聖断とは? わかりやすく解説

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せい‐だん【聖断】

読み方:せいだん

天子下す判断決定聖裁


聖断

読み方:セイダン(seidan)

聖上天皇裁断決定


聖断

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/29 05:21 UTC 版)

聖断(せいだん)とは、「天皇の決断」のことである。なおこれには法的規定などはなく、あくまで俗に呼ばれているものだが、日本国内に大きな影響力を持つといわれている。




「聖断」の続きの解説一覧

聖断

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 08:24 UTC 版)

阿南惟幾」の記事における「聖断」の解説

8月14日の夜が明けると、阿南約束通り荒尾連れて梅津面会行ったが、梅津反対表明し、それが真意であった阿南大きく頷いた。これによって、荒尾らが練り練ったクーデター計画空中楼閣化してしまった。鈴木発案による御前会議については、昭和天皇自身もその開催待ち望んでおり、阿南午後1時が都合がいい申し出していたが、昭和天皇なるべく早く開催せよと鈴木命じて午前11開始となった昭和天皇御前会議開催までの間、陸海軍元帥永野修身杉山元畑俊六呼んで意見聞いたが、3人とも色々な理由をつけて戦争継続主張したので、昭和天皇国際信義を失うなどと3人を諭している。このうち畑については、阿南がわざわざ広島市から呼び寄せたものであって阿南は畑の説得昭和天皇翻意促すつもりとの噂も流れたが、外の2人が「日本にはまだ敵に一撃加える力がございます」と答えたに対して畑だけが「自信がございません」と悲観論述べている。このため阿南意図は噂の逆で、陸軍現役長老の畑の影響力によって「承詔必謹」の外ないと、陸軍全部隊の意思統一図ろうとしたという意見もある。 午前11時に開始され御前会議においては阿南参謀総長梅津軍令部総長豊田これまで同様にこのまま条件受諾するならば、国体護持おぼつかなく、是非とも敵側に再照会をすべき」という意見述べた一通り意見聞いた昭和天皇は「外に別段意見なければ私の考え述べる」と静かに立ち上がり時折白い手袋で涙を拭いながら「私自身はいかになろうと、国民生命助けたいと思う。私が国民呼び掛けることがよければいつでもマイク前に立つ。内閣至急終戦に関する詔書用意して欲しい」と述べた天皇の聖断を聞いていた閣僚らの悲痛な空気はやがて慟哭変わっていき、椅子からずり落ちる者や、床にくずれ号泣する者や拳を握りしめて耐える者などいた。やがて、鈴木至急詔書勅案奉仕の旨を拝承し繰り返し聖断を煩わしたことを謝罪して昭和天皇は席を立った阿南は、席を立った昭和天皇とりすがるようにして慟哭したが、昭和天皇は涙で表情くもらせながら「あなん、あなん、お前の気持ちはよくわかっている。しかし、私には国体を護れる確信がある」とやさしく説いた。しかし、このとき同席した軍令部総長豊田によれば、この日の阿南は既に死を覚悟していたようであり、冷静に昭和天皇の聖断を受け入れていたと著書記述している。 その後一同は、首相官邸閣議室において鯨肉黒パン質素な昼食をとったが、阿南昼食をとる間もなく別室竹下らから陸相辞任による内閣総辞職、さらにクーデター計画兵力使用第二案」への同意求められていた。しかし阿南は「最後の御聖断が下ったのだ。悪あがきはするな。軍人たるものは聖断に従うほかない」「ぼくが辞職したところで終戦確定的だよ」と竹下らに毅然とした態度言って聞かせた阿南その後陸軍省帰ると、陸軍大臣室には、クーデター計画首謀者らを含む多く陸軍将校集まった阿南御前会議での昭和天皇言葉伝え国体護持問題については、本日陛下確証ありと仰せられ、また元帥会議でも朕は確証有す述べられている」「御聖断は下ったのだ、この上ただただ大御心のままにすすむほかない。陛下がそう仰せられたのも、全陸軍忠誠に信をおいておられるからにほかならない」、と諄諄説いて聞かせたが、クーデター計画首謀者1人であった井田納得せず「大臣決心変更の理由おうかがいしたい」と尋ねると、阿南は「陛下はこの阿南対し、お前の気持ちはよくわかる。苦しかろうが我慢してくれと涙を流して申された。自分としてはもはやこれ以上抗戦主張できなかった」「御聖断は下ったのである。いまはそれに従うばかりである。不服のものは自分屍を越えていけ」と説いたその後阿南陸軍高官陸軍大臣室に招集し陸軍首脳会議開催した。そこで参謀本部河辺虎四郎参謀次長発議し若松陸軍次官書いた陸軍方針」である「皇軍ハ飽迄御聖断二従ヒ行動ス」という文書について協議が行われ、阿南真っ先一読する無言のままで署名した。これで「承詔必謹」は全陸軍正式な方針として確定したその後陸軍課員以上を第一会議室集めた阿南は「諸官においては過早玉砕任務解決する道でないことをよく考え、泥を食み、野に伏しても、最後まで皇国護持のために奮闘してもらいたい」と訓示したが、竹下阿南「我々」という言葉使わず、わざわざ「諸官」という言い回し自分自身除外していることに気がついて、阿南自決する覚悟だと悟っている。また、この場でも一部佐官から抗議の声が上がったが、阿南はその者たちに対して「君等が反抗したいなら先ず阿南を斬ってからやれ、俺の目の黒い間は、一切妄動は許さん」と大喝している。 時間不明であるが、この日阿南は陸軍省道場剣道範士斎村五郎面会し短時間剣道稽古をしている。阿南多忙な勤務中でも剣道弓道稽古怠ることはなく、特に好きだった剣道については、毎日素振り欠かさず人事局長時代には3段であったが、陸軍大臣時には5段まで昇段している。阿南難問山積悩みごとも多い中で、剣道弓道によって精神統一はかっていた。

※この「聖断」の解説は、「阿南惟幾」の解説の一部です。
「聖断」を含む「阿南惟幾」の記事については、「阿南惟幾」の概要を参照ください。

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