三式中戦車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/24 07:46 UTC 版)
三式中戦車 チヌ(さんしきちゅうせんしゃ チヌ)は、第二次世界大戦後期に登場した大日本帝国陸軍の中戦車。
注釈
- ^ 一方で、同様に拉縄を引いて撃発する一式七糎半自走砲は、1941年(昭和16年)頃に、戦車が牽引する疑似戦車目標を用いた移動目標に対する試験が行われており、この試験を行っていた戦車部隊は好成績を下したという[7]。
- ^ 桑原嶽は、1919年(大正8年) - 2004年(平成16年)[11]。陸士52期、陸軍少佐、陸将補[11]。退官後に中央乃木会事務局長[11]。
- ^ 『宮崎駿の雑想ノート』で宮崎と富岡吉勝(ドイツ戦車研究家)が対談し、富岡が「九州かどっかの戦車工場に勤務していたという人から、編集部に『三式中戦車の装甲板にはただの鉄を用いた』という旨の手紙が届いたらしい」と述べているが[15]、富岡は伝聞を述べているのみで、くだんの手紙を実見していず、証言者の素性も不明である。なお、九州に所在した戦車工場としては、(1)小倉陸軍造兵廠、(2)渡邊鉄工所、(3)三菱重工長崎兵器製作所の3つがあるが、(1)(2)では三式中戦車が製作されておらず、(3)は原爆投下により焼失して資料が残っていない。
- ^ 工兵器材には架橋器材と渡河器材などがあり、戦車の通行を初めて想定した架橋器材だった、甲車載式架橋器材は昭和3年頃に採用されているが、その整備数は3隊分程度にとどまり、その性能も16 t以下の戦車の通過が限界であったため、重量17.2 tの一式中戦車や18.8 tの三式中戦車の通行はほぼ不可能だった。(1941年(昭和16年)に制定された架橋器材である、新耐重橋は20 t以下の戦車の通過を可能とし、18.8 tの三式中戦車にも対応していたが、ごく少数が整備されたにすぎない。渡河器材としては、500組分生産された九九式重門橋が存在するも、これも甲車載式架橋器材と同じく最大積載重量が16 t以下である。40 tの重量が積載可能な超重門橋があるが、試験が行われたのみで制定されていない)
出典
- ^ 『機甲入門』p571
- ^ アジア歴史資料センター、レファレンスコード C15010492500、『昭和20年9月1日 陸軍兵器行政本部 主要兵器諸元表/戦車主要諸元』
- ^ 『丸』2012年12月号
- ^ 「むーのおもちゃ箱」『三式中戦車および四式中戦車についてのQ&A』http://infoseek_rip.g.ribbon.to/muwsan.hp.infoseek.co.jp/q&a2.htm
- ^ 佐山二郎「日本陸軍の火砲 歩兵砲 対戦車砲 他」p365。
- ^ 佐山二郎『日本の大砲』 p.176-177
- ^ 古峰文三「歴史群像 2019年6月号 File05 日の丸の轍 砲兵科と機甲科が所属を争った自走野砲 一式七糎半自走砲(ホニI)」学習研究社、10頁。
- ^ 佐山二郎「日本陸軍の火砲 歩兵砲 対戦車砲 他」p489。
- ^ "Japanese Tank and Antitank Warfare" http://www.easy39th.com/files/Special_Series,_No._34_Japanese_Tank_and_Antitank_Warfare_1945.pdf
- ^ 白井明雄『日本陸軍「戦訓」の研究』芙蓉書房出版、88頁、276頁
- ^ a b c 桑原 2019, 位置No. 3806/3813, 著者紹介
- ^ 桑原 2019
- ^ 桑原 2019, 位置No. 2797/2823, 第七章 伊地知幸介論 - 伊地知への酷評の原因は『機密日露戦史』の理解不足
- ^ 『陸軍機甲部隊』59頁
- ^ 宮崎駿『宮崎駿の雑想ノート』大日本絵画、1997年発行、121頁・122頁。
- ^ 「昭和16〜20年 月別兵器生産状況調査表 生産状況調査表綴(6)」 Ref.C14011034800
- ^ 「兵政総機密第11号 昭和20年度整備計画附表 昭和20.2.28」 Ref.C13120841600
- ^ 佐山二郎「日本陸軍の火砲 歩兵砲 対戦車砲 他」p367。
- 1 三式中戦車とは
- 2 三式中戦車の概要
- 3 防御力
- 4 機動力
- 5 配備
- 6 脚注
三式中戦車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 06:29 UTC 版)
一〇〇式重戦車の運用実績を元に開発された中戦車。史実の三式中戦車と異なり、主砲は長75mm戦車砲、溶接と鋳造を用いた装甲の前面最大厚は75mm、エンジンは空冷式400馬力ディーゼルエンジン搭載と史実の四式中戦車に匹敵する性能を有する(ただし戦車砲は史実と異なり高射砲転用ではない新規開発)。イラストではこれに加え、史実の四式中戦車が持たない車体ハッチがあり、また四式砲戦車のベースと思われる点から史実の五式中戦車の要素も含まれている。
※この「三式中戦車」の解説は、「覇者の戦塵」の解説の一部です。
「三式中戦車」を含む「覇者の戦塵」の記事については、「覇者の戦塵」の概要を参照ください。
固有名詞の分類
- 三式中戦車のページへのリンク