横川支部 / 大宮支部(第2期)
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「新幹線変形ロボ シンカリオン」の記事における「横川支部 / 大宮支部(第2期)」の解説
横川支部は碓氷峠鉄道文化むらの地下に存在する超進化研究所の支部のひとつ。テオティとの戦いの激化とブラックストーンの分析のため、後に主要メンバーは大宮支部に異動した。 以下の人物は、#大宮支部(第1期)を参照。 久留米 ミドリ(くるめ みどり) - 大宮支部の女性医師。 三島 ヒビキ(みしま ひびき) - 大宮支部の女性研究員。 小山 ダイヤ(おやま だいや) - 大宮支部の男性指令員。 三条 ミノリ(さんじょう みのり) - 大宮支部の女性指令員。 以下の人物は、#現代のエージェントを参照。 ゲンブ - キトラルザスのエージェント。鉄道博物館で「SLおじさん」として働いている。 碓氷 アブト(うすい あぶと) 声 - 鬼頭明里 もう一人の主人公。群馬県横川に住む小学校5年生。横川支部 → 大宮支部。整備士 → 運転士。4月1日生まれの10歳。一人称は「俺」。名前は「アプト式のように困難を乗り越えて欲しい」という父・トコナミの願いが込められており、在来線に対する鉄道愛を受け継いでいる。プライドが高く、慰められることを嫌う。高く評価されて嬉しい反面、設計したのは自分ではないと島にこぼすも周囲は設計者がトコナミだとは知らず、また、大抵は成功して失敗に慣れていないため、失敗すると自分に欠けているものをトコナミに教わりたいと苦悩する。タイジュを説得する際に、不器用だと尻込みするタイジュに不器用なのは自分だと呟く。また、絵をかくことがあり遭遇したワダツミを描き、巨大怪物体化され恨みを抱くタヌキがワダツミに化けた姿を目撃した細川の証言もあり、人型で現れてもテオティの正体はタヌキかもしれないと疑惑を抱いたことも。気晴らしに旧丸山変電所に夜訪れることがあり、それを写真撮影されネットに宇宙人だと噂を流されてしまう。赤みの強いピンクのメッシュのあるアホ毛が入った青みがかった銀色の短髪と金色の瞳と白い肌の少年。父がテオティ、母が地球人の混血。 小学生ながら島とともにシンカリオンZやザイライナー、Zギア、スマットを開発した。優秀な技術者だったトコナミはアブトが幼い頃に失踪しており、その直後から設計図のイメージが脳内に浮かぶようになるが、この設計図を基にシンカリオンZなどの開発が進められ、Z合体に必要なZコードの所在地のヒントを夢の中で見るようになる。就寝中の不可思議な夢や起きている時の頭痛を伴うイメージはトコナミが思念波として送ったものだと後に判明する。物に触れると頭痛とともに当時の光景が浮かぶこともあり、これも開発に繋がっている。ただし、物に触れる以外に突然何も関連が無いかのような空間やワダツミなどの父方の種族であるテオティの戦士を相手に触れなくても頭痛と同時に関連する事象が脳裏に浮かぶ。また、シンの前でジャンプし彼の両肩を突いて宙返りしたり距離があり他の人間には聞こえない音を聞いたり、トコナミから受け継いだテオティ由来の能力を備えている。夢にいつの頃からか「闇の新幹線」と「トコナミと思われる人物」が登場しており、アブトはこれらのイメージをトコナミから送ったものだと考え「闇の新幹線」をトコナミを追う手がかりだと考えるようになる。 シンカリオンZの運転士も志していたが、テオティが初めて襲来した際、E5はやぶさで戦おうとするも適合率が低すぎて起動せず断念した。物語開始時点では横川で母・シラユキと2人で暮らしており、大宮支部への異動の際には失踪した父親の代わりに母親のそばにいようと決意し「母さんをひとりにできない」と異動を拒否したが、島から話を聞いたシラユキに説得され異動を受け入れた。N700SのぞみのZ合体を成功させた直後に現れた「闇の新幹線」(ダークシンカリオン)に乗り込み、その特性とテオティしか操縦できないことを知らずに夢で誘導した敵の罠に嵌まり、ダークシンカリオンの運転士にされてしまう。侵略者であるテオティに対する怒りと憎悪を抱き当初はトコナミがそのテオティである可能性をシンが口にするだけでも怒って否定し、地球人なのにテオティ側に与したと考えていたため、ユゴスピアで再会を果たしたトコナミに突如父親を喪失した苦しみをぶつけた。だが、失踪したことを謝罪されるもトコナミからテオティであることを告白されるが、ダークシンカリオンのことは思念波で送っていないと言われ、罠に嵌められ踊らされた事実を悟るもプライドゆえに認めたくなくて必死に否定する。その矢先、アストレアにより声を奪われたトコナミを人質にされ、しばらくは地球上のテオティの基地で手錠をかけられ監禁された。生きてトコナミに会いたければカンナギに尽くせと脅迫され、E5やドクターイエローとの戦闘では声を奪われ対話を妨害され、自分の眼を介して透視による監視とテレパシーにより頭に入り込んで圧力をかけて命じるカンナギに怒りと憎悪を燃やした。繰り返される悪意の仕打ちにより、自分たち親子を引き裂いたテオティに対して憎しみしかなかった。しかし、カンナギたちや幹部の戦士たちしか存在しないと思い込んでいたが、ユゴスピアに来てテオティに非戦闘員の民がいることを知り、想像だにしなかった人の営みにショックを受ける。デアボル襲来の一件で緊急対応のために一時的に奪われた声を戻されるが、セツラとのふれあいを機にテオティが太古の地球人類だと教えられ、民の善意を利用したカンナギにより救世主扱いで反発を封じられて牙を抜かれる。テオティに対し同情するよう仕向けられ憎しみの行き場を失い、カンナギに都合のいい思考を刷り込まれる。さらには、精神の安定を齎すトコナミを隔離され、不都合な情報や声の有無を問わず他者との意思の疎通を遮断され、カンナギとアストレアを介してしか周囲や物事を認識しなくなる。2つの種族の板挟みにされて眠れぬほどに悩み押し潰されそうになり、必死に抵抗するも疲れ果ててしまいカンナギに抗うより従うことの安寧を求めて屈服し「父さんに会わせてくれ」と弱音を吐いてもはぐらかされるが、すでに陥落しトコナミに会わせても自分の支配は揺るがないとほくそ笑むカンナギにより、引き離されて以来、初めての父親との面会を許され、久しぶりに会えても声を奪われたままのトコナミに地球人類として地球に戻るかテオティとして留まるべきか苦しい胸中を訴える。しかし、カンナギに命令され行動を制限されることは多いが、監禁が解かれ行動し民と交流もしているため、自分の意思で考え選択して行動していると錯覚してしまうが、カンナギにわざと民と接触させ心を操られてのことだとは気づいていない。 当初はダークシンカリオンの「心を奪う」という特性の影響は受けなかったが、トコナミを遠ざけられ、ダークシンカリオンでの戦闘を強いられ進行していた心の侵食をカンナギに嘲笑されることで却って加速され、元凶のカンナギたちに対する憎しみや反抗心は異常な精神的苦痛によりかき消され失われる。ヴァルトムの王位簒奪事件で対峙したシンに「お父さんに会えたのか?」と問われ、自分自身に対する怒りと無力感ゆえにトレランティアを暴発させ、カンナギたちの策略に追いつめられて己の内に募らせた負の感情とダークシンカリオンの中枢神経が融合しデビルモードを発動させるが、シンカリオンZ全機のチームワークと超Z合体の機体を駆使したシンの怒りの反撃により圧倒される。精神世界の旧丸山変電所の前でシンと会話するのだが、カンナギに自分はテオティの民の希望だと吹き込まれ地球はテオティのものだと言い放ち、自分たちはもはや敵だとシンを拒絶した。しかし、激怒したシンの猛攻を受け、激闘の末に意識を失うもアストレアによりセツラとともに回収される。それ以降、ヒステリックで冷酷な性情とカンナギに絶対服従する人格に変わってしまう。また、外見もテオティを思わせるも異質の容貌に変化して適合率も急激に上昇させ、カンナギが主張する地球人類殲滅こそがテオティを守ることだと妄信するようになる。トコナミに対する愛情は失われることはなかったが、父親の警告を無視しデビルモードの力を得たダークシンカリオンで地球人類を排除しテオティを守ると宣言、カンナギの危険性を訴えるトコナミの言葉を聞き入れなくなる。かと言って自分の行為を否定されると動揺するほどに父親を慕っている。ユゴスピアの闘技場でのシンとの初戦では地球人類とテオティの共存は可能性すら否定し頑なにシンを拒絶し、不利になるもヴァルトムにトレランティアを注がれ激情のままにE5をグランクロスで吹き飛ばす。再戦で超進化電力の存在しないユゴスピアでのZ合体を成功させたトコナミと「地球人類を排除してまでの帰還は望まない」とE5を守るために戦いを挑んできたバフラムたちの訴えに動揺し、それでもカンナギに煽られて狂気を爆発させ守ろうとしたはずのテオティの戦士たちを傷つけるが、シンに敗れて正気を取り戻し元の人格・外見に戻った。 トコナミがカンナギたちとともに宮殿区画で去った後は、シンたちとともに地球に、シラユキの許に戻りトコナミの失踪の真相を打ち明け、トコナミを取り戻して親子3人で暮らすことを決意する。シンとの戦いでトコナミに諭されたこともあり自分一人だけで問題を解決するという考えを改め、今まで信じていなかった仲間を信頼し彼らと協力することの大切さを悟る。ヴァルトムが結晶化したワダツミを利用して襲撃すると、トラウマを乗り越えダークシンカリオンを真の姿であるダークシンカリオンアブソリュートに超進化させるが、ヴァルトムの地球征服の宣言に対しては大宮支部にブラックストーンの無事を確認するとともに、アラバキを復活させようとしていることを悟る。逆恨みで襲来したカンナギとの戦いでは「敗者必滅」のコードで暴走したカンナギをグランクロスでコードを粉砕して救い、弟と同じく改心したアストレアから「真の救世主」だと称えられる。対アラバキ戦で行き詰まり、ダークストーンにZコードを隠したトコナミなら何か手掛かりを知っているかもと宇宙に赴き、宮殿の崩壊より間一髪で救出したトコナミだけが知っていたアラバキ討伐作戦の切り札となる「ダブルZ合体」を教えられ、トコナミやシンたちとともにアラバキを倒し、その後は念願の親子3人での日常を取り戻した。 十河 サイジョウ(そごう さいじょう) 声 - 後藤光祐 横川支部 → 大宮支部の指令長。恰幅の良い初老の男性で、気が弱く有事の際にはよく狼狽している。大宮支部移動前の平時は、碓氷峠鉄道文化むらで園内を周遊するミニ列車の運転士をしていた。 小心で指令長らしい言動を発揮することは滅多になく、整備士として支えてくれたアブトの父親恋しさの失踪を防げなかった後ろめたさからアブトの失踪とテオティに寝返った事実をシラユキに隠蔽してしまう。 吾孫子 カスミ(あびこ かすみ) 声 - 千本木彩花 横川支部 → 大宮支部の指導員。眼鏡をかけ理知的な雰囲気を漂わせる真面目な女性だが、アイドル好きな一面がある。 立派な指導員たろうと張り切るが、迷子になったことを認めようとせずシンやアブトを振り回す。主にZコードの探索や運転士候補との交渉などで方向音痴が発揮されることが多いため、同行するシンやアブトを迷子の巻き添えになることが多々ある。 大石 ミサキ(おおいし みさき) 声 - 森谷里美 横川支部 → 大宮支部の司令員(オペレーター)を務める恰幅の良い女性。アブトが横川支部に不在の際は、超進化ブレーカーのセーフティ解除と起動も担当する。平時は碓氷峠鉄道文化むらの入園ゲートを担当している。読書が趣味。 島 ゴイチ(しま ごいち) 声 - 藤原貴弘 整備長。横川支部 → 大宮支部。背中にかかるセミロングであり、首のところで無造作に束ねている。部下からは「おやっさん」と呼ばれている。アブトとともにシンカリオンZやザイライナーの開発にも携わる。 アブトの母・シラユキは大学の後輩にあたるが、何故か彼女を「シラユキさん」と呼ぶ。シラユキの紹介でトコナミと出会い、自分が何者か何処から来たのかを知って欲しいとシラユキに次いでテオティであることを打ち明けられた。トコナミを所長の八代に紹介して超進化研究所参加のきっかけを作り、大宮支部でトコナミと同僚として働いた。鉄道総合技術研究所にトコナミとともに出向していた時期もある。横川支部立ち上げメンバーとしてもトコナミとともに働く予定だったが、突然失踪してしまったことに困惑しつつ、残されたシラユキとアブトを支えた。しかし、取り戻してから知らせようとアブトの寝返りを隠してしまい、余計にシラユキを苦しめる結果を招いてしまう。 セツラによりトコナミがユゴスピアにいることと彼の事情を知る。またアブトの精神状態に左右されるかのように白銀の機体に変貌したダークシンカリオンアブソリュートを目の当たりにし、トコナミの作ったダークシンカリオンを人間のようだと驚愕する。ダブルZ合体を目の当たりにした際、トコナミがとんでもないものを仕込んでいたのだと悟る。 細川 アツタ(ほそかわ あつた) 声 - 岡林史泰 整備士。横川支部 → 大宮支部。学生時代のサークル活動ではロックバンドを組んでいた。アケノに恋心を抱いており、正体がテオティのアストレアであることが発覚すると戸惑うが、アストレアの大宮支部潜入を機に吹っ切っている。 スマット 声 - 福山潤 トコナミの設計図を元にアブトが作ったスマートフォン「超進化モバイル・Zギア」が変形したロボット。非常に饒舌であり、口癖は車掌のように「ございまーす」と語尾を付ける。QRコードを読み込む(スマットは「食べる」と表現する)ことが大好き。Zコードのある程度の位置の特定ができる。アブトがまだ潜入してテオティを探っていた頃、表面上の敵対行為にショックを受けてアブトの記憶を凍結しようとしインターロックに支障が起きて戦闘に問題が起きたが、シンに励まされアブトを取り戻そうと立ち直る。 シンカリオンモード変形後はE5はやぶさと一体化し、シンのサポートを担当。シンカリオンモード時はシャショットと同様に口調が勇ましい口調に変わり、語尾に「ゼット!」と付ける。Zギアはアブトや他の運転士などの分も含め複数あるが、スマットに変形することができるのはシンが持つものだけであり、残りは汎用型。
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