第2回ケベック会談とは? わかりやすく解説

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第2回ケベック会談

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 07:01 UTC 版)

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会談に出席した英米の軍事指導者たちによる記念撮影。前列向かって左から、ジョージ・マーシャルウィリアム・リーヒフランクリン・ルーズベルトウィンストン・チャーチルアラン・ブルーク、ジョン・ディル(en)。後列向かって左より、L・C・ホリス、ヘイスティングス・イズメイアーネスト・キング、チャールズ・ポータル(en)、ヘンリー・アーノルドアンドルー・カニンガム

第2回ケベック会談(だい2かいケベックかいだん、コードネーム“OCTAGON”)は、第二次世界大戦中にイギリスアメリカ合衆国カナダで開かれた軍事に関する首脳会談

概要

カナダのケベック・シティーで、1944年9月12日から9月16日に行われた。1943年ケベック会談との関係で、第2回ケベック会談と呼ばれる。主な出席者は、イギリス首相ウィンストン・チャーチルアメリカ合衆国大統領フランクリン・ルーズベルト、ホスト役としてカナダ首相ウィリアム・ライアン・マッケンジー・キング、またチャーチルとルーズベルトに招かれてオーストリア元皇太子オットー・フォン・ハプスブルクも参加した。

主な合意事項は、ナチス・ドイツ降伏後の占領統治に関するモーゲンソー・プラン、アメリカのイギリスに対するレンドリース法による経済援助の継続、太平洋戦争へのイギリス海軍の関与形態である。モーゲンソー・プランは、イギリスの反対で、アメリカによる当初案よりも過酷性が緩和された内容で合意された。対日戦へのイギリスの関与については、イギリス海軍艦艇による第57任務部隊(実質はイギリス太平洋艦隊, en)の編成とアメリカ海軍の指揮下編入が決定され、1945年3月の沖縄戦から実現することになった[1]連合国での勝利に向けた計画を検討するために有益な会談であった。

ハイドパークの密約(Hyde Park Agreement)で、日本への原爆投下が予定された[2]

脚注

  1. ^ BBC Factfile: Second Quebec Conference
  2. ^ 鹿児島大学 原爆はこうしてつくられ落とされた 八.原爆開発の進展 (六)運命の決定、日本への原爆行使

参考文献

関連項目

外部リンク


第2回ケベック会談

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/07 05:20 UTC 版)

モーゲンソー・プラン」の記事における「第2回ケベック会談」の解説

1944年9月12日から9月16日にかけてカナダケベック・シティ行われた高官による会議・第2回ケベック会談で、ルーズベルト大統領チャーチル首相を代表とする米国政府英国政府多く協議合意行ったが、この中モーゲンソー財務長官メモ原案に基づくドイツ降伏後計画についても合意したチャーチル書き直した覚書では、「ルールザールある戦争起こす産業除去し […] ドイツ農業田園第一特徴とする国家変えることを期待すると書かれている。 この覚書は、後に占領下ドイツ発効した産業非武装化計画とともにモーゲンソー・プラン」の名で知られるうになる合衆国国務省の、1944年ケベック会談における「合衆国の対外関係文書のpp. 466467署名入り覚書公開されている)。

※この「第2回ケベック会談」の解説は、「モーゲンソー・プラン」の解説の一部です。
「第2回ケベック会談」を含む「モーゲンソー・プラン」の記事については、「モーゲンソー・プラン」の概要を参照ください。

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