【水上機】(すいじょうき)
Water plane / Seaplane
広義には、海や湖などの水上で離着水が可能な航空機の総称。
一般にはランディングギアのかわりにフロートを装備した飛行機を指す。
陸上機に最低限の改造を施すことで離着水能力を付与することのできるメリットがある。
反面ランディングギアに比べ重量が大きく、また機内へ引き込むことは出来なくなるので抗力も増加し、飛行性能は大幅に低下する。
またフロートの浮力には限界があるので、あまり大きな機体は着水時に支えることが出来ない。
大型の機体を離着水させるには飛行艇が必要になる。
ヘリコプターのない時代には、飛行甲板を持てない艦艇の艦載機として多用された。
現在は、飛行場を建設できない離島への連絡機などとして用いられる程度である。
関連:水上機母艦 水上戦闘機 げたばき
水上機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/06 03:57 UTC 版)
水上機(すいじょうき)とは、水面上に浮いて滑走が可能な船型の機体構造、あるいは浮舟(フロート)のような艤装を持つことによって、水上にて離着水できるように設計された航空機である。水上機として最初から設計されたものと、通常の航空機が水上機として再設計されたものがある。
- ^ “エンジン8発! 超巨大飛行艇ボーイング子会社が開発へ 航続距離は1万2000km以上”. 乗りものニュース. 2023年2月5日閲覧。
- ^ ふくしまスカイパーク拠点に軽飛行機開発へ - 河北新報
- ^ “水陸両用機で村上海賊気分 瀬戸内観光の起爆剤に”. 日本経済新聞. (2016年10月3日)
- ^ INC, SANKEI DIGITAL (2023年4月12日). “<独自>緊急用フロート装備せず 陸自ヘリ事故”. 産経ニュース. 2023年4月20日閲覧。
水上機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 00:35 UTC 版)
物語に登場する水上機は、実在した機体をモデルにしている型とオリジナルとが混在している。 サボイアS.21試作戦闘飛行艇 ポルコの愛機である飛行艇。商品展開などで区別が必要な場合、設計主任フィオのイニシャルを取って、改修後の姿を「サボイアS.21F」「F後期型」とする事もある。 改造前のサボイアS.21試作戦闘飛行艇は、たった1機だけが製造された試作機である。離着水において「危なくて飛べない」と言われるほど過激なセッティングが災いして、軍用機として正式採用されることはなかった。ポルコ曰く「倉庫で埃をかぶってた」ところをローンで購入したもので、離着水の難しさは認めつつ「スピードに乗れば、粘りのある翼だ」と評価している。 作中では冒頭の時点で既にエンジンが不調であり、ローン完済直後にポルコはいよいよ限界と悟り、休暇を兼ねてエンジン修理のためにミラノへ回送飛行中にカーチスと空戦になり、エンジントラブルが原因で撃ち落とされ、胴体部分しか残らないほぼ全損となった。その損傷度合いはピッコロ親父にも「新造した方が早い」と言われるほどだったが、ポルコの本機に寄せる強い思いによってF後期型へと再生の道を辿った。改修を任されたフィオは木の性質を熟知した計算書を見て、設計者の職人技に感心していた。 ピッコロ社でポルコがピッコロ親父に見せられた新エンジンには「GHIBLI」(ジブリ、イタリア語ではギブリ)の刻印がされており、ポルコはこれをフォルゴーレ(イタリア語で雷電という意味らしい)と呼んでいる(ピッコロの親父曰く「出所は聞くな」らしい)。これは、出版物などではフィアット製のフィアット AS.2 エンジンだとされているが、フィアット AS.2は下で紹介されているマッキ M.39が搭載していたものである。なお、原作漫画の中ではフィアット AS.2ではなくロールス・ロイス ケストレルを新たに採用していた。 機体の垂直尾翼に描かれたマークは、ポルコの出身地であるジェノバ市の市章。 実在した同名の飛行艇サヴォイア S.21は複葉機であり、物語の機体とはまったく異なる。これは、宮崎が昔一度だけ見て印象に残ったものの、資料がないこともありそれが何だったか分からずにいた機体を再現したためである。後の対談でモデルとなったのは「マッキ M.33」であると判明した。 ラストでフィオがその後の話を語っている最中、ジーナの店の上を飛ぶシーンがあるが、よく見ると裏庭に続く道に、この飛行艇のように見える紅い機体が係留されている。 時代が現代になったエピローグにおいて、ターボプロップエンジンに2重反転プロペラ、マッキ MC.200のような半解放式風防を付けた本機がジェット旅客機を追い越していくシーンが作られたが、本編ではカットされた。 カーチス R3C-0非公然水上戦闘機 全長:6.29m 翼幅:8.1m 全高:3.15m 最高速力:348km/h ポルコの対抗馬であるカーチスの水上機。完全なオリジナルであったポルコの乗機とは異なり、実在のシュナイダー・トロフィー・レース優勝機カーチス R3C-2の(非公然)改造機という設定。 ブローニング製のプロペラ同調式機関銃を2丁装備したほか、レーサー時の翼面冷却をやめて機首下面に外付けラジエーターを付け、最高速度の低下と引き替えに整備性と信頼性をアップさせた。実は、このラジエーターは日本の川崎88式偵察機から流用したジャンクパーツという設定である。また速力ではサボイアを上回り、旋回力で劣り、上昇力は同等と分析された。 ポルコの真紅のサボイアと対照的な濃青色は、第二次世界大戦期のアメリカ海軍機色を彷彿とさせ、カーチスがアメリカ人であるというイメージ付けにも一役買っている。垂直尾翼上に描かれたマークは「幸運のガラガラヘビ」。ポルコとの最終決戦時には胴体の白帯に矢が刺さったハートマークが描き加えられている。 マッキ M.39(M.52) 主人公の元同僚、フェラーリンがポルコを先導したときの機体。M.39は1926年度のシュナイダー・トロフィー優勝機であり、アメリカの3連覇を阻止した機体でもある。M.52は次回のシュナイダー・トロフィー用の機体でM.39の発展型であり、外形に大きな差はない。映画に登場したものはM.39/M.52両者の特徴が混在しており、宮崎は「形式不明ってことにしておいてください」と説明している。 サヴォイア・マルケッティ S.55 ポルコとカーチスの対決を阻止しようと出動したイタリア空軍編隊にその姿が見える。双胴の飛行艇で、1933年に編隊で大西洋往復を成し遂げた。映画のロケハン時に偶然これを記念する碑文を見つけ、満面の笑みでその前に立つ宮崎の写真が残っている。 マッキ M.5(Macchi M.5) 回想シーンにてポルコがまだ人間だった頃乗っていたイタリア海軍航空隊の戦闘飛行艇。本機は、敵のオーストリア・ハンガリーの飛行艇ローナー Lを鹵獲してコピーしたマッキ L.1から独自に発展させた物。メーカーであるニューポール・マッキ社でライセンス生産していたフランス製ニューポール戦闘機の一葉半形式の主翼を組み合わせ、本家よりも良い飛行艇になった。 ハンザ・ブランデンブルク CC 回想シーンにてポルコと戦っていたオーストリア・ハンガリー海軍の飛行艇。設計はエルンスト・ハインケル。最初から水上戦闘機として設計・運用された世界初の戦闘機。
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水上機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 06:42 UTC 版)
様々な事情によって陸上の滑走路を用意できない場合でも、水面を滑走面として用いることができるのが水上機である。
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水上機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 21:58 UTC 版)
「World of Warships」の記事における「水上機」の解説
巡洋艦または戦艦に搭載される艦載機。カタパルトより発艦した後は自動で母艦の周囲を一定時間旋回する。1回の戦闘で使用出来る回数が決まっている。再使用する際も一定時間が経過しないと再使用できない。水上戦闘機と着弾観測機の2種類がある。(詳しくは#消耗品の項を参照)
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水上機
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/15 06:38 UTC 版)
水上機はエンジンで水上を滑走するだけでなく帆を張れば帆船ともなるため、一種の機帆船とみなすこともできる。 機械の信頼性が低かった時代にはエンジンの故障で不時着水した際、陸まで移動するための予備動力として取り外し可能なマストと帆が搭載されており、緊急時には帆船となって移動することが想定されていた。 エンジンの信頼性が向上した現代の水上機には採用されていない。
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「水上機」の例文・使い方・用例・文例
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