機長の発作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 11:07 UTC 版)
「タロム航空371便墜落事故」の記事における「機長の発作」の解説
前述した通り、機長はフラップは格納したが、スラットを格納しなかった。だが、実はこの時点で機長は心臓発作を起こしていたことがレコーダーの記録から明らかになっている。つまり、スラットを格納しなかったのは意図的ではなかった。機長が明らかに苦しんでいる声が記録されており、それが墜落20秒前の出来事であった。これを最後に機長の会話は途絶えている。 この時に機長の手はスロットルレバーから離れてしまい、その直後のタイミングで、この機材が元々抱えていた左右エンジンの推力不均等の症状が発生してしまい、371便は左へ傾いていった。副操縦士はスロットルレバーと機長の突然の心臓発作という二つの問題が同時に発生したことに対処できなくなり、雲の多い気象条件は、副操縦士を空間識失調に陥らせた。副操縦士は機体を建て直そうとしたが、修正することはできなかった。
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