鰐塚山地とは? わかりやすく解説

わにつか‐さんち【鰐塚山地】

読み方:わにつかさんち

宮崎県南部にある山地最高峰鰐塚山標高1118メートル)を中心とした、日南海岸都井(とい)岬を含む南北長い山地西部1000メートル前後東部700メートル前後東部のみ戸(うど)山地と呼ぶこともある。また、戸山地・日南山地合わせ那珂(なか)山地ともいう。海岸部日南海岸国定公園属する。


鰐塚山地

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/12/15 16:57 UTC 版)

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位置

鰐塚山地(わにつかさんち)は、九州南東部の太平洋沿岸において直径約40キロメートルの範囲に広がる山地である。南那珂山地(みなみなかさんち)、あるいは日南山地(にちなんさんち)とも呼ばれる。北東部海岸沿いの清武川と広渡川に挟まれた山塊は特に鵜戸山地(うとさんち)と呼ばれる。

地理

鰐塚山地周辺

鰐塚山地の北側には宮崎平野、西側には都城盆地、南西側には肝属平野が広がり、東側は日向灘太平洋)に面している。宮崎県宮崎市日南市串間市三股町都城市鹿児島県志布志市曽於市にまたがる。

飫肥杉の産地でありスギの植林が進んでいるが、山頂付近にはアカガシやミヤマシキミの天然林も残されている。野生ワサビヤマハンノキの日本における南限となっている。[1]

山岳

  • 鰐塚山(標高1118.1メートル、最高峰)
  • 小松山(標高988.8メートル)
  • 柳岳(標高952.3メートル)
  • 牛の峠(標高918メートル)
  • 男鈴山(標高783.4メートル)
  • 鵜戸山地
    • 岩壺山(標高737.6メートル)
    • 双石山(標高509メートル)

地質

鰐塚山地の地層は複雑に褶曲しており同定が困難な場所も多いがおおむね西部および南部は四万十層群、北東部の鵜戸山地は宮崎層群と呼ばれる地層から成っている。これらの地層が第三紀隆起して山地となった。鵜戸山地は西側の隆起が大きかったため地層が傾いており、特に東側斜面において地層面に沿った地すべりが起きやすくなっている。[2][3][4]

脚注

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  1. ^ 小倉巌雄編 『都城盆地及び周辺の植物』 都城盆地植物愛好会、1998年
  2. ^ 横山淳一 「宮崎の地理」 『みやざきの自然 創刊号』 坂元守雄、1989年
  3. ^ 町田洋他編 『日本の地形 7 九州・南西諸島』 東京大学出版会、2001年、ISBN 4-13-064717-2
  4. ^ 松本達郎ほか 『日本地方地質誌 九州地方』 朝倉書店、1973年



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