敵対行為
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 07:58 UTC 版)
戦闘員のみが直接参加する権利のある『敵対行為』(戦闘行為)とは、以下の3つの要件をすべて満たす行為のことであると定義されている。 危害の敷居…敵対する紛争当事者の軍事行動・軍事能力に対して不利益を及ぼすおそれのある行為、または、保護されるべき人・物に対して死・傷害・損壊などを与えるおそれのある行為 直接因果関係…行為と①の危害の間に直接的な因果関係がある 交戦者とのつながり…味方の紛争当事者を支援し、かつ、敵対する紛争当事者を害する目的で、①の危害を直接引き起こすことを明確に意図して行われた行為 したがって、例えば、武力紛争の際に兵士からの違法な殺人や強姦に対して、自己や他人を守るために個人が実力を行使する場合、状況によっては『危害の敷居』の要件を満たすことはあるかもしないが、それは正当防衛の目的で行われた行為であり、味方の紛争当事者を支援したり敵対する紛争当事者を害したりする目的で行われた行為でないことは明らかであるので、『交戦者とのつながり』の要件を満たさず、敵対行為(戦闘行為)には該当しない。
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