現在の経済と社会 1985年-2007年
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「マサチューセッツ州の歴史」の記事における「現在の経済と社会 1985年-2007年」の解説
過去20年間のマサチューセッツは教育とハイテク産業の中心としての位置づけを固めてきた。全体として平均以上の教育体系と多くの上級大学によってこの地域は1990年代のハイテクに基づく経済の利点を生かしてきた。ホワイトカラーの仕事が増えてドーナツ化現象を促進した。マサチューセッツは1980年代に連邦政府に著名な人材を輩出した。例えば大統領候補として有力であったエドワード・ケネディ上院議員や下院議長のティップ・オニールである。この議会での影響力によってマサチューセッツは連邦高速道路の中央幹線/トンネル・プロジェクトに146億ドルの予算を確保できた。巷間に「ビッグ・ディッグ」として知られる当時認められた合衆国でも最大級のプロジェクトであった。都市計画のまずさで交通問題が発生していたものを解消すべく、1987年に承認され2005年に完工した。2004年時点で施工の悪さからトンネルで水漏れが発生した。マサチューセッツは施工業者に賠償を求めている。 2002年に土地の聖職者の中にカトリック教会の性的虐待事件が公にされた。この教区は子供に性的虐待を加えた聖職者を教区から教区に移すだけで虐待の事実を隠し続けたことも発覚した。この報道によって大司教のカーディナル・ローが辞任し、犠牲者には8,500万ドルの慰謝料を払うことになった。ボストンにはアイルランド系とイタリア系のカトリック人口が多いため、こんことは大きな関心を呼んだ。この教区は財政的問題に直面して多くの教会を閉鎖した。ある教会では教区民が教会で寝泊りして閉鎖に抗議している。 2003年11月18日、マサチューセッツ最高裁判所は州憲法の下で同性結婚の権利を否定できないとした。2004年2月4日、最高裁は判決をフォローして、同性結婚は憲法の下で容認されるものではなく、同性結婚の権利が憲法の保障範囲にあるとした。2004年5月17日、上の規則が有効となり、州内の何千ものゲイやレスビアンのカップルが結婚を始めた。同性結婚に反対する者は州が同性のカップルの結婚権を否定できる州憲法の改正を求めた。憲法の改正は州議会の2期に渡って承認され州全体の住民投票によって可決されなければならない。修正条項が通るかどうかは不明であるが、世論調査では同性結婚の法制化以来これを支持する声が増えているという。2005年5月15日、州民主党は同性結婚を承認する政治要綱を定めた。 近年、住宅費の高騰によってマサチューセッツから出て行く人が多く、人口は減少している。ボストン地区は合衆国の中でも3番目に住宅費の高い地域となっている。ここ数年で約19,000人の人口減が記録された。 2004年10月27日、アメリカ大リーグのボストン・レッドソックスは86年振りにワールドシリーズを制覇した。
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