第15方面軍_(日本軍)とは? わかりやすく解説

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第15方面軍 (日本軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/10/21 16:02 UTC 版)

第15方面軍
創設 1945年昭和20年)2月1日
廃止 1945年(昭和20年)
所属政体 大日本帝国
所属組織  大日本帝国陸軍
編制単位 方面軍
所在地 日本本土
通称号/略称
最終上級単位 第2総軍
担当地域 近畿地方中部地方
最終位置 大阪府 大阪市
戦歴 第二次世界大戦
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第15方面軍(だいじゅうごほうめんぐん)は、大日本帝国陸軍方面軍の一つ。

沿革

太平洋戦争末期、絶対国防圏の要石とされたサイパンを失い、レイテ戦に失敗し、大本営1945年(昭和20年)1月20日に本土(北海道本州四国沖縄を除く九州)の維持を作戦目的とした「帝国陸海軍作戦計画大綱」を決定、本土に於ける軍の編制を根本的に改めた。

第15方面軍は同年2月6日に、主に近畿中国四国地方を作戦地域として編成され、当初は防衛総司令部の指揮下、その後4月8日には新設の第2総軍の指揮下に入り、連合国軍との本土決戦に備えたが、交戦することなしに日本軍無条件降伏となった。

なお、第15方面軍司令官中部軍管区司令官を兼ね、軍管区司令官としては天皇に直隷した。

第15方面軍概要

人事

  • 姓名、階級、補職、免職の順に表示した。
  • 司令官および参謀長は方面軍の職が本職、軍管区の職が兼職。
  • 参謀副長および部長は軍管区の職が本職、方面軍の職が兼職。

第15方面軍司令官

第15方面軍参謀長

第15方面軍参謀副長

第15方面軍兵器部長

第15方面軍経理部長

第15方面軍軍医部長

  • 石井義章 軍医少将:1945年1月29日[5] - 3月1日[4](兼職)
  • 田中巌 軍医中将:1945年3月1日[4] - 4月7日[3](兼職)
  • 杉野耕平 軍医少将:1945年4月7日[3] - 9月中旬(兼職)

第15方面軍獣医部長

  • 林伊兵衛 獣医少将:1945年1月29日[5] - 9月中旬(兼職)

第15方面軍法務部長

  • 鈴木忠純 法務少将:1945年1月29日[5] - 4月1日[6](兼職)[注釈 3]
  • 大田原清美 法務少将:1945年4月1日[6] - 7月12日[7](兼職)[注釈 4]
  • 山上宗治 法務少将:1945年7月12日[7] - 9月中旬(兼職)

終戦時司令部構成

  • 司令官:内山英太郎中将
  • 参謀長:国武三千雄中将
  • 参謀副長:山之内二郎少将
  • 高級参謀:大庭小二郎大佐
  • 高級副官:慶瀬重喜大佐
  • 兵器部長:宮尾幹少将
  • 経理部長:佐藤勇助主計中将
  • 軍医部長:杉野耕平軍医少将
  • 獣医部長:林伊兵衛獣医少将
  • 法務部長:山上宗治法務少将

最終所属部隊

砲兵部隊      
  • 独立山砲兵第16連隊:米沢俊雄中佐
  • 独立野砲兵第32大隊      
  • 独立重砲兵第45大隊
  • 自走砲第6大隊      
  • 迫撃砲第19大隊
通信部隊     
  • 電信第45連隊:船戸東中佐 
  • 第15方面軍通信隊
海上挺進戦隊      
  • 海上挺進第39戦隊      
  • 海上挺進第40戦隊
海上輸送大隊      
  • 海上輸送第23大隊      
  • 海上輸送第25大隊      
  • 海上輸送第26大隊

脚注

注釈

  1. ^ 3月9日、陸軍大将に任官。
  2. ^ 3月1日、陸軍少将に任官。
  3. ^ 1月29日より中部軍管区法務部長兼第15方面軍法務部長(兼留守第4師団法務部長如故)。3月1日、陸軍法務中将に任官。日附不明で中部軍管区法務部長兼第15方面軍法務部長
  4. ^ 4月7日より中部軍管区法務部長兼第2総軍法務部長第15方面軍法務部長。

出典

参考文献

  • 福川秀樹 編著『日本陸軍将官辞典』芙蓉書房出版、2001年。ISBN 4829502738 

関連項目




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