現代のエージェント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 11:35 UTC 版)
「新幹線変形ロボ シンカリオン」の記事における「現代のエージェント」の解説
物語開始時点では以下の4人が登場している。当初はそれぞれが人間を観察しながら個々に挑んでいたが、敗北を重ね、スザクの提案により共闘するようになった。種族の壁を越えて地上世界の人類と共存の道を選び、ビャッコとスザクは一時的に太陽圏に戻りテオティの王カンナギを中心とする移住派と協力して宇宙に移住先の探索に再び旅立った。 ビャッコ 声 - 細谷佳正 青年男性のような姿をしているが、背中の中央から水晶のような柱状の物体が6本放射状に生えている。冷静で知略に長け、相手の弱点を突いたり、苦手な状況下を作り出す作戦を得意とする。 当初はエージェントの中で特に強硬で対立的な立場をとっていた。ゲンブやスザクと協力して作戦立案する中で徐々に見方を変化させていったが、より対立的な思想のカイレンらの帰還を察知し、自分たちの作戦が無に帰すことを危惧するようになる。その焦りから敗北を喫し、セイリュウが執着する緑のシンカリオンを守ろうとトラメの攻撃を妨害したため、帰還したカイレンにより胸の赤い石を抜かれて石化する。ゲンブやスザクとともにセイリュウを大切に思っており、処刑間際「緑のシンカリオン、セイリュウのことを頼む!」と心の中で懇願していた。物語終盤に増殖したルクスヴェテの効果で復活し、ゲンブとともにスザクに協力してブラックシンカリオン オーガ追撃作戦を成功させる。その後、カイレンを蘇生して彼とともに移住する星を探す決意をする。 劇場版ではカイレン蘇生のために地底世界に戻っていたが、ブラックシンカリオン オーガで出撃したソウギョクを迎撃し、奪ったブラックシンカリオン オーガでシンカリオンの援護のために東京駅に赴き、セイリュウのブラックシンカリオン紅とオーバークロス合体して戦った。 第2期では最終話で姿のみ描かれる。カンナギの要請を受けてアラバキ討伐後に一時帰還し、テオティと合流して新たな移住先の捜索に出発する。 ゲンブ 声 - マックスウェル・パワーズ 大柄な男性エージェント。早い段階から人間と鉄道、そしてシンカリオンに強い興味を持ち、さまざまな敵を送り込んでシンカリオンの力を試そうとする。 エージェントの中では最も早く自らが巨大怪物体となって直接シンカリオンと戦い、一時は優位に立つも、初戦は初参戦したN700Aのぞみの力もあり敗北。しばらくは戦いで負った傷を癒すため地底世界で治療に専念しつつ、自分たちと人間の違いについて考える。また、緑のシンカリオン(E5はやぶさ)と戦ったことで心を持たないことが自分たちの弱点ではないかと考えるようになり、白いシンカリオン(N700Aのぞみ)に固執するセイリュウに対して「本当にすごいやつは他にいる」ことを忠告する。 ビャッコが石化した後はソウギョクに対しカイレンとの対話を求めて了承されるが、ソウギョクの策略にはまって暴走しシンカリオンと対峙、最後は自ら望んでハヤトの攻撃を受けて胸の石が破壊されて石化した。その間際、ハヤトにセイリュウを託した。この間ゲンブは人間界で対話への道筋を整えつつあったが、この結果によりセイリュウには「ハヤトがゲンブを殺した」という事実のみが伝わり、ソウギョクの狙い通りこの時点の対話の道は潰えた。亡骸は超進化研究所で保存されていたが、物語終盤に増殖したルクスヴェテの効果で復活し、ビャッコとともにスザクに協力してブラックシンカリオン オーガ追撃作戦を成功させる。決戦後は大宮支部に残り、訓練用シミュレーターでのE5はやぶさ操縦や、スイーツの提供を受けている。セイリュウとは、シミュレーターでのE5の操縦とスイーツの奪い合いを繰り広げる。 劇場版では正式に大宮支部所属となり、ハヤトの危機にはE5はやぶさにで駆けつけた。 第2期では、鉄道博物館でSLおじさんとして働いている。ダークシンカリオンの攻撃を受けたE5はやぶさらの体制を立て直すために自ら巨大怪物体化し時間をかせぎ、ダメージを受けながらもシンカリオン3機を守りきった。アラバキとの最終決戦にはテオティの戦士たちとともにシンカリオンZの援護のために参戦し、討伐後には一時帰還したビャッコたちと再会した。 セイリュウ 声 - 真堂圭 少年のような見た目をしているエージェント。当初は獰猛で暴走すると他の3人には止められない存在だった。シンカリオンに対しては非常に強い興味を持っている。ブラックシンカリオン → ブラックシンカリオン 紅の運転士。 ゲンブを深手を負わせた白いシンカリオン(N700Aのぞみ)の力を見極めるために、イザから使用を禁じたブラックシンカリオンを勝手に持ち出して出撃する。緒戦からE5・E6・E7・E3・H5のシンカリオン5機を同時に、さらに援軍として参戦したN700Aのぞみをも一騎討ちで圧倒するが、仲間を信頼することの大切さに気付いたリュウジが指揮を執るようになると連携攻撃で追い込まれる。窮地はイザによる強制転送で難を逃れるが、ゲンブの忠告の真意が緑のシンカリオン(E5はやぶさ)とその運転士のハヤトのことだと気づき、以降はハヤトに対して矛先を向ける。ブラックシンカリオンはイザに出撃許可が得られない状態が続くが、ビャッコ・ゲンブ・スザクの助力によって「人と協力し合うこと」が進化の可能性だと気づき、イザに認められ出撃許可とバーサーカーモードの使用許可を受けた。バーサーカーモードを展開して超進化研究所を急襲し、E6・E7・E3・N700A・H5・800の6機を相手にしながらも圧倒的な強さを見せるが、新造された500こだまとクロス合体したE5の前に敗北を喫する。この戦いでのハヤトと会話により、セイリュウの気持ちに揺らぎが生じるようになる。 E5×500に敗れた後は傷を癒すために眠りについていたが、帰還した旧世代のエージェント・トラメの気配を感じて目覚め、現在の人類を知らないトラメに「以前の人類とは違う」ことを忠告する。完全に回復するとセイリュウはスザクの力で人間の少年の姿となって地上世界に潜入し、耳にした「新幹線」という言葉を頼りに上野駅を訪れ、ハヤトやアズサと知り合う。旧世代のエージェントの帰還により焦ったビャッコが作戦を開始した際には、助力を頼まれるもハヤトたちとの接触で戦うことに迷いが生じて戦うことに迷いが生じ、ビャッコは単独で行動して失敗しカイレンによって石化される結果を招いてしまう。次いでゲンブが石化については「ゲンブを殺したのはシンカリオン」という部分しかソウギョクから伝えられず、ソウギョクに操られるままハヤトたちと敵対することになるが、E5×ドクターイエローの戦闘の最中に精神世界でハヤトと対話。ハヤトが信じた自分の気持ちを信じる決意を固め、その場を去った。 その後は地底世界には戻らず上野駅近辺を放浪していたが、アズサの自宅に居候することになり彼女の影響もあって迷いながらもハヤトたちを助けるようになる。キトラルザスとの決別後は徐々にハヤト以外の運転士とも打ち解け、後に正式に大宮支部所属のシンカリオン運転士として迎えられた。なお、偶然シャショットをブラックシンカリオンに乗せたまま変形した際に通常の変形時の3倍近い速度まで達し、ブラックシンカリオンはこの時「ブラックシンカリオン 紅」へと進化した。以降はセイリュウの適合率が高まるとブラックシンカリオン 紅に変形するようになり、これを機にハヤトの強さの秘訣を理解する。 カイレン撃破後も変わらず大宮支部所属として活動したが、再び姿を現したソウギョクの策略によりブラックシンカリオンを奪われ、ハヤトたちと和解した後の記憶を失ってしまう。シノブからE3つばさ アイアンウイングを借り受けて戦うことで記憶を取り戻していき、キリンとの最終決戦前にはヤクモからブラックシンカリオンの返還を受ける。仲間と地上世界をキトラルザス同士の争いから守るため、キリンを地底世界に引きずり込んで決闘に臨み勝てなくても道連れにしようと死闘を繰り広げるが、ハヤトたちの説得で翻意し、ともにキリンとの決戦に臨んだ。 第2期にも登場。劇場版での戦いの後に世界中の鉄道を巡る旅に出ていたが、ゲンブの依頼に応じて大宮支部に帰還した。いくつかの国の鉄道の感想をドヤ顔で述べ、スマットにアブトを上回る鉄分の持ち主だと評された。シンたちの欠点を指摘した後にイギリスのハヤトを訪ね、アラバキ討伐後にはスザクやビャッコとも再会した。 キャラクター人気投票では第1回で第22位、第2回で第4位。 スザク 声 - 渡辺明乃 女性エージェント。直接的な戦闘は避け、搦め手を用いた作戦を得意としている。姿を変化させる能力や、テレポーテーションを使うことができる。 アズサを利用してシンカリオンの存在を一般人に暴露しようとしたり、シャショットに接近してブラックShincaを挿入して操ったりと、他の3人とは雰囲気の異なる手段で超進化研究所へと迫った。さらにアズサを利用してシンカリオンのデータを盗もうと画策するが、それを逆手に取った出水の作戦に利用される形となる。「心がある」ことが人間の弱点だと考えていたが、ゲンブからは逆に持たないことが自分たちの欠点だと反論されている。 ソウギョクの「ゲンブを殺したのはシンカリオン」という言葉に違和感を感じ、ソウギョクに対して強い不信感を抱くようになる。セイリュウが離反した後はイザのサポートに回るが、ソウギョクとカイレンの存在に追い込まれ巨大怪物体と化してシンカリオンの前に現れるが、セイリュウの説得により協力を決意する。 ハヤトたちとイザの対面し、ハヤトたちを東京駅に転送した後は地上に残り、セイリュウとともにアズサの自宅で居候することになる。キリンとの最終決戦ではルクスヴェテを増殖させ、シンカリオン各機がブラックシンカリオン オーガを追撃する手助けを、復活したゲンブ・ビャッコの協力を得て担った。 最終決戦後も地上に留まることを決め、劇場版までに一人暮らしをしている。 第2期では、地球で暮らすとビャッコの誘いを断ったはずだったが、いつの間にか宇宙に赴いており、ソウギョクが活動再開したとの報をセイリュウから受けて通信を傍受し、アラバキの復活に手を貸すソウギョクを一喝するもアストレアにソウギョクの通信機を破壊され邪魔されてしまう。アラバキ討伐後にソウギョクからの連絡を受けて地球に帰還し、ビャッコとともにテオティに合流した。
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