陸上部隊とは? わかりやすく解説

陸上部隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/12 17:30 UTC 版)

爆戦」の記事における「陸上部隊」の解説

戦爆零式艦上戦闘機攻撃により敵艦撃破する構想は、フィジー・サモアへ侵攻する計画FS作戦本格的に検討された。目的は敵空母発着能力を奪うこと、400海里(約740km)以遠の距離から零戦長距離進出能力活かしてアウトレンジ攻撃をかけ味方空母保全を図ることであった1942年昭和17年10月より後には、標的艦摂津」を使用して降下爆撃実施された。1943年昭和18年3月12日戦爆零式艦上戦闘機による降下爆撃研究の結果報告された。研究零戦両翼下に60kg爆弾装備し急降下爆撃と緩降下爆撃行ったもので、降下角度45度上の急降下爆撃には不適であるが、緩降下爆撃行った場合には35%から40%の命中率記録した。また6G以内であれば機体強度問題なく引き起こし可能だった。60kg爆弾装備戦爆零戦による出撃は、艦爆隊の戦力減少したソロモン戦線でしばしば行われた。戦訓として、戦闘機爆弾投下器が性能低下少なからず起こすため、改善する必要のあることが指摘された。 1943年昭和18年6月九九式艦上爆撃機旧式機化による損害大きさから、零式艦上戦闘機代用艦爆として使用し搭乗員艦爆パイロット充てる計画出現した同年7月零式艦上戦闘機による60kg爆弾2発を使用した爆撃は対飛行場攻撃で有望であった対艦攻撃では高度約300mからの爆撃を行う必要があることが報告された。また爆撃照準器エアブレーキ開発し装備することが要望された。ソロモン戦域作戦行動についていた五八二空では、戦爆零戦用いた研究攻撃が行われた。五八二空において零戦による緩降下爆撃研究行った艦爆操縦員の所見は、点目標対す攻撃は困難であるが面的な目標であれば攻撃可能であるというものだった。 緩降下爆撃訓練は以下のようなものであった零戦は1kg演習爆弾両翼搭載し降下角度30度で突入した速度は555km/hを軽く突破した揚力がつきすぎて機体の頭が浮き操縦員が力で押さえ込むことが難しかった降下角度をより浅くした場合には艦爆とほぼ同等爆撃精度得られた。12月中旬以降五八二空司令は、九九艦爆による昼間攻撃損害激しさから中止し、その艦爆操縦員を零戦配置換えとするという決定下した12月15日マーカス岬方面攻撃際し爆装した戦爆零戦15機、九九艦爆9機が、直掩零戦40機に護衛され出撃した。また16日には戦爆零戦16機が、直掩零戦38機に護衛され出撃した。 この後五八二空トラック移動、五〇一空へ吸収された後に1944年昭和19年2月17日連合軍空襲により大きな被害を受け、戦闘爆撃機隊(戦爆隊)としてそれ以上活発な作戦行動はできなかった。

※この「陸上部隊」の解説は、「爆戦」の解説の一部です。
「陸上部隊」を含む「爆戦」の記事については、「爆戦」の概要を参照ください。

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