災害対策用ヘリコプターとは? わかりやすく解説

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災害対策用ヘリコプター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/23 02:56 UTC 版)

災害対策用ヘリコプター(さいがいたいさくようヘリコプター)は、災害救助・復旧活動を支援するために、国土交通省が保有するヘリコプターである[1]。防災情報収集活動等に用いられる。現場レベルでは防災ヘリとも呼称される[1]

近畿地方整備局 災害対策用ヘリコプター“きんき”

概要

国土交通省では、災害発生直後の即時的かつ広域的な被害状況の把握や応急復旧活動に役立てる災害対策用機械の一部として、各地方整備局に専用ヘリコプターの導入を進めている。

大規模災害時の被災現場の情報収集や復旧活動に要する航空写真撮影、災害対策要員の迅速な搬送等を実施する。このため、機外スピーカー・サーチライト・写真撮影システム・画像伝送用カメラ赤外線熱画像用カメラを装備している。

運航は民間の航空事業会社に委託されている[1]

基本的には国交省の職員が同乗することになっているが、緊急時は職員が乗らない「無人」での運用も行われる[1]。また過去の災害の教訓から迅速に離陸できるように格納庫の手前に駐機したり、運航会社との連絡用に専用回線を設けるなどしている[1]

配備機種

配備状況

2024年12月時点での機数は9機。全国の配備状況は次のとおり。

運用者 保有機数 基地 愛称 機種 機体番号 運航受託会社 備考
北海道開発局 1 石狩ヘリポート ほっかい ベル412EP JA6881 朝日航洋 2019年2月導入
東北地方整備局 1 仙台空港 みちのく Leonardo

AW189

JA82TH 東邦航空
北陸地方整備局 1 新潟空港 ほくりく ベル412EP JA6819 中日本航空 --
Leonardo

AW139

JA84HR
関東地方整備局 1 東京ヘリポート あおぞら Leonardo AW139 JA83KT 朝日航洋 2018年3月導入
中部地方整備局 1 名古屋飛行場 まんなか ベル412EP JA6817 中日本航空 SUBARU ベル 412EPXに更新予定[2]
近畿地方整備局 1 八尾空港 きんき Leonardo AW139 JA86KK 中日本航空 2020年6月導入
中国地方整備局 1 広島ヘリポート おりづる Leonardo AW189 JA87CG 中日本航空 2022年6月導入[3]
四国地方整備局 1 高松空港 愛らんど ベル412EP JA6820 四国航空 2007年3月導入
九州地方整備局 1 奈多ヘリポート はるかぜ Leonardo AW139 JA89HA 西日本空輸 2021年導入
沖縄総合事務局 1 那覇空港 - AS350-B3 JA022N 中日本航空 [4]

※沖縄総合事務局は、内閣府の地方支局である。

脚注

関連項目

外部リンク




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