黒岳_(大分県)とは? わかりやすく解説

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黒岳 (大分県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/03 07:07 UTC 版)

黒岳
大船山(左)と黒岳(右)を南東から見る
標高 1,587 m
所在地 日本
大分県竹田市由布市
位置 北緯33度06分21.4秒 東経131度17分34.6秒 / 北緯33.105944度 東経131.292944度 / 33.105944; 131.292944座標: 北緯33度06分21.4秒 東経131度17分34.6秒 / 北緯33.105944度 東経131.292944度 / 33.105944; 131.292944
山系 九重山系
種類 溶岩ドーム
黒岳
黒岳 (大分県)
黒岳
黒岳 (日本)
プロジェクト 山
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黒岳(くろだけ)は、阿蘇くじゅう国立公園の指定区域であり、大分県由布市庄内町及び竹田市久住町にある九重連山標高は1,587m。

概要

九重山系の北東部にあり、大船山の北東側に位置する。前岳、天狗岩、高塚山などの峰からなる鐘状の火山で、最高地点は高塚山にある。南側の竹田市などから見ると、仰向けになったおたふくの面のように見えることから、おたふく山とも呼ばれる。

黒岳の山頂である高塚山を南西から望む。天狗岩から撮影。左奥は平治岳

草原が多い九重山系の山々にあって、広葉樹原生林が広がる山であり、樹木が茂った山の様子が黒く見えることから黒岳の名がある。また遠くから見ると広葉樹林が四季折々に黒色または紫色に見えることから別名「黒山」ともいわれている。

ミヤマキリシマをはじめとする高山植物が多く見られるほか、国の天然記念物であるイヌワシ生息地の南限とされている。

山麓の男池湧水群は、名水百選にも選ばれており、その周辺には、ヒメボタルミスジチョウ等の希少な昆虫類が生息している。また、国内で数少ない純粋な天然炭酸泉である、白水鉱泉が噴出している。

黒岳は、「21世紀に残したい日本の自然100選」[1]及び大分百景ならびに大分百山に選定されている。

黒岳水源の森

黒岳山域に広がる森林で、黒岳水源の森として水源の森百選に指定されている[2]

山岳 面積(ha) 標高(m) 人工林(%) 天然林(%) 主な樹種 制限林 種類 流量(m3/日)
黒岳 290 870 ~1,334 0 100 ブナカエデモミツガケヤキ 水源かん養保安林    男池湧水群水源  20,000

全てが広葉樹林自然林に包まれ大分川の源流の一つである。水源林に降り注ぐ降水の殆どが地下水となり下流域の水道水灌漑に利用されている。古来から人の手が入らなかった山は九州随一の原生林として保全されている。 

  • 所在地:大分県大分郡由布市大字阿蘇野字黒岳(データは指定年1995年平成7年)7月

脚注

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