高隈山地とは? わかりやすく解説

たかくま‐さんち【高隈山地】

読み方:たかくまさんち

鹿児島県大隅半島西部にある山地鹿児島湾沿いに南北連なり、北は霧島(きりしま)市福山町付近から南は鹿屋(かのや)市古江付近まで南北25キロメートル東西15キロメートル続く。そのうち標高1000メートル上の山岳群を総称して高隈山と呼ぶこともある。最高点は大箆柄(おおのがら)岳で1236メートル自生ツツジ照葉樹林のほか渓谷山岳など景観に富む。


高隈山地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 02:49 UTC 版)

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高隈山地
南南西から見た高隈山地
所在地 日本 鹿児島県
位置
最高峰 大箆柄岳(1,236m
延長 25km
15km
プロジェクト 山
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高隈山地の位置

高隈山地(たかくまさんち)は、大隅半島中央部の鹿児島湾沿いに連なる山地である。一般には鹿児島県鹿屋市垂水市との境界付近に横たわる南北約25km、東西約15kmの山地を指し、その中心部にそびえる大箆柄岳や御岳などを含む標高1,000m以上の山岳群を総称して高隈山(たかくまやま)と呼ぶ。

日本におけるブナ林の南限があり、「森林生物遺伝資源保存林」に指定されている。また、高峠、大隅湖、猿ヶ城渓谷などの景勝地は「高隈山県立自然公園」に指定されている。

地質

地質学における高隈山地は高隈山付近から霧島山の南東付近まで連なる南北約60キロメートルの山地を指す。白亜紀に堆積した四万十層群と呼ばれる地層が隆起したものを基盤とし、阿多カルデラ姶良カルデラ加久藤カルデラなどの火山活動による噴出物が積み重なっている。

大箆柄岳の西側斜面には第三紀に形成された直径約7キロメートルの花崗岩ドーム「高隈花崗岩体」があり、その周辺部にタングステンモリブデンビスマスウランなどの鉱脈が存在する。大箆柄岳や御岳などの山塊は、花崗岩の形成に伴い周辺の地層が加熱され緻密なホルンフェルスとなったため侵食から取り残されたものである。

歴史

古くから山岳信仰の対象とされており、江戸時代末期の毎年3月から4月にかけて盆山、大箆柄岳、小箆柄岳、妻岳、権現岳、中岳、近戸宮を巡る七岳参詣が行われていた。盆山、大箆柄岳、小箆柄岳、妻岳は樹木を御神体としていた。[1]

主な山岳

ギャラリー

脚注

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  1. ^ 橋口兼古、五代秀堯、橋口兼柄 『三国名勝図会 巻之47』 1843年
  2. ^ 日本の主な山岳標高国土地理院

参考文献

関連項目




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