ダウンフォール作戦
オリンピック作戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 10:02 UTC 版)
「ダウンフォール作戦」の記事における「オリンピック作戦」の解説
オリンピック作戦は九州南部への上陸作戦であり、目的は関東上陸作戦であるコロネット作戦のための飛行場確保であった。作戦予定日は「Xデー」と呼称され、1945年11月1日が予定されていた。なお、この日程は日本軍参謀本部米英課の堀栄三少佐に完全に読まれていたことが明らかとなり、後に機密漏洩を疑う騒動となった(堀栄三著作参照)。日本側は航空機を東北地方へ集結させていたが、アメリカもこれを察知しており、8月9、10日にかけて爆撃を実施した。また大湊空襲や釜石艦砲射撃により艦艇や地上の施設も破壊している。 海上部隊は空前の規模であり、アメリカ軍とイギリス軍、オーストラリア軍とニュージーランド軍、カナダ軍、南アフリカ軍からなる空母42隻を始め、戦艦24隻、400隻以上の駆逐艦が投入される予定であった。陸上部隊は14個師団の参加が予定されていた。これらの部隊は占領した沖縄を経由して投入される。 事前攻撃として、アメリカ軍とイギリス軍により種子島、屋久島、甑列島などの島嶼を、日本上陸5日前に占領することも検討された。これは、沖縄戦の時と同じく、本土上陸海岸の近傍に良好な泊地を確保することが目的である。この泊地は、輸送艦やダメージを受けた艦の休息場所に使われる。 また、九州主要戦略目標地域に対して、マスタードガスを主体とする毒ガス攻撃も検討されていた。 上陸部隊はアメリカ第6軍であり、隷下の3個軍団がそれぞれ宮崎、大隅半島、薩摩半島に上陸することとなっていた。これは日本軍の3倍以上の兵力になると、アメリカ軍では見積もっていた。大隅半島には日本軍の防御施設があったものの、宮崎や薩摩半島は手薄であったということも判断材料となった。 アメリカ軍の動員される兵力は、25万2千人の歩兵と8万7千人の海兵隊から成る16個師団であり、ヨーロッパ戦線の部隊は予定されていない。上陸作戦を支援するため、アメリカ海軍はチェスター・ニミッツ提督に第3艦隊と第5艦隊を与えたが、これは太平洋で利用できるすべての艦隊に等しかった(それまで第3艦隊と第5艦隊が同一の作戦に参加することはなかった)。 第3艦隊(ウイリアム・ハルゼー提督)は、17隻の空母と8隻の高速戦艦によって機動攻撃を担当した。第5艦隊(レイモンド・スプルーアンス提督)は、10隻の空母、16隻の支援空母で上陸作戦への近接支援を行う予定であった。 イギリス連邦軍は、オーストラリア軍やニュージーランド軍 カナダ軍 南アフリカ軍のみならず、イギリス領インド帝国やビルマに展開するインド人兵士まで動員することを計画しており、同じく地上兵力だけで万単位の兵力が動員される見込みであった。またイギリス海軍もオーストラリア海軍とニュージーランド海軍、カナダ海軍、南アフリカ海軍を含めて、インド洋から南太平洋、極東方面に展開していた巡洋艦や空母からなる艦隊を派遣することとなった。 ドイツが1945年5月に降伏したこともあり、1945年の中期までにアメリカ軍、イギリス軍、フランス軍、オーストラリア軍、ニュージーランド軍、カナダ軍、南アフリカ軍を中心とした連合軍は1,200機の戦闘機が投入可能であり、その数は月を追うごとに増えていた。オリンピック作戦が開始されるまでにアメリカ海軍は22隻の空母、イギリス海軍は10隻の空母を用意する予定であり、計1,914機の戦闘機が運用可能で、上陸用舟艇や輸送船を含めた艦船の数は3,000隻に達した。 航空基地の確保が目的のため、南部九州のみの占領で作戦は終了し、北部九州や朝鮮半島、四国への侵攻は行わないことになっていた。この基地は、翌年3月のコロネット作戦のための前進基地であり、72万人の兵員と3,000機が収納できる巨大基地となるはずだった。この基地からは、長距離爆撃機のみならず中距離爆撃機も関東平野を爆撃することができた。またアメリカ軍は原爆の戦術支援を検討しており九州南部への上陸前に1発、援軍に来る日本軍にもう1発、さらに山を越えて来る日本軍に3発目を投下する計画だった。
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オリンピック作戦
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「宇宙戦争 (横山信義)」の記事における「オリンピック作戦」の解説
1945年11月1日に発動された世界各国の海空戦力を結集した作戦。作戦目標はボルネオ島の「制動機」、もしくは冷却装置であり、これを破壊する事で本隊の宇宙船は地球の周回軌道に乗る事が出来ずに通り過ぎていくと推定された。
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