マルチロール機
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マルチロール機(マルチロールき、英語: Multirole combat aircraft、略MRCA)とは、装備を変更することで制空戦闘、各種攻撃任務、偵察などの任務を実施できる戦闘機[1]。マルチロールファイター(多用途戦闘機)とも呼ばれる。
- ^ 青木謙知『ミリタリー選書1現代軍用機入門 (軍用機知識の基礎から応用まで)』イカロス出版13頁
- ^ a b 戦闘機事典. イカロス出版. (2017-06-30). p. 84. ISBN 4802203519
- ^ a b 戦闘機事典. イカロス出版. (2017-06-30). p. 86. ISBN 4802203519
- ^ 戦闘機事典. イカロス出版. (2017-06-30). p. 87. ISBN 4802203519
- ^ 戦闘機事典. イカロス出版. (2017-06-30). p. 82. ISBN 4802203519
- ^ 戦闘機事典. イカロス出版. (2017-06-30). p. 91. ISBN 4802203519
- ^ 戦闘機事典. イカロス出版. (2017-06-30). pp. 89-90. ISBN 4802203519
- ^ a b 戦闘機事典. イカロス出版. (2017-06-30). p. 88. ISBN 4802203519
- 1 マルチロール機とは
- 2 マルチロール機の概要
- 3 特徴
- 4 脚注
マルチロール機 (Multirole Fighter)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/04 06:53 UTC 版)
「World of Warplanes」の記事における「マルチロール機 (Multirole Fighter)」の解説
汎用性が高い航空機が多く、様々な戦術に対応可能である。敵機との機動戦闘や、地上目標に対し有効的な攻撃を行う事が可能である。爆弾やロケット、より口径の大きい機関砲などを追加で搭載することも可能である。
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マルチロール機
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詳細は「マルチロール機」を参照 第二次世界大戦後は、軍用機はジェット機が主流となり、マルチロール機の登場で、戦闘機と爆撃機の両方の機能を十分に満たせるようになった。 戦闘爆撃機には様々なタイプが登場した。戦闘機としての用途が主、攻撃機・爆撃機としての用途が従とする、戦闘機として設計されたが、搭載余力を生かして爆撃能力を付加した機体。戦闘機としての用途が従、攻撃機・爆撃機としての用途が主とする、戦闘機でありながら、本格的な爆撃機としての装備を付加した機体。そのため純粋な戦闘機としての能力は妥協している。ただし、F-111の場合は、開発当初は長距離レーダーと長射程の対空ミサイルを搭載する機体として開発されたものの、結果として戦闘機としての使用が不可能な大型機となったもので、実際は純粋な爆撃機であり、戦闘機として運用されることは配備当初から諦められた。Su-24は当初から攻撃機として開発されており、自衛目的以外で空対空兵装を搭載することは運用上は考えられていないが、戦闘爆撃機と呼称されていることが多く、西側の資料でも戦闘爆撃機として呼称・区分されるのが通例である。 中小国で複数任務に使用した機体もある。アジア・アフリカなどの中小国へ輸出され、戦闘機兼爆撃機として使用された機体。積極的に戦闘爆撃機として使われたというよりも、他に替える機体が無く両方の任務に使われた機体である。 日本ではF-104Jの配備によって余剰となったF-86Fを対地・対艦攻撃や近接航空支援等に転用する形で「支援戦闘機」というカテゴリーが設けられたが、これは専守防衛の国是のために、攻撃機・戦闘爆撃機と呼ぶことを避けたためである(いわゆる自衛隊用語)。この支援戦闘機としては、先述したF-86Fの後、T-2練習機をベースとしたF-1や、政治的理由から対地攻撃能力などを削除して防空任務を主用途としたF-4EJの一部を近代化改修し、空対艦ミサイルの運用能力付与や対地攻撃能力の復活などを行ったF-4EJ改が開発されたが、戦闘機のマルチロール化の進展などから、2005年以降要撃機と統合されて廃止された。最後の支援戦闘機としてF-16をベースに開発されたF-2も、非常に高い対艦攻撃能力を有しているが、同時に優れた空戦能力も有しているため、実質的にはマルチロール機である。 機体構造や電子機器の面で高度化が進み、新しい軍用機の設計に膨大な経費が掛かるようになった。そのため殆ど全ての国で戦闘機・高等練習機・小型高速爆撃機などを同一の基本設計から製作するようになった。また、技術の向上により、戦闘機としても攻撃機・爆撃機としても高い性能を両立させることが可能になり、従来のように機種を分けなくとも、双方の任務を無理なくこなすことが可能となった。 F/A-18は開発当初は戦闘機型と攻撃機型が別個に制式化される予定であったが、1機種で双方の任務をこなすことが可能だとして、名称は統合されて「F/A-18」となった。F-15Eは純粋な制空戦闘機として開発されたF-15の設計を基に戦闘爆撃機として再設計されたもので、基本的には対地攻撃任務専門の機体だが、原型のF-15C/Dには僅かに劣るものの高レベルな空対空戦闘能力も維持している。 新型機の就役により旧式化した戦闘機、あるいはハイ・ローミックスでローを担う戦闘機を、攻撃・爆撃任務に転用する事例もしばしば見られる。地上攻撃任務は制空任務に比べて損耗率が高いことから、高価な機体をその任務に充てるのは費用効率が悪いとみなされるからである。そのような経緯で戦闘爆撃機として運用された機体は、単純に爆撃能力を比較した場合は新型戦闘機や、ハイ・ローミックスのハイを担う機体よりも低性能な例もある。なお、ハイ・ローミックスは元来、アメリカ空軍においてF-15・F-16両戦闘機を混用することを指す用語だが、他国での戦闘機の運用、あるいはそれに限らず陸上戦力や海上戦力において性能が異なる兵器を混用する場合を指す言葉としても用いられる。 また、ジェット機時代のソ連空軍における戦闘爆撃機(ロシア語: Истребитель-бомбардировщик)は、基本的に戦闘機としての能力は要求されておらず、戦術爆撃機としての運用に特化していた。逆に、西側の戦闘爆撃機のように戦闘機としての役割もある程度期待された機体はソ連空軍では「前線戦闘機(фронтовой истребитель)」と呼ばれた。これらは戦闘機としての能力を優先して設計されており、西側での戦術戦闘機に相当すると考えられているが、ベトナム戦争におけるアメリカのF-4などと同様、アフガニスタン侵攻のような実戦では戦闘爆撃機としての任務を与えられて大規模に使用された。 1991年にソビエト連邦が崩壊し、それまで長く続いていた冷戦が終結し、21世紀を迎えて先進各国間での全面戦争が生起する可能性はほとんど無くなった。代わって、紛争地域へのNATO軍の介入が多くなったものの、かつてのベトナム戦争等のような空戦が発生することはなくなっていた。湾岸戦争においてもイラク軍機を多数撃破する戦果は挙げているものの、コソボ紛争、イラク戦争における空戦による戦果は数機に留まっている。 21世紀に入ると先進国間の全面戦争はほとんど想定されておらず、2001年に発生した「アメリカ同時多発テロ事件」により生起した「対テロ戦争(テロとの戦い)」においても、戦闘機の任務は専ら戦略目標への精密攻撃と地上部隊への戦術航空支援であり、対テロ戦争以外においても、大規模軍事行動における戦闘機による空対空戦闘は実例としては少ない。そのために、制空戦闘機としてF-15の後継となるべく設計されたF-22なども、限定的ではあるが対地攻撃能力を付与されて開発されており、「戦闘爆撃機(マルチロール機)ではない戦闘機(地上攻撃能力を持たない戦闘機)」という存在は少数派となりつつある。
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