軍港とは? わかりやすく解説

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ぐん‐こう〔‐カウ〕【軍港】

読み方:ぐんこう

海軍艦艇根拠地となる港。旧日本海軍では、横須賀・呉(くれ)・佐世保舞鶴の4港を軍港とし、それぞれに鎮守府置いた。→要港


軍港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/27 16:32 UTC 版)

軍港(ぐんこう、英語: Military port)とは軍事目的に利用される特別な港湾。軍港は艦隊および軍艦の根拠地として軍隊のなかでも重要な地位を占める(海軍基地)。

概要

軍港の特徴は、通常の港湾機能のほかに海軍基地海軍工廠などの軍事施設があることであり、そのために民間人の行動が制限される場合もある。

軍事施設としては、弾薬庫や艦載機整備・訓練用の飛行場、水兵海兵隊用の兵舎などがあげられる。

艦船用の防空壕が整備されている場合もあり、第二次世界大戦中のナチス・ドイツは、空襲から整備中のUボートを防御するためにブンカー(バンカー)と呼ばれるコンクリート製の巨大な防空壕を整備した。

日本における「軍港」

日本において「軍港」とは、単に軍用の港湾という意味だけでなく海軍行政における重要拠点を指す言葉であった。

1886年明治19年)、日本周辺の海面および日本領土を第一から第四の4つの海軍区に分け、各海軍区には軍港を1つずつ設置することとされた。第一海軍区から順に横須賀佐世保舞鶴が軍港に指定され、各港には鎮守府海軍工廠が置かれて海軍区の本拠地として機能し、艦隊や航空隊の母港・所属地となった。

また、軍港に準ずる軍事用港湾は要港(ようこう)に指定され要港部が置かれた。いつくかの要港は、日米開戦直前には鎮守府に準じる警備府へ昇格されたが、固有の戦隊は配備されなかった。

本土外の台湾馬公満州旅順朝鮮半島釜山付近の鎮海なども同様に要港から警備府に昇格している(1941年11月20日)。これと同時に、対馬竹敷、朝鮮半島の元山付近の永興は一時的に要港部に指定された。また徳山が要港に指定された。

太平洋戦争の中で各軍港は大きな被害を受け、さらに敗戦による日本軍解体によって軍港が置かれていた横須賀市呉市佐世保市舞鶴市(旧軍港市と総称)は主要産業を失い大きな打撃を受けた。そこで、海軍の資産を活用して旧軍港市を「平和産業港湾都市」に転換することを目指し、1950年昭和25年)に旧軍港市転換法(軍転法)が制定されている。

海上自衛隊が発足すると、旧軍港4港と警備府であった大湊を合わせた5港に地方総監部が設けられた。地方総監部は大日本帝国海軍における鎮守府に相当し、各港は再び海上防衛の拠点としての役割を取り戻した。また、横須賀と佐世保は在日アメリカ海軍の拠点として第7艦隊の事実上の母港のひとつにもなっている。

また、旧軍港市では軍港時代の近代化遺産観光資源として平和活用する取り組みが積極的に行われており、2016年平成28年)4月には4市の近代化遺産が「鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴 ~日本近代化の躍動を体感できるまち~」として日本遺産に指定された。

他国の主な軍港

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外部リンク


軍港

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/20 02:01 UTC 版)

ノーフォーク (バージニア州)」の記事における「軍港」の解説

ノーフォーク軍事中心地であり、特にアメリカ合衆国海軍にとっては重要な地である。市の北西部ハンプトン・ローズ突き出すシーウェルズ・ポイントに立地するノーフォーク海軍基地は、総面積4,631エーカー(約18.74km²)の敷地に14埠頭15ハンガー有し78隻の艦船133機の戦闘機母港とする、世界最大海軍基地である。この基地には艦隊総軍海兵隊総軍およびNATO変革連合軍司令部置いている。また、ハンプトン・ローズ対岸ハンプトン立地するラングレー空軍基地には航空戦闘軍団司令部置いている。ハンプトン・ローズ都市圏全体では、駐屯している海軍軍人海兵隊員108,000人を数え海軍だけでも41,000人の民間人雇用し23,000人の退役軍人住んでいる。 海軍の街であるノーフォークハンプトン・ローズ都市圏軍需産業、特に造船業メッカである。エリザベス川の対岸ポーツマスには、海軍最大規模、かつ最長歴史を持つノーフォーク海軍造船所立地している。ハンプトン・ローズ対岸ニューポートニューズには、ニミッツ級航空母艦建造できる全米唯一の造船所であるニューポートニューズ造船所立地するまた、軍需産業世界最大手であるBAEシステムズ北米法人は、艦船修理部門本部ノーフォーク置いている。 この地域における国防総省支出は、2010年には2000年時点のほぼ2倍、年間200ドル達したハンプトン・ローズ都市圏における2000年代10年間の地域経済成長額のうち、その3/4以上は国防総省支出増加分が占めた。この国防総省による支出増加のため、リーマン・ショック後不況下においても、ハンプトン・ローズ都市圏失業率全米平均より2ポイント低い数値であったちなみに1940年10月2日にこの軍港で駆逐艦ブレーク号の進水が行われたが、五時間後に船は艦長船員共に姿を消して行方不明になる事件発生その日午後8時頃に行方不明だった船は港に戻ってきたものの、まるで100年時間経過したかのように船体錆びており、乗員たちは全員ミイラ化していた。その後、船は沈没してしまい、今に至るまでブレーク号に何が起きたのかは全く不明となっている。

※この「軍港」の解説は、「ノーフォーク (バージニア州)」の解説の一部です。
「軍港」を含む「ノーフォーク (バージニア州)」の記事については、「ノーフォーク (バージニア州)」の概要を参照ください。

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軍港

出典:『Wiktionary』 (2021/08/13 11:22 UTC 版)

名詞

ぐんこう

  1. 軍用港湾

発音(?)

ぐ↗んこー

翻訳


「軍港」の例文・使い方・用例・文例

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