四国地方整備局とは? わかりやすく解説

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四国地方整備局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/12 04:58 UTC 版)

日本行政機関
四国地方整備局
四国地方整備局が入る高松サンポート合同庁舎
役職
局長 豊口 佳之
次長 森 信哉
大原 孝明
組織
上部組織 国土交通省
出先機関 (本文参照)
概要
所在地 香川県高松市サンポート3番33号
高松サンポート合同庁舎
ウェブサイト
公式サイト
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四国地方整備局(しこくちほうせいびきょく)は、国土交通省地方支分部局である地方整備局の一つ。四国地方4県(香川県徳島県愛媛県高知県)を管轄する。

概要

建設省運輸省時代の初めには四国には地方支分部局はなく、1958年昭和33年)6月広島市の建設省中国四国地方建設局を分割して香川県高松市に建設省四国地方建設局が置かれたのが最初である[1](ただし、旧内務省時代には阿波国名東郡徳島に内務省第五区土木監督署があった時代がある[1])。この当時、運輸省は神戸市にあった第三港湾建設局が四国を含めて管轄していた。2001年平成13年)1月6日に国土交通省が発足するにあたり、建設省四国地方建設局と運輸省第三港湾建設局の一部を統合して国土交通省四国地方整備局として発足した。

発足当初は本局(旧四国地方建設局)が高松市福岡町に、港湾空港部が高松市番町にそれぞれ置かれていたが、これらを含めた高松市内の地方支分部局の集約のためにサンポート高松に建設された高松サンポート合同庁舎が完成し、2006年(平成18年)12月11日より本局のすべての部門が同庁舎で業務を開始した。

組織

  • 職員数:1389人 - 本所415人、下部機関974人(2007年7月1日時点)
  • 予算:3465億1900万円(2005年度)
  • 下部機関数:57 - 事務所21、出張所等36(2007年7月1日時点)

出先機関

名称 区分 管轄区域・施設 所在地
徳島河川国道事務所 河川 吉野川 徳島県徳島市
海岸調査 徳島県讃岐阿波沿岸、紀伊水道西沿岸及び海部灘沿岸
道路 国道11号
国道28号
国道32号
国道55号
国道192号
四国横断自動車道阿南四万十線
那賀川河川事務所 河川 那賀川 徳島県阿南市
ダム管理 長安口ダム(那賀川)
四国山地砂防事務所 砂防 吉野川流域
重信川流域
徳島県三好市
香川河川国道事務所 河川 土器川 香川県高松市
海岸調査 香川県讃岐阿波沿岸及び燧灘沿岸
道路 国道11号
国道30号
国道32号
国道319号
国営公園管理 国営讃岐まんのう公園
松山河川国道事務所 河川 重信川 愛媛県松山市
ダム管理 石手川ダム重信川水系石手川)
道路 国道11号
国道33号
国道56号
国道192号
国道196号
国道317号
大洲河川国道事務所 河川 肱川 愛媛県大洲市
道路 国道56号
四国横断自動車道愛南大洲線
肱川緊急治水対策河川事務所[注 1] 河川(災害復旧工事) 肱川 愛媛県大洲市
山鳥坂ダム工事事務所 ダム建設 山鳥坂ダム(肱川水系河辺川) 愛媛県大洲市
高知河川国道事務所 河川 物部川
仁淀川
高知県高知市
海岸 高知県海部灘沿岸、土佐湾沿岸及び豊後水道東沿岸
道路 国道56号
中村河川国道事務所 河川 渡川 高知県四万十市
道路 国道56号
四国横断自動車道阿南四万十線
土佐国道事務所 道路 国道32号
国道33号
国道55号
国道56号
国道493号
四国横断自動車道阿南四万十線
高知県高知市
吉野川ダム統合管理事務所 河川 銅山川 徳島県三好市
ダム群連携 吉野川上流ダム群
 早明浦ダム(吉野川)
 池田ダム(吉野川)
 富郷ダム(吉野川水系銅山川)
 柳瀬ダム(吉野川水系銅山川)
 新宮ダム(吉野川水系銅山川)
ダム管理 早明浦ダム
池田ダム
肱川ダム統合管理事務所[注 2] ダム群連携
ダム管理
肱川上流ダム群
 野村ダム(肱川)
 鹿野川ダム(肱川)
愛媛県西予市
渡川ダム統合管理事務所[注 3] ダム群連携
ダム管理
渡川上流ダム群
 中筋川ダム(渡川水系中筋川)
 横瀬川ダム(渡川水系横瀬川)
高知県宿毛市
大渡ダム管理所 ダム管理 大渡ダム(仁淀川) 高知県吾川郡仁淀川町
四国技術事務所 建設技術 香川県高松市
高松港湾・空港整備事務所 港湾整備
空港整備
高松港
坂出港
高松空港
香川県高松市
小松島港湾・空港整備事務所 港湾整備
空港整備
徳島小松島港
徳島空港
徳島県小松島市
松山港湾・空港整備事務所 港湾整備
空港整備
松山港
今治港
三島川之江港
松山空港
愛媛県松山市
高知港湾・空港整備事務所 港湾整備
空港整備
高知港
須崎港
宿毛湾港
室津港
上川口港
高知空港
高知県高知市
高松港湾空港技術調査事務所 港湾・空港技術 香川県高松市
  • 廃止組織
    • 中筋川総合開発工事事務所(2020年(令和2年)3月31日廃止)[2]
    • 野村ダム管理所(2020年(令和2年)3月31日廃止)[2]

脚注

注釈

  1. ^ 2020年(令和2年)4月1日設置[2]
  2. ^ 2020年(令和2年)4月1日設置[2]
  3. ^ 2020年(令和2年)4月1日設置[2]

出典

  1. ^ a b 国土交通省中国地方整備局総務部. “中国地方整備局 沿革”. 2010年4月29日閲覧。
  2. ^ a b c d e 地方整備局組織規則の一部を改正する省令(令和2年3月31日国土交通省令第31号)

関連項目

外部リンク

座標: 北緯34度21分8.8秒 東経134度2分43.8秒 / 北緯34.352444度 東経134.045500度 / 34.352444; 134.045500


四国地方整備局

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 09:58 UTC 版)

国土交通省直轄ダム」の記事における「四国地方整備局」の解説

四国地方整備局管内では管理中のダムが7基、施工ダム再開発事業再生事業中のダムが3基、合計10基のダム管理施工されている。なお、管内直轄ダムの型式全て重力式コンクリートダムであり、地方整備局では唯一である。 四国地方における直轄河川開発は、四国最大河川である吉野川において開始された。1949年昭和24年)に内閣経済安定本部日本の主要10水系において、大規模治水計画策定を旧建設省求めた10水系吉野川水系対象として挙げられ吉野川改訂改修計画成立する。この時に吉野川水系でもダムによる治水計画導入され吉野川本流に現在「四国のいのち」と称される四国最大ダム早明浦ダムが、支流銅山川柳瀬ダム計画された。さらに翌1950年昭和25年)には、治水のみならず灌漑水力発電といった吉野川水系河川総合開発計画立案され、経済安定本部建設省農林省現在の農林水産省)、通商産業省現在の経済産業省)、電源開発四国電力および四国四県が参加する吉野川総合開発計画開始された。 近代における吉野川水系水利用については、1855年安政2年)に伊予国宇摩郡庄屋慢性的な水不足解消するため今治藩三島代官所銅山川疏水陳情したのが発端となり、1914年大正3年)の旱魃機に法皇山脈を貫くトンネル銅山川宇摩地方現在の四国中央市)へ導水し、灌漑利用する計画具体化1919年大正8年)に農商務省銅山川疏水調査発表したその後水力発電目的加わった下流部慣行水利権を持つ徳島県愛媛県への分水猛反対事業停滞1936年昭和11年)と1945年昭和20年)、1947年昭和22年)の三度にわたる愛媛徳島両県の分水協定経て銅山川疏水水源である柳瀬ダム建設1948年より開始された。ダム事業当初愛媛県事業者であった1947年第三次分水協定においてダムの目的治水加わったことから、事業愛媛県委託という形で建設省施工行い完成後も建設省管理することになった柳瀬ダム1953年昭和28年)に完成し四国における直轄ダム第一号となる。そして銅山川疏水実現し98年におよぶ悲願達成された。 吉野川総合開発計画高度経済成長期迎え水需要急増した1960年昭和35年)、四国地方開発促進法が制定されてから加速早明浦ダム池田ダム吉野川)を主軸とした治水・利水総合開発再検討され1966年昭和41年2月吉野川総合開発計画がようやく成立。さらに同年11月には水資源開発促進法に基づく指定河川となり吉野川水系水資源開発基本計画成立早明浦ダム香川用水事業水資源開発公団独立行政法人水資源機構前身)が所管することになった以後公団により吉野川水系総合開発進められ早明浦、池田の両ダム始め新宮ダム富郷ダム銅山川)、香川用水吉野川北岸用水高知分水などが完成する何れも水資源機構管理しており、吉野川水系における直轄ダム柳瀬ダム唯一である。 吉野川水系以外では愛媛県肱川水系重信川水系高知県仁淀川水系渡川四万十川水系直轄ダム建設された。肱川では1959年昭和34年)に本流中流部鹿野川ダム治水水力発電目的完成した肱川流域人口増加に伴い治水安全度の向上に加えいよかんなどの特産地である佐田岬半島宇和島市始めとした宇和海沿岸地域慢性的な水不足解消目的肱川上流部野村ダム1982年昭和57年)に建設ダム湖より用水路通じて灌漑上水道用水供給した。また県都松山市流域に持つ重信川支流石手川1972年昭和47年石手川ダム完成松山市重要な水がめとなっている。一方多雨地帯である高知県では大雨台風による水害被害著しいことから、治水重視ダム事業展開された。仁淀川では本流水系最大かつ直轄ダムでは最も総貯水容量が多い大渡ダム1986年昭和61年)に完成させ、仁淀川治水水力発電加え県都高知市水がめとして運用されている。また四万十川本流ダム建設できる適地がないため、四万十市合流する支流中筋川流域総合開発行い1998年平成10年)に中筋川ダム完成2020年令和2年)には横瀬川ダム横瀬川)が完成し中筋川四万十川治水のみならず四万十市土佐清水市宿毛市水源として重要な役割担っている施工中ダム事業は3基あり、この内ダム改造再生事業が2基ある。1950年国土総合開発法に基づく那賀川特定地域総合開発計画中心事業として1955年昭和30年)に完成した長安口ダム那賀川)は徳島県管理する多目的ダムであったが、2000年代入り水害渇水那賀川水系頻発したことから(後述2007年平成19年)にダム徳島県より国土交通省移管され、洪水吐き新設によるダム機能強化目的とした長安口ダム改造事業着手している。また長安口ダム上流にある四国電力小見野々ダム那賀川直下流に新しダム建設して治水容量確保する小見野々ダム再生事業着手された。 1959年完成した鹿野川ダムは、バイパス放流トンネル増設貯水容量配分変更を軸にした鹿野川ダム改造事業2019年令和元年完了した肱川支流475河川日本では淀川信濃川利根川に次ぐ数を有し、かつ流域最大の都市大洲市が元々天然遊水池となっている場所を都市化しているため水害が絶えず、鹿野川野村ダム完成後も治水計画上回る水害発生しているため、治水機能強化目的としている。鹿野川ダム完成後愛媛県に管理移管されていたが、再開発事業実施に伴い2006年平成18年)に再び直轄管理戻された。これに関連し鹿野川ダム直下肱川合流する河辺川山鳥坂(やまとさか)ダム施工中である。1986年計画当時特定多目的ダムであったが、規模縮小し治水ダムとして施工しているものの環境破壊として市民団体の反対運動強く国土交通省によるダム事業再検証の対象となった事業継続決定された。しかし平成30年7月豪雨では鹿野川ダム野村ダム放流により流域住民被害が出るなど地元不信招いている。この他ダム事業地元との軋轢については宇摩地方住民悲願叶えた柳瀬ダムで、補償交渉前に工事開始した建設省対し移転住民反発、さらに当時愛媛県土木部長補償交渉席上ダム湖将来的ボートも浮かぶ観光地になることを話したところ、「故郷を失う我らの前で、ボートとは何だ」と住民たちの感情逆撫でしたエピソード残っている。 なお、管内一級河川では物部川水系土器川水系直轄ダム建設されていないこのうち物部川水系1950年より物部川総合開発事業開始され最上流部に位置する水系最大ダム永瀬ダム物部川)を建設省が、下流杉田吉野ダム高知県施工し永瀬ダム1957年昭和32年)に完成した完成ダムの管理高知県移管されている。土器川水系では支流前の川前の川ダム計画されていたが、中止されている(後述)。 所在水系河川ダム型式高さ総貯水容量着工完成分類水特法備考徳島 那賀川 那賀川 小見野々ダム アーチ 62.5 16,750 1965 1968 再生事業徳島 那賀川 那賀川 長安口ダム 重力 85.5 54,278 1950 1955 再開発愛媛 重信川 石手川 石手川ダム 重力 87.0 12,800 1966 1972 特定 愛媛 肱川 肱川 鹿野川ダム 重力 61.0 48,200 1953 1959 特定 2019年再開発 愛媛 肱川 肱川 野村ダム 重力 60.0 16,000 1971 1982 特定 指定 ダム湖百選 愛媛 吉野川 銅山川 柳瀬ダム 重力 55.5 32,200 1948 1953 愛媛 肱川 河辺川 山鳥坂ダム 重力 103.0 24,900 1986 2026 治水 指定 高知 仁淀川 仁淀川 大渡ダム 重力 96.0 66,000 1966 1986 特定 高知 渡川 中筋川 中筋川ダム 重力 73.1 12,600 1982 1998 特定 高知 渡川 横瀬川 横瀬川ダム 重力 72.1 7,300 1990 2020 特定

※この「四国地方整備局」の解説は、「国土交通省直轄ダム」の解説の一部です。
「四国地方整備局」を含む「国土交通省直轄ダム」の記事については、「国土交通省直轄ダム」の概要を参照ください。

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