現在の経済
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 05:55 UTC 版)
「ダンディー (スコットランド)」の記事における「現在の経済」の解説
スコットランドの他の地方と同様に製造業は衰退しつつあるが、それでも労働人口の13.5%はまだ製造業で働いており、これはスコットランドやイギリス全体の平均よりも高く、エディンバラ、グラスゴー、アバディーンなどに比べると倍以上である。新しい成長産業は、ソフトウェア開発、バイオテクノロジーと小売業である。またダンディーには小さいながら金融・銀行・保険産業があり、労働人口の11%が働いている。2006年時点で300人以上を雇用している企業は29社あった。NCR(電子機器製造)、ミシュラン(タイヤ製造)、D.C.トムソン(D.C.Thomson &Co.、出版)、テスコ(小売)、BTグループ(通信)、サイテル(SiTEL、コールセンター)、アライアンス・トラスト(Alliance Trust、投資・金融)、ノリッジ・ユニオン(Norwich Union、保険)、ロイヤルバンク・オブ・スコットランド(銀行)、アスダ(Asda、小売)、ステージコーチ・ストラステイ(Stagecoach Strathtay、運輸)、テイサイド・コントラクツ(Tayside contracts、土木・衛生等の公共サービス)、トクハイム(Tokheim、機械製造)、スコティッシュ・シティリンク(Scottish Citylink、運輸)、WH ブラウン・コンストラクション(WH Brown Construction、建設)、CJラング・アンド・サン(CJ Lang & Son、小売・流通)、JTCファーニチャー・グループ(JTC Furniture Group、家具製造)、HBOS(金融・保険)、ディベンハムズ(Debenhams、百貨店)、ナショナル・エクスプレス・ダンディー(National Express Dundee、運輸)、W.L.ゴア・アンド・アソシエイツ(W. L. Gore and Associates、化学)、イン・プラクティス・システムズ(In Practice Systems、医療機器製造)、ウッド・グループ(Wood Group、エネルギー)、シンクラー・グループ(Simclar Group、EMS)、ミリポア・ライフ・サイエンシズ(Millipore Life Sciences、生物医学関連機器製造)、アルケミー・ラボラトリーズ(Alchemi Laboratories、バイオテクノロジー)、サイペックス(Cypex、製薬)などがある。公共部門で多くの雇用があるところは、NHSテイサイド(NHS Tayside、保健・病院)、ダンディー大学(University of Dundee)、テイサイド警察(Tayside Police)、ダンディー・カレッジ(Dundee College)、テイサイド消防(Tayside Fire Brigade)、歳入税関庁(HM Revenue and Customes)、アバーテイ・ダンディー大学(University of Abertay Dundee)、ウェルカム・トラストがある。 ダンディー最大の雇用者は、ダンディー市政府とNHSテイサイドであり、市の労働人口の10%以上を雇用している。バイオテクノロジーや生物医学部門は、大学の研究から生まれたベンチャー企業まで含めると、1,000人ほどを雇用しており非直接的なものを含めると2,000人近い。情報産業やテレビゲームのソフト開発もここ20年にわたり重要な産業である。レミングスやグランド・セフト・オートシリーズを開発したRockstar Northは、アバーテイ・ダンディー大学の学生だったデービッド・ジョーンズ (David Jones) が当初はDMAデザインとしてダンディーで設立したものである。デービッド・ジョーンズは現在リアルタイム・ワールズ (Realtime Worlds) のCEOであり、主にダンディーで200人以上の多国籍の人材を雇用している。他にダンディーでゲーム開発を行っている会社としては、デンキ (Denki)、ラフィアン・ゲームズ (Ruffian Games)、ダイナモ・ゲームズ (Dynamo Games)、4Jスタジオズ (4J Studios)、コホート・スタジオズ (Cohort Studios) がある。 ダンディーのデジタルエンターテイメント産業はイギリスの10%以上を占めており、年間売り上げは10億ポンドに達する。科学・技術・医学等の専門分野以外で、製造業が雇用する割合はスコットランドのほかの大都市より高く、12%に達する。労働者1人あたりの製造業売り上げは1999年で19,700ポンドであり、一方グラスゴーでは16,700ポンドであった。ダンディーでの倒産件数はスコットランドの他の都市より低く、エディンバラが22%、グラスゴーが61.4%を占めているのに対して、スコットランド全体の2.3%を占めるに過ぎない。ダンディー周辺には、3つの主要なイギリス軍の基地がある。イギリス海兵隊のコンドル駐屯地 (RM Condor)、イギリス空軍のロイチャーズ基地 (RAF Leuchars)、イギリス陸軍のバリー演習場 (Barry)である。 ダンディーで最大の病院は、ヨーロッパでも最大級で最新のナインウェルズ病院 (Ninewells Hospital) である。他に公立病院のキングス・クロス (Kings Cross)、ビクトリア (Victoria)、アシュルディー (Ashludie)、私立病院のファーンブレー (Fernbrae)がある。ナインウェルズ病院には2007年に、フランク・ゲーリーの設計によるマギーズ・センタービルがボブ・ゲルドフを迎えてオープンしている。 ダンディーは、スコットランドで最初のファイバーシティ (Fibrecity) で、各職場や家庭に光ファイバー通信基盤が引かれている。
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