペレーションの補佐を担当する。メガネを着用している。 ブラックシンカリオンがバーサーカーモードで超進化研究所を急襲した際に、トンネル崩落により線路が塞がれ500こだまが大宮支部まで到着できず人力での線路復旧を試みられたが、この時作業を手伝おうとしたツラヌキたちにミノリは「素人には無理」と否定的な発言をしてしまうが、それをダイヤに窘められて詫びる。結果500こだまの通過予定時刻までに復旧作業が完了した際にはミノリは感激してダイヤと抱き合って喜び、それ以降はお互いに意識しあう関係となる。 横川支部メンバーの異動に伴い、第2部にも引き続き登場する。 久留米 ミドリ(くるめ みどり) 声 - 遠藤沙季 大宮支部の女性医師。シンカリオン運転士のメディカルチェックを担当する。左目の下の泣きぼくろと、ウェーブしたロングヘアが特徴。酒豪であり、飲酒を「心のアルコール消毒」と呼ぶ。 横川支部メンバーの異動に伴い、第2部にも引き続き登場する。 三島 ヒビキ(みしま ひびき) 声 - 長谷川暖 大宮支部の女性研究員。技術者としてシンカリオンの強化や巨大怪物体の解析も担当する。物理学・化学・生物学・脳科学・地学・人類学・心理学といった幅広い学問に精通している。シンカリオン運転士の搭乗前の脈拍・心拍数の波形パターンに共通性があることを突き止める。超進化研究所発足からの初期メンバーの一人で、出水とは出会って約1週間で「ひびやん」「いずっぺ」と愛称で呼び合う仲である。 プライベートではBL小説らしきモノを愛読しており、同人誌即売会でBL系同人誌の新刊を大量に購入する程である。 横川支部メンバーの異動に伴い、第2部にも引き続き登場する。 小田原 キントキ(おだわら きんとき) 声 - 北沢洋 大宮支部の男性整備士(元整備長)。新幹線車両の整備と路盤の保守に関する知識と経験の腕を買われ、八代によって超進化研究所に招かれた。ホクトが愛読する「鉄道ジャーナル」の特集記事で「伝説の整備士」と紹介されるほどその筋では知られた有名人。若かりし頃のホクトや出水には、整備長時代に機械の知識を指導している。自分の仕事部屋にスクラップを大量に溜め込んでいる 大宮支部の中では最年長。非常に小柄で、身長はハヤトの腰あたりまでしかない。頭髪はサイドとバックに白髪があるだけで、頭頂部は完全な禿頭。口髭、眉毛も完全に白髪。ぶっきらぼうで口は悪く職人気質の頑固者だが、熟練の技でシンカリオンを整備するその腕は確か。その眼力は、戦闘による破損や磨耗だけで運転士の操縦の癖を見抜くほど。 。第2部では桜島実験線の作業員として登場する。 山口 ナガト(やまぐち ながと) 声 - 伊原正明 大宮支部の整備長。整備士の中では最も大柄で、筋骨隆々の逞しい身体を持つ。シンカリオン各機体のメンテナンスを担当する。ハヤトら運転士たちとも気さくに接する一方、戦いにより機体への損傷が酷いと「何と言う運転をしているんだ!」と声を荒げることもある。任務に実直な熱血漢。 第2部では桜島実験線の作業員として登場する。 シャショット 声 - うえだゆうじ ハヤトの戦闘をサポートする、E5はやぶさ、後にE5はやぶさ MkII専用の車掌型マスコットロボット。八代が遺した設計図を基に開発された。他のシンカリオンは、運転士とのインターロック(同調)による起伏の激しさからインターフェース機能を省略されているために同種のロボットは存在しない。一人称は「わたくし」(通常時)、「わたし」(戦闘時)、「俺」(敵対モード時)。 自己学習プログラムを内蔵した高性能AIを搭載する直径30cm程度の小型ロボットで、丸っこい身体に手足がついている。顔に見える部分は曲面ディスプレイで平常時は目や口を表示しているが、適合率計測時には適合率の数値を、研究所内での侵入者発見や漆黒の新幹線出現などの緊急時には赤いアラートを表示する。腹部には「Shinca」専用のICカードスロットがあり、リンク合体(クロス合体およびオーバークロス合体)の際には合体相手の『Shinca』が排出される。様々な機能を備えるがナビゲーション機能は付いていないため迷子になることもある。 長らくE5はやぶさの適合者が現れず超進化研究所の警備に従事していたため、E5はやぶさの運転士となったハヤトを相棒として慕っている。ハヤトたちと行動する際はハヤト愛用のリュックに収納されており、リュックの黒い部分から目の部分だけを出している。ハヤトとの親睦を深めるために速杉家での同居を提案するも、母・サクラの手厳しい性格を懸念したハヤトに断られている。通常は「○○でございまーす」「○○でありまーす」という車内アナウンス口調だが、戦闘時(シンカリオン内)では厳格で勇敢な口調に変わる。饒舌かつ一言多いことがしばしばあり、「黙れ!」「うるさい!」と怒られたり、自分の意見が周囲からまったく認められなかったりすると「ドア、閉まりまーす」と言った後にディスプレイがブラックアウトして、一時的に機能を停止することもある。 カイレンとの戦いの終盤には、ハヤトの適合率100%超えを達成させるために自らプログラムを初期化。バックアップなどは不可能だったためレイやヒビキでも復旧は不可能だったが、カイレンとの最終決戦でハヤトが苦戦していた際に突如復活、ハヤトを勝利へと導いた。これについて出水は「以前、ブラックシンカリオン 紅にシャショットが同化した際にデータが残っており、活性化したルクスヴェテと反応して復活した」との仮説を示した。 デザインに関してあおのは「当初は玩具のキャラクターデザインが決まったため、アニメ用に手を加えて作画しやすいように調整したり、表情を追加した。ハヤトのリュックは『商品化を念願に置いてデザインして』と依頼を受けてオリジナル商品にするために、シャショットを入れると目が出る設定をデザインした」と語っている。 キャラクター人気投票では第1回で第8位、第2回で第16位。
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