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SRII

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/20 08:51 UTC 版)

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SRII
性能諸元
全長 5.08m
全幅 1.88m
全高 2.39m
速度 40 km/h(陸上)
8 km/h(水上)
行動距離 不明
主砲 九一式6.5mm車載機関銃×2
装甲 6 mm
エンジン フランクリン/石川島自動車製作所 スミダC6 空冷直列6気筒ガソリン
70 馬力
乗員 3 名
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SRIIは、大日本帝国陸軍が石川島自動車製造所(現いすゞ自動車)に命じ1934年(昭和9年)に試作した水陸両用戦車。 試作車両は完成したが、試作のみで終わっている。SRは「水陸両用」の頭文字。

概要

早くから水陸両用戦車に注目していた日本軍だったが、1931年(昭和6年)にイギリスのヴィッカース=アームストロング社が開発した、ヴィッカース水陸両用戦車に刺激された陸軍は、石川島自動車製作所に水陸両用車の研究を命じた。 陸軍よりSRIIとの計画名称で指示を受けた石川島自動車製作所は、九二式重装甲車を基に、1934年(昭和9年)に試作車両を完成させている。

このSRIIは一応戦車らしい外観を持っており、性能的にもヴィッカース水陸両用戦車に迫るものがあったのだが、試作のみに終わってしまった。 とりあえず作らせては見たものの、使い道を全く考えていなかった軍の姿勢が、このような結果を招いたと言える。

配備

昭和12年7月に支那事変が発生、同年9月15日、中国にて活動中の戦車第二大隊にSRイ号車、SRロ号車、SRIIが配備された。その後、SRIIは昭和13年8月8日に東京陸軍兵器支廠に返されている[1]

脚注

  1. ^ 「日本軍水陸両用戦車」24頁

参考文献

  • UTP実行委員会 松代守弘 監修『帝国陸軍 陸戦兵器ガイド 1872-1945』(新紀元社、1997年)
  • 「日本軍水陸両用戦車」『グランドパワー』2017年9月号、ガリレオ出版。



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