旧世代のエージェント
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 11:35 UTC 版)
「新幹線変形ロボ シンカリオン」の記事における「旧世代のエージェント」の解説
本編の10年前に人類に攻撃を仕掛けたファーストエネミー事件を引き起こした下記の3人を指す。カイレンが指揮を執って人類に攻撃を仕掛けるが失敗に終わり、5年後に地球を離れて移住可能な星を探索するため宇宙に旅立ったが結局見つけられず、作中においてまずトラメが帰還し、追って他の2人も帰還した。3人とも好戦的な性格であり、滅びから逃れるためには人類に対し武力行使による道しかないという思想のため、ビャッコたち現在のエージェントとは反りが合わない。最終的に共存を望むセイリュウたちと対立し、激闘の末に倒される。 カイレン 声 - 増田俊樹 人間に近い容姿をしており、白髪で黒いコートのような衣を羽織っており、顔にひび割れがある。旧世代のエージェントのリーダー的立ち位置にあり、特に「人類とは戦うこと以外道はない」という危険思想の持ち主で、地球を太古の状態にリセットすることを目指している。地球に知的生命体は自分だけがいればいいと考えた。 帰還するとまず、先に帰還していたトラメを裏切ったうえシンカリオンに敗れたビャッコを、古い掟に従い処刑した。イザに対面した後に多数の手勢を率いてシンカリオンに戦いを挑み、シンカリオンが優位になると自ら姿を現し、シンカリオンを高く評価するとともに自らの名を伝え姿を消した。セイリュウが人間側に協力し、イザとの対話を試みるとこれを阻止するために動き、影武者を用いて自らは地上へと脱出し、超進化研究所総合指令部がある東京駅を目指す。E5はやぶさ、500こだま以外のシンカリオン全機が待ち受ける中央迎撃システムに誘導されるが、真の姿を現してそれら全てを圧倒するが、最後はハヤトのE5はやぶさ MkII、セイリュウのブラックシンカリオン 紅により倒される。 ソウギョク 声 - 山内健嗣 得体のしれない容姿で、背中に薄紫の骨格翼のようなものが生えており、白と黒の仮面のようなものを被っている。紳士的な口調が特徴だが、何を考えているかわからない策略家であり、平然と仲間を手駒として利用するなど狡猾な作戦を用いる。時々に応じて立ち位置を変える謎多き人物だが、ビャッコは「自分が生き残ること」だけを考えている「分かりやすいやつ」だと分析している。 第1期ではカイレンとともに帰還する。ゲンブからカイレンとの対話の時間を設けることを求められると、条件としてシンカリオンの強さを見せることを約束させゲンブが人間界へ行くよう仕向けるが、これはゲンブを犠牲にすることでブラックシンカリオンとセイリュウを手駒に引き入れるソウギョクの計略であった。ゲンブを暴走させシンカリオンに倒させ、怒りの支配されたセイリュウとシンカリオンを対立させることに成功するが、セイリュウはハヤトとの接触を経て結局離反する。その後、カイレンとの最終決戦前には郡山駅付近で巨大怪物体となり、E6・E7・E3・ブラックシンカリオンの4機を引きつけ、カイレンが東京駅へと迫る時間を稼ぐ。 カイレンが敗れた後は行方知れずとなるが、自分らよりも古い時代に人間界に潜入していたキリンと接触する。互いの思惑が異なりながらも表向きは協力し、ブラックシンカリオンをコピーしたブラックシンカリオン ナンバーズ5機を活用して、オリジナルのブラックシンカリオンを強奪する。その後はキリンが目をつけたアズサの誘拐を画策するが、それを良しとしないキリンにより妨害され再び姿を消した。 劇場版では宇宙に散らばったキトラルザスに対して地球の豊かな現状を通信で送り、応答したヴァルハランと接触して彼らが欲する技術が搭載されたシンカリオン ALFA-Xの情報を提供し、ヴァルハランの地球侵攻を手引きした。自らもかく乱のためにブラックシンカリオンオーガに搭乗して出撃するが、ビャッコにより迎撃され行方は知れない。 第2期では、カンナギに勧誘されテオティに協力し、アストレアとともに暗躍しアブトを地球上のテオティの基地に監禁したりもした。その一方で、宇宙のキトラルザスに協力を求めても返事がなく、悩みながら1年ほど盛岡市の居酒屋に通っていたが、店主の提案により地底世界へ戻ることを決意。在来線や新幹線を乗り継ぎながら西を目指すが、その間に自分の求めるものは宇宙からの返事ではなく、シンカリオンであることに気付く。それによりカンナギの勧誘を受けテオティに組することになるが、敗北を繰り返した上に、協力したヴァルトムは戦線を離脱する。迷いから自問自答の末に「最後の通信」で戦い続けるべきかを同胞に問うが、応答したスザクにより叱責され思い直す。アストレアに強要される形でH5と戦ったあとは、王位を簒奪したヴァルトムからセツラを救い出して大宮市部に送り届けたり、再来したヴァルドルの発する信号についての情報を与えるなど超進化研究所に協力する姿勢も見せている。終盤にはアブトと大宮支部の通信を助け、スザクに連絡してテオティとキトラルザスが協力して新たな居住星を探す旅に出発する手引きをしたが、自身はまたも行方知れずとなった。 トラメ 声 - 髙階俊嗣 獣人のような容姿の大柄なキトラルザス。戦闘能力ならキトラルザスで随一だが、頭の出来はいまひとつで、細かいことや難解な作戦は苦手。 旧世代のエージェントではいち早く帰還し、ビャッコと戦った直後のシンカリオンに交戦を挑むが、ビャッコの妨害により撤退した。その後ブラックシンカリオンに興味を持ち、セイリュウから奪おうとするが適合率不足で搭乗すら拒絶されて運転できず、これが悔しかったのか後にブラックシンカリオン破壊すら計画した。セイリュウがブラックシンカリオンとともに行方をくらますと、クレアツルスを用いて反逆したと断定した。ハヤトやセイリュウに対して宣戦布告し、緒戦はバーサーカーモードを展開したブラックシンカリオンを圧倒するが、E6・E7・E3・H5・ドクターイエローの怒涛の攻撃で追い込まれ、最後はE5×ドクターイエローとブラックシンカリオンの攻撃を受けて倒される。 その後、ソウギョクによって石化が解かれ戦線復帰。カイレンとの最終決戦前には相生駅付近で再び巨大怪物体となり、ドクターイエロー・N700A・トリニティーの3機を引きつけるが、早々にトリニティーが分離した700シリーズ3機の波状攻撃とかく乱により倒れこみ、N700Aのぞみとドクターイエローの同時攻撃を受けて再び倒される。
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