敵対行動の5段階レベル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 03:57 UTC 版)
「民主的平和論」の記事における「敵対行動の5段階レベル」の解説
ブルース・ラセットは『パクス・デモクラティア』のなかで、敵対段階に以下のような基準と定義を設けている。 第1段階…軍事的対立が全くない 第2段階(威嚇)…武力を使用するとの口頭による脅し 第3段階(誇示)…動員、あるいは兵員や軍艦の移動などによる武力の誇示 第4段階(武力の使用)…封鎖、敵国人の拘束、あるいは領土の占領、多少の負傷者を伴う衝突などを含む武力の限定的使用 第5段階(戦争)…戦闘による死者が、全部で少なくとも1000人以上であり、しかもそれぞれの参加国に少なくとも100人の死者が生じたか、あるいは、1000人以上の兵士が参加する国家間戦争 ラセットは民主国家間では、戦争以下の敵対行動(威嚇や誇示や武力の使用)も少ないことを指摘している。民主国家はコミュニケーション技術を発達させることにより、国家間の軍事的緊張感、冷戦性を摩滅することができる。それは、相互威嚇によって軍事的緊張感を極限まで高めて戦争を強制的に防止する核抑止論とは本質的に異なっている。
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