定期運送用操縦士とは? わかりやすく解説

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【定期運送用操縦士】(ていきうんそうようそうじゅうし)

日本航空法定められている、航空機パイロット航空士)の資格のひとつ。

主に民間航空会社において、定期航路運行される旅客機貨物機機長として航空機操縦する
そのため、資格を得るには飛行時間表される飛行技量の他にも高い要求項目があり、パイロット資格の中ではもっとも取得困難になっている。


定期運送用操縦士

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/06 08:27 UTC 版)

定期運送用操縦士
実施国 日本
資格種類 国家資格
分野 交通、航空
試験形式 学科及び実技
認定団体 国土交通省
等級・称号 定期運送用操縦士
根拠法令 航空法
ウィキプロジェクト 資格
ウィキポータル 資格
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定期運送用操縦士(ていきうんそうようそうじゅうし、 : Airline Transport Pilot Licence、略称:ATPL[1])は、航空従事者国家資格のうちの1つ。国土交通省管轄。国内線や国際線の定期航路の航空機機長として操縦する場合等に必要な免許である。操縦士の最上位。

概要

航空法上の業務範囲は、

  1. 事業用操縦士の資格を有する者が行うことができる行為
  2. 機長として、航空運送事業の用に供する航空機であって、構造上、その操縦のために二人を要するものの操縦を行うこと。
  3. 機長として、航空運送事業の用に供する航空機であって、特定の方法又は方式により飛行する場合に限りその操縦のために二人を要するもの(当該特定の方法又は方式により飛行する航空機に限る。)の操縦を行うこと。

とされている(ただし、軽量機を除く航空運送事業の機長には定期運送用操縦士免許だけでなく、さらに機長認定も必要である。)。

航空機は、飛行機回転翼航空機飛行船の3つの種類に分かれ、エンジンの形式や数などの等級、型式についての限定は自家用操縦士・事業用操縦士と同じである。

自家用・事業用とは違い、定期運送用操縦士免許には計器飛行計器飛行方式飛行を行う場合に必要な「計器飛行証明」の内容が含まれている。

また、無線の免許は航空無線通信士が必須となる。

国家試験は年3回実施される(実施は国土交通省)。試験には21歳以上の年齢制限のほか、一定の飛行経歴が必要になる。

身体的条件(健康状態)は事業用操縦士と同じ「第一種航空身体検査証明」が必要である。また有効期間は6ヶ月または1年となっており、現役のパイロットであっても身体検査をクリアし、継続して航空身体検査証明を取得出来なければ定期運送用操縦士の免許が停止され、「自家用操縦士」に降格される(職務につけない)。

試験科目

  • 学科
  1. 航空工学
  2. 航空気象
  3. 空中航法
  4. 航空通信
  5. 航空法規(国内・国際)
  • 実技
  1. 運航知識
  2. 飛行前作業
  3. 飛行場等の運航
  4. 離陸・着陸、緊急時操作・連携、連絡
  5. 総合能力等

脚注

  1. ^ Airline Transport Pilot Certificate(略称:ATP)やAirline Transport Pilot Rating(略称:ATR)と表記することもある

関連項目

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