大隅海峡とは? わかりやすく解説

おおすみ‐かいきょう〔おほすみカイケフ〕【大隅海峡】

読み方:おおすみかいきょう

鹿児島県大隅半島南端佐多岬大隅諸島種子島馬毛(まげ)島などの間の海峡。幅40キロメートル水深100250メートルで、黒潮影響により魚類が豊富。特にトビウオが多い。東シナ海太平洋を結ぶ重要な航路となっている。


大隅海峡


大隅海峡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/13 19:29 UTC 版)

佐多岬から見た大隅海峡
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大隅海峡(おおすみかいきょう)は、日本鹿児島県大隅半島沖に存在する海峡で、太平洋フィリピン海)と東シナ海を結ぶ。国内に5つある国際海峡(特定海域)の1つで、領海の幅が通常の12海里から3海里にとどめられている。

概要

当海峡の特定海域は概ね九州本島と南西諸島との間を南西から北東に設定されているが、中央部では硫黄島口永良部島の間(北緯30度36分8.8秒 東経130度16分13.3秒 / 北緯30.602444度 東経130.270361度 / 30.602444; 130.270361 (大隅海峡中央部(硫黄島と口永良部島の間を通る)))、東部では大隅半島と種子島との間( 北緯30度56分32.2秒 東経130度58分14.7秒 / 北緯30.942278度 東経130.970750度 / 30.942278; 130.970750 (大隅海峡東部(大隅半島と種子島の間を通る)))を通る。

当海峡に近い重要なとしては、枕崎漁港特定第3種漁港北緯31度15分58.9秒 東経130度17分33.2秒)、志布志港中核国際港湾北緯31度27分37.4秒 東経131度5分55.6秒)、鹿児島港北緯31度35分41.6秒 東経130度34分2.1秒 / 北緯31.594889度 東経130.567250度 / 31.594889; 130.567250 (鹿児島港(重要港湾)))などがある。

韓国中国台湾から太平洋に出るには、津軽海峡通航ルートが最短距離であるが、黒潮を利用して燃料を節約したり、ベーリング海の荒天を避けてアリューシャン列島南方の航路を選択する観点から、北米と中国、台湾等の北東アジアを結ぶ貿易船の2/3~3/4が大隅海峡を通峡している[1]

クジライルカなどの海洋生物の回遊経路に該当するため、近年ではこれらの生物と高速船が衝突する懸念が生じている[2]

脚注

  1. ^ 赤倉康寛、竹村慎治「北東アジア-北米コンテナ航路の日本近海における通航海域の把握・分析」、運輸政策研究、2010年11月5日、2024年5月27日閲覧 
  2. ^ 辻紀海香, 加賀美りさ, 社方健太郎, 加藤秀弘「日本沿岸域における超高速船航路上の鯨類出現状況分析」『日本航海学会論文集』第130巻、日本航海学会、2014年、105-113頁、CRID 1390001205480962048doi:10.9749/jin.130.105ISSN 0388-7405 

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