回転翼機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/26 02:29 UTC 版)
回転翼機(かいてんよくき、英語: rotorcraft)は、回転する翼(回転翼)によって揚力及び推力を得て飛行する航空機[1]。回転翼航空機(かいてんよくこうくうき、rotary-wing aircraft)とも[1]。
概説
回転翼機にはヘリコプター、複合ヘリコプター、オートジャイロなどが含まれる。 航空機の「軽航空機/重航空機」という大区分では、重航空機に分類される。固定翼機に比べると離着陸距離が短い。下向きの気流を直接発生させることにより低速で飛行できるが、そのかわりに高速での飛行はできず、最高速度は400 km/h程度である。
- 日本法の下での定義
日本法上は、航空法などにおいて「回転翼航空機」という用語が用いられるが、それ自体の定義はなされていない。
もっとも、航空法の下で定められた耐空性審査要領は、その第1部「定義」において、「回転翼航空機」を「ヘリコプタ、ジャイロプレン、ジャイロダイン等、その重要な揚力を1個以上の回転翼から得る重航空機をいう。」と定義している。
日本の航空法ではティルトローターやティルトウイングなど『推進装置の角度を変えることで垂直離着陸を行う固定翼機』が回転翼航空機に含まれるかは明らかではない。連邦航空局ではこれらを1997年からパワード・リフトというカテゴリーに分類し、回転翼機とはライセンスを区別している[2]。
分類
ギャラリー
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ヘリコプター(ベル 407)
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オートジャイロ(ドイツ製)
脚注
- ^ a b ブリタニカ百科事典「回転翼航空機」
- ^ “Osprey Pilots Receive First FAA Powered Lift Ratings”. Boeing. 2010年9月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年8月26日閲覧。
関連項目
回転翼機(ヘリコプター)
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「水難救助」の記事における「回転翼機(ヘリコプター)」の解説
上空から要救助者を捜索し、陸上からの救助が不可能な位置の救助や、医療機関に搬送する時間を短縮するために、ヘリコプターを用いることが多い。着陸するスペースがない場合には、ホイストで救助員が降下し、ヘリコプターに収容する。特に海上は気流や天候が乱れやすいため、ホバリングさせるのも困難であり、パイロットには海上特異な気候を理解し熟練した操縦技術が必要となる。都道府県警察ヘリコプターは、警ら活動・犯人追跡を、消防防災ヘリコプターは空中消火・救助活動・救急搬送・災害地の被災画像転送などの任務も併任しており、水難救助に特化しているわけではない。そのため、自治体のヘリコプターが対応できない場合は、救難捜索を本務とし全天候型で高性能な救難専用ヘリコプターを有する航空自衛隊や海上自衛隊に救助活動を依頼することもある。 2010年現在、以下の組織・企業が活動を実施している。 海上保安庁 周辺に展開する巡視船がある場合、着陸し給油をしながら、継続的な救助活動を行える。海難救助が主な任務。 都道府県警察航空隊 河川部や港湾部での水難事故が主。 消防防災ヘリコプター 河川部や沿岸部での水難事故が主。 航空自衛隊の航空救難団救難隊、海上自衛隊救難飛行隊 降下救助員や機上救助員が搭乗する。全天候型の救難専用ヘリコプターを所有している。
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「回転翼機」の例文・使い方・用例・文例
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