ほくそ笑む
読み方:ほくそえむ
ほくそ笑む(ほくそえむ)とは、他人の失敗や困難に内心で喜ぶ様子を表す言葉である。他人の不幸を見て、自分の立場が相対的に高まることに満足感を覚える心理状態を指す。この言葉は、人間の負の感情や競争心を象徴する表現として、日常会話や文学作品などで用いられる。また、ネット上では、他人の失敗を嘲笑う態度を非難する際にも使われることがある。
ほくそ笑む(ほくそえむ)とは、他人の失敗や困難に内心で喜ぶ様子を表す言葉である。他人の不幸を見て、自分の立場が相対的に高まることに満足感を覚える心理状態を指す。この言葉は、人間の負の感情や競争心を象徴する表現として、日常会話や文学作品などで用いられる。また、ネット上では、他人の失敗を嘲笑う態度を非難する際にも使われることがある。
ほくそえむ
別表記:北叟笑む、ほくそ笑む
「ほくそえむ」とは、自分の狙い通り・計画通りに物事が進んで人知れず笑みを浮かべることを意味する表現である。
競合相手をずるいやり方で蹴落とすことや、ルール外のいかさまで勝利することなど、悪企みがうまくいった時に使用されることが多い「ほくそえむ」だが、必ずしも悪い意味だけを表すわけではない。物事が計画通りに進んで自分に都合の良い結果になり、素直に喜びを見せずにこっそりと笑う場合であれば、良い結果でも使用可能だ。たとえば、「へそくりが順調に増えてほくそえむ」など、人には言えない喜びでひとり密かに笑う場合が挙げられる。
類語として、「ニンマリする・ニヤける」や「含み笑い・薄ら笑い」がある。対義語には「愉快に笑う・機嫌よく笑う」などの、他人とともに笑う・喜びの感情を素直に表す、といった意味の言葉が挙げられる。漢字では「ほくそ笑む」または「北叟笑む」と表記する。「ほくそえむ」以外に「北叟(ほくそ)」という言葉の含まれる熟語がほかに見当たらないことから方言と思われがちだが、方言ではなく、全国的に使用されている言葉だ。
「ほくそえむ」は、塞翁を意味する「北叟」の「笑い方」である声に出さない笑みから、「北叟笑む」となったという説がある。日本でも古くから用いられ、室町時代に書かれた『源平盛衰記』にも、「ほくそえむ」や「ほくそわらふ」という言葉が登場する。
「ほくそ笑んでる」とは、「ほくそ笑んでいる」の「い」を省略した口語形の言い回しである。「~でいる」とは、動詞の連用形に、助詞の「で」と補助動詞の「いる」が接続した形で、動詞の動作や状態が継続・持続すること、また、その状態にあることを表す。「ほくそ笑んでる」とは、その人が、ほくそ笑む状態を継続している=ほくそ笑む表情を浮かべている、という意味の言葉だ。たとえば、「あの人は自分の思い通りの結果になって、今頃ほくそ笑んでるに違いない」などの形で使用する。
自分の予想以上に良い結果に対しても使用でき、「不景気でボーナスが少ないと思っていたが、予想以上に多く支給されてほくそ笑む」、「今日の公演では、いつも以上に観客の反応が良く、みんなが大笑いしている姿を見て、ステージ裏でほくそ笑んだ」、「軽い気持ちで買った宝くじに当たって、思わずほくそ笑む」などの例文が挙げられる。他人を表すのに使用する場合は、「私が困っているのを見て、社内でほくそ笑んでる人がいるかと思うと、腹が立つ」、「今回の選挙は彼にとって都合のいい結果になったから、今頃ほくそ笑んでいるに違いない」という形で使用可能だ。
「ほくそえむ」とは、自分の狙い通り・計画通りに物事が進んで人知れず笑みを浮かべることを意味する表現である。
「ほくそえむ」とは・「ほくそえむ」の意味
「ほくそえむ」とは、自分の狙い通り・計画通り・思い通りに物事が進んで、人知れずしめしめと笑みを浮かべることを意味する表現だ。自分の計画が予想以上にうまく行った場合や、他人の行動の結果が悪く進むと予想した時に予想通り進んだ場合などにも使用する。見た目では、他人とともに笑うのではなく自分ひとりで、笑い声を出さずに表情だけでにやりと笑う、忍び笑い・盗み笑いと同じ様子を表す。「ほくそえむ」の場合は心理的な要素を含み、自分ひとりで感じる喜びを隠すために、こそこそ・ひそかに笑うが、無意識に抑えきれず表情に現れるという意味を持つ言葉である。競合相手をずるいやり方で蹴落とすことや、ルール外のいかさまで勝利することなど、悪企みがうまくいった時に使用されることが多い「ほくそえむ」だが、必ずしも悪い意味だけを表すわけではない。物事が計画通りに進んで自分に都合の良い結果になり、素直に喜びを見せずにこっそりと笑う場合であれば、良い結果でも使用可能だ。たとえば、「へそくりが順調に増えてほくそえむ」など、人には言えない喜びでひとり密かに笑う場合が挙げられる。
類語として、「ニンマリする・ニヤける」や「含み笑い・薄ら笑い」がある。対義語には「愉快に笑う・機嫌よく笑う」などの、他人とともに笑う・喜びの感情を素直に表す、といった意味の言葉が挙げられる。漢字では「ほくそ笑む」または「北叟笑む」と表記する。「ほくそえむ」以外に「北叟(ほくそ)」という言葉の含まれる熟語がほかに見当たらないことから方言と思われがちだが、方言ではなく、全国的に使用されている言葉だ。
「ほくそえむ」の語源・由来
「ほくそえむ」の語源は、中国の故事である「塞翁が馬」に出てくる、塞翁(さいおう)に由来する。「塞翁が馬」とは、「人間万事 塞翁が馬」ということわざのもとになった故事だ。ある出来事が起こったときに良いこと・悪いことと受け取っても、結果としてみると思いがけず良い悪いが逆転することがあるため、幸福や不幸は人間には予想ができないという意味を持つ。塞翁は、中国の北方で砦に住んでいたとされる老人であり、喜んでいる時にも憂いを感じる時にも、同じように声に出さず笑う表情をしていたという。「ほくそえむ」は、塞翁を意味する「北叟」の「笑い方」である声に出さない笑みから、「北叟笑む」となったという説がある。日本でも古くから用いられ、室町時代に書かれた『源平盛衰記』にも、「ほくそえむ」や「ほくそわらふ」という言葉が登場する。
「ほくそえむ」の熟語・言い回し
「ほくそえむ」の熟語・言い回しには、以下のものが挙げられる。ほくそ笑んでるとは
「ほくそ笑んでる」とは、「ほくそ笑んでいる」の「い」を省略した口語形の言い回しである。「~でいる」とは、動詞の連用形に、助詞の「で」と補助動詞の「いる」が接続した形で、動詞の動作や状態が継続・持続すること、また、その状態にあることを表す。「ほくそ笑んでる」とは、その人が、ほくそ笑む状態を継続している=ほくそ笑む表情を浮かべている、という意味の言葉だ。たとえば、「あの人は自分の思い通りの結果になって、今頃ほくそ笑んでるに違いない」などの形で使用する。
「ほくそえむ」の使い方・例文
「ほくそえむ」の使い方・例文には、さまざまなものがある。物事が予想通りに進んだ時には、「試験範囲すべてを勉強する時間が取れず、ヤマをかけて勉強したところが当たって、ほくそ笑んだ」、「コツコツ貯めたへそくりを数える時は、うれしくてつい、ほくそ笑んでしまう」、「部長に根回しした甲斐があって、会議で改善案がすんなり通ったことにほくそ笑む」などの例文がある。人の悪い状況を見て使用する場合は、「遊んでばかりいないで勉強しろと忠告したのに、勉強せず試験で不可を取った友人を見ると、内心でほくそ笑んでしまう」、「自分をいじめていた幼馴染が、会社の人間関係に苦労しているのを見てほくそえむ」といった使い方が可能だ。自分の予想以上に良い結果に対しても使用でき、「不景気でボーナスが少ないと思っていたが、予想以上に多く支給されてほくそ笑む」、「今日の公演では、いつも以上に観客の反応が良く、みんなが大笑いしている姿を見て、ステージ裏でほくそ笑んだ」、「軽い気持ちで買った宝くじに当たって、思わずほくそ笑む」などの例文が挙げられる。他人を表すのに使用する場合は、「私が困っているのを見て、社内でほくそ笑んでる人がいるかと思うと、腹が立つ」、「今回の選挙は彼にとって都合のいい結果になったから、今頃ほくそ笑んでいるに違いない」という形で使用可能だ。
ほくそ笑む
「ほくそ笑む」の例文・使い方・用例・文例
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