BL小説とは? わかりやすく解説

BL小説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 15:01 UTC 版)

ボーイズラブ」の記事における「BL小説」の解説

小説では、木原音瀬の『箱の外』が、BLレーベル出版された後に2007年講談社文庫からも出版されBLレーベル出身井村仁美榎田尤利菅野彰椹野道流らが他ジャンルでも活躍している。2008年時点で、ノベルズジャンル別に見ると、4割弱を「仕事を持つ大人女性が、社会的地位のある魅力的な男性好きになり、すれ違い経て両想いになる」というストーリーが多いハーレクイン社の大人女性向け翻訳ラブロマンス小説占めており、次いでボーイズラブ小説が約2割となっている。(ハーレクイン物語構造は、主人公女性男性かを除けばBLと非常に近く読者一部重複しており、BL作家にもハーレクイン読者がいるという指摘がある。人気BL小説家の松岡なつきは、自分書きたいものは「男と男のハーレクイン」であると述べている。西村マリは、BL小説の人気ジャンル一つアラブもの」は、ハーレクインから同人界経由して導入されたと指摘している。) 一般向け小説では、BL好きを公言する三浦しをん有川浩などが男のロマン的なテイストBLテイスト入った作品書いている。金田淳子は、ハイカルチャーとしての小説有名な賞などを取るようなタイプ純文学は、ジェンダーセクシュアリティ関連のものが圧倒的に多く設定ストーリーだけを見るとBL区別がつかない作品もあり、文藝賞受賞した比留間久夫の『yes・yes・yes』はBLとしても読まれていたと述べている。永久陽子は、漫画はそれ自体サブカルチャーだが、小説は、一般小説メインカルチャーでBL小説がサブカルチャーという関係がはっきりあり、純文学頂点とするヒエラルキーがまだ根強いため、カテゴリーの境を超えることが漫画よりも難しいと述べている。 永久保は、BLマンガよりBL小説の方が作品許される幅が狭いのではないか指摘している。BL小説が年代経て洗練された反面、<受け>と<攻め>の設定ハッピーエンドなどパターン化が顕著になっており、その型からかなり外れた作品描いている木原音瀬別格である評価している。西村マリは、BL小説は「アラブもの」のように決まった型を絞り込む傾向にあり、一方BLマンガ設定や型の逆転逸脱起きやすいと指摘している。三浦しをんは、BL小説の読者BLマンガ読者より比較年齢層が高いことと文章による表現であることから、BL小説でもマンガ同様にポップ化が進行中であるとはいえ、「耽美」な雰囲気作品大人主役作品任侠ものBLマンガより残っていると述べている。 山藍紫姫子BLレーベルそれ以外レーベル活躍し、独自の作品世界確立しているが、BL作家というより耽美作家呼ばれる

※この「BL小説」の解説は、「ボーイズラブ」の解説の一部です。
「BL小説」を含む「ボーイズラブ」の記事については、「ボーイズラブ」の概要を参照ください。

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