カプロニとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > カプロニの意味・解説 

カプロニ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 04:31 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動

カプロニCaproni)、あるいは、カプローニは、イタリアに存在した航空機自動車オートバイメーカー。

概要

航空機メーカーとしては、1911年にイタリアで初めて実用航空機を製造した。胴体全体がダクテッドファンとも言えるカプロニ・スティパや、イタリア初のモータージェットエンジン機となるカプロニ・カンピニ N.1三翼機ながら全9枚の主翼を持つマルチプレーン、わずか18メートルの浮揚後墜落した無尾翼飛行艇カプロニ Ca.60など、非常にユニークな航空機を輩出した事で知られる。

1908年、創業者、ジャンニ・カプローニ伯爵(Giovanni Battista "Gianni" Caproni)が航空機会社として起業。航空機産業黎明期にあって、結果失敗に終わったが、まず双発複葉機カプロニ Ca.1(1910年)を開発、航空機メーカーとして研究・開発を続けた。

第一次世界大戦が勃発すると、アメリカイギリスフランス等の連合国の需要に応え、爆撃機輸送機の生産で躍進。1930年頃には、自動車船舶エンジンの生産など事業の多角化に成功し、イタリア有数の企業に発展した。これに併せ、ソチェタ・イタリアーナ・カプロニ (Società Italiana Caproni, Milano) へと社名を変えた。また、小企業の買収も行った。

わずかな戦間期をはさみ、第二次世界大戦時には、イタリア軍枢軸国向けの中型・大型機の生産を行ったが、この頃になるとカプロニ社の中核となる航空機部門は、フィアットマッキなどの国内他社と比較しても、すでに時代遅れの感は否めずに競争力を欠き、戦後には劇的に進歩した航空機業界の中で販路を失い1950年消滅した。

戦後しばらく、カプロニグループのカプロニ・ヴィッゾーラ(Caproni Vizzola)が、カプリオーロ(鹿の意)等のオートバイの開発・製造などを行っていたが、1983年に同国の航空機メーカーであるアグスタに吸収された。

航空機

第一次世界大戦

  • カプロニ Ca.1
  • カプロニ Ca.3
  • カプロニ Ca.4
  • カプロニ Ca.5
  • カプロニ Ca.18
  • カプロニ Ca.20

戦間期

第二次世界大戦




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「カプロニ」の関連用語

カプロニのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



カプロニのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのカプロニ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS