機動戦士ガンダムUC 登場兵器

機動戦士ガンダムUC

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/15 06:53 UTC 版)

登場兵器

RX-0 ユニコーンガンダム
主人公の少年バナージ・リンクスが搭乗する、「ラプラスの箱」の“鍵”になると言われる白いモビルスーツ。通常時はユニコーンを模した姿だが、敵ニュータイプを感知することでガンダムタイプの姿に変形する。特定ポイントで条件を満たすことで、「ラプラスの箱」へと導く仕様となっている。
MSN-06S シナンジュ
「赤い彗星の再来」と渾名されるネオ・ジオン残党軍の首魁フル・フロンタルが操縦する、ネオ・ジオン残党軍を率いる赤いフラッグシップ機。『UC』本編の作中において、ユニコーンガンダムのカウンターパート的役割を務める。

上記の他は

組織

ロンド・ベル
連邦宇宙軍の独立機動艦隊。司令はブライト・ノア。特定の管轄地域を持たない有事即応の部隊で、命令系統も通常の部隊とは異にしている。その最大の目的はジオン残党(ネオ・ジオン)の排除。表沙汰に出来ない事件に関わった者たちの受け入れ先と言った場所でもあった。
エコーズ (ECOAS)
連邦宇宙軍特殊作戦群(Earth, COlony, ASteroidの略称。その心は「活動場所を選ばず」)。ネオ・ジオン軍残党の摘発および掃討を任務とする連邦軍の新設部隊。通称、マンハンター(人狩り)部隊と呼ばれるが、同名の連邦政府内の警察機構とは関係がない。
シェザール隊(猟人隊)
原作では小説11巻『不死鳥狩り』に登場。フェネクス捜索の特務部隊[87]。フェネクスを速やかに捕獲するか無力化する事を任務としている[88]。フェネクスが起こした事件は半年前だが、ネオ・ジオンがダカールで事件を起こした途端に編制され[75]、隊員達はダカール事件から3日後に着任している[87]。部隊員は隊長以下6名、ヨナを除き各隊から中堅どころが集められており、原隊に戻れば希少なスタークジェガンを預けられることが多いSランクのパイロット達である[74]。隊員は海ヘビを装備したRGM-89S《スタークジェガン》に搭乗、イアゴの乗る隊長機は大型のスナイパーライフルを装備している。
アニメ版では設定が変更され、映画『機動戦士ガンダムNT』に登場する。
袖付き(そでつき)
本作品におけるネオ・ジオン残党軍の通称。使用するMSに襟や袖状のエングレービングが施されているため、連邦などからは「袖付き」と呼称されている。この装飾の理由は、第二次ネオ・ジオン抗争後、雑多な勢力の寄り合い所帯となった軍をまとめるための意匠であったとされる[89]。所属する当事者たちは、この呼称を蔑称と捉えている者が多く、基本的には用いない[90]
第二次ネオ・ジオン抗争の後、廃墟同然の資源小惑星で朽ち果てようとしていたネオ・ジオン軍の残党をフル・フロンタルがまとめ上げた。
軍事組織と呼べる程度の規模はあるが懐事情は厳しく、戦力は最新型の機体と旧式の機体が混在している。
アニメ版では組織規模が縮小されており、「極小の戦力しか保有していない事実上のテロリスト集団」となっている[91]
ジオン残党軍
「袖付き」に加わらず、地球で独自に活動を続ける残党軍。
困窮の度合いは「袖付き」以上で、まともな軍事行動を行うことは難しく、一年戦争時の機体すら現役で運用されている。また、拠点についても同様で、地上戦の際に廃棄されて久しい連邦軍の艦や施設の残骸すら運用されている。
所属者には現地で家族を得るなど、半ば地球に帰化している者も存在する。
シンブ基地隊
ニューギニアを拠点とするジオン残党軍。司令はヨンム・カークス少佐。『バンデシネ』ではキャンドルが隊長を務めている。
南太平洋最大のジオン残党軍と評されていたが実態は有名無実で、MSを数年も動かしていないなど活動はほとんど行っていなかった。
シャンブロによるダカール襲撃で連邦軍の警戒が強化された結果、破棄した旧式MSを生贄として遁走せざるを得ない状況へと陥っていたが、ガランシェール隊の要請に応じて決起し、トリントン基地襲撃に参加する。基地の守備隊に壊滅的な打撃を与え、ユニコーンガンダムの奪取という作戦目標も達成したが、それと引き換えにカークス以下参加メンバーの多数が戦死し、ほぼ全滅した。『バンデシネ』ではキャンドルは生き延び、6機以上の残存機体が撤退している。
ビスト財団
サイアム・ビストが興した巨大財閥。表向きは、地球の芸術品などの文化資産を環境の安定しているコロニーへ移送することを目的とした財団であるが、「ラプラスの箱」を秘匿することで得た多大な影響力によって連邦上層部との深い繋がりを持ち、アナハイム社を実質的に支配するなど、非常に強大な力を持つ。
アナハイム・エレクトロニクス
地球圏最大規模のコングロマリット。グリプス戦役ではエゥーゴの出資母体として資金・技術・戦艦・MSを供与した。本作品ではビスト財団から影響を受けつつも、箱の扱いに関してはマーサの意向などもあり、財団と対立する。連邦軍とネオ・ジオン軍双方にMSを供与しており、文字通り「死の商人」となっている。
風の会
原作小説に登場。ジオン共和国内部の右翼団体。国防大臣モナハン・バハロからの出資を受け、旧ジオン体制の復興を目論む。
会員数は1千人から1万人とも言われており、決起の時に備えて遠洋航海の護衛任務に優先的に配備されている。
本作のOVA版には登場しないが、漫画『星月の欠片』に登場し[92]、また映画『機動戦士ガンダムNT』にも「風の会」という名称こそ登場しないものの、モナハンに従うジオン共和国軍として登場する[93][94]
ルオ商会
グリプス戦役の際、エゥーゴやカラバの活動に協力したニューホンコンの企業。
戦役から10年近くを経てエゥーゴが解散した宇宙世紀0096年現在でも、元エゥーゴ所属者やそのシンパの要請に応えて協力することがある。ビスト財団とは敵対関係。

ラプラス事変

ラプラス事変
戦争:ラプラス事変
年月日:宇宙世紀0096年4月7日 - 宇宙世紀0096年5月4日
場所地球
結果:ラプラス事変
交戦勢力
地球連邦軍
ロンド・ベル
ネオ・ジオン残党

アニメ版『機動戦士ガンダムUC』において描かれた一連の事件に対してつけられた呼称[95]。「事変」は小規模の軍事衝突や紛争を意味する。

なお、小説版『UC』ではアニメ版とは展開・結末が異なるため、別途「ラプラス戦争」という呼称が登場する。

その後の影響

宇宙世紀0096年5月4日に、ミネバ・ザビによって地球圏全域へ放送、公開された「ラプラスの箱」の正体ーー宇宙世紀憲章のオリジナルは、「ラプラス宣言」として短い期間は人々の耳目を集めたが、世論に決定的な影響は生じることなく、サイアム・ビストの望みは形となることはなかった[96]。これは一年が経過した宇宙世紀0097年においても同じで、やはり世界の枠組みが大きく変化することはなかった[97]のである。

しかしながら「箱」を秘匿し、その威光を駆使してきたビスト財団は終焉へ向かうこととなり[98]、同じく「箱」の魔力の庇護下にあったアナハイム・エレクトロニクス社もまた、宇宙世紀0100年以降に軍需面での力を失っていく一因となった[99]

なお、ネオ・ジオン軍残党「袖付き」は、ラプラス事変で散発的に生じた軍事衝突によりMS、艦艇ともにほぼ全ての戦力を損失、加えて指導者であったミネバ・ザビの事実上の離脱と、フル・フロンタルの死亡によって壊滅、組織だったジオン軍残党は火星独立ジオン軍を残すのみとなった[91]

福井は本作の位置付けについて「数年後にはジオンっていう国家が解体されて、『F91』や『V』っていう夢も希望もない未来が待っているわけですから。」、「物語としてそこで主人公たちは一瞬救われるんだけども、世界は救われていない。でも救われていない世界の中でそうやって一度でも自分たちの心を救った主人公たちは、おそらく死ぬまで折れずに生きていけるでしょう、と思えることが、物語の醍醐味だと思うんです。」と回答している[100]


  1. ^ a b c d テレビシリーズ版のオフィシャル表記は全角カタカナ表記の「ユニコーン」になっている(EPGでも同様の表記)。
  2. ^ 角川文庫版の方が設定されている発売日の関係上、1週間ほど早く店頭に並んだ。
  3. ^ カバー表紙面および背表紙、扉の書名の下には、小さい文字で『機動戦士ガンダムUC ○○』と明記されている(○○には巻数が入る)。また、カバー表紙面でもデザイン処理によって目立たない形ではあるが『MOBILE SUIT GUNDAM UNICORN』の文字が入り、『機動戦士ガンダムUC-○○』(○○は巻数表記)の文字も帯に隠れる形で配されている。
  4. ^ Vol.3からVol.5は『月刊ニュータイプ』の増刊号として発売。
  5. ^ 「獅子の帰還」に関連する日付は、ドラマCDのチャプター・タイトルによる[18]
  6. ^ 脚本では「バナージらしきパイロットスーツの人影」と表現されるが、単に「バナージ」と表記している箇所もあり、リディもバナージであると認識している。
  7. ^ 小説版ではバンクロフトの生死は言及がないものの、該当場面の爆発は核爆発と表現されており[20]マリーダが「よりにもよって」と不運を嘆くが、それでも反応炉炉心保護のためのIフィールドによって、放射線が漏れることだけは防がれたという描写となっている[20]。アニメ版では爆光が他と描き分けられているのみで、特に言及はない。
  8. ^ 原作小説では、物語序盤でビスト財団の館に飾られた「まっすぐな瞳」を向ける羊飼いを描いた油絵を見たオードリー(ミネバ)が、バナージと少し面影が似ているという印象を受ける描写があり[30]、油絵に描かれた羊飼いがサイアム自身であるとは明言されないものの、サイアムは過去に羊飼いであったと言及されている[27]。また物語の終盤、サイアムから見せられた映像に登場するラプラス事件当時の彼に対し、バナージがその横顔を「自分とよく似た」と形容する場面がある[31]。アニメ版でもサイアムの過去(ラプラス事件前後)の姿はバナージと似た容姿で描かれている。
  9. ^ 名前は不明。カーディアスとマーサの実父であり、アルベルトとバナージの祖父。サイアムの跡目候補筆頭であり、生真面目な男であったとされる。連邦政府の議員や官僚に焚き付けられ、クーデターまがいの財団の乗っ取りを計画していた。
  10. ^ 名前については、小説版4巻でのマーサとアルベルトとの会話中にのみ登場。
  11. ^ 小説版9巻において、マーサの思考の中に肩書きと名前のみ登場。父方か母方かは語られない。
  12. ^ フル・フロンタルの声がシャア・アズナブルと酷似しているという原作小説での設定から、アニメ版ではシャアの担当声優である池田秀一がフロンタル役に起用された。
  13. ^ その経緯の詳細は、福井晴敏が書き下ろした朗読劇『赤の肖像』でも語られている。
  14. ^ アニメではストーリーを担当した福井は、フロンタルに宿っていた残留思念についてシャアの「納得できずにそのまま滞留した“怨念”のような一部分」で、シャアそのものではなく、アニメ版でのフロンタルの最期にシャア本人の魂が現れたのは「“落とし物”を回収しに来た」と述べている。
  15. ^ 実際にタイムトラベルした訳ではなく、“宇宙の記憶”を精神的イメージとしてフラッシュして垣間見たとの事。
  16. ^ シャアがジンネマンを選んだ理由と、当時ジンネマンがシャアの周辺にいた理由は描写されていない。
  17. ^ 『機動戦士ガンダムUC パーフェクトガイド』97頁より。小説版では「ヤス」とのみ記載。名前の由来は漫画家の徳光康之から。
  18. ^ どちらも『ガンダムユニコーンエース Vol.3』に掲載された。
  19. ^ 『ガンダムユニコーンエース Vol.3』までは『E.F.S.F. 星月の欠片』表記。
  20. ^ スタッフロールでは役名は表記されずノンクレジット扱い。だが、テレビシリーズ『RE:0096』本放送の際の字幕放送では、台詞に三者の役名が表記されており、また各所インタビューの際にも演者三人や制作者らが、上記三人のキャラクター名を挙げている。
  21. ^ 同年6月7日付の週間ランキングで、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE.』が35.7万枚で、アニメ・BD総合の最高記録を更新。
  22. ^ 同一アニメ作品のダブル1位獲得は『コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01』(2008/9/1付)、『サマーウォーズ』(2010/3/15付)に続く3作目。
  23. ^ 上映期間中の2011年3月11日に東日本大震災が発生し、それに伴う計画停電により、一部劇場では3月10日までの上映となった。
  24. ^ 配信、劇場での公開日。
  25. ^ Blu-ray / DVDの発売日。
  26. ^ メ〜テレは3週連続放送ではなかったため、「地上波初!『機動戦士ガンダムUC』完結記念スペシャル」と題して放送した。
  27. ^ DVDではドルビーデジタルの5.1チャンネルサラウンドである。
  28. ^ 第1話で例を挙げると、ユニコーン初搭乗時のバナージの掌の作画の修正、工専講義中のカメラの回転方向が左回転から右回転へ変更、などがある。
  29. ^ ANNフルネット局が存在しない山梨県富山県福井県鳥取県島根県徳島県高知県佐賀県宮崎県を除く。
  30. ^ プラモデル「MGユニコーンガンダム専用ビーム・ガトリングガン2丁セット」が付属する。
  31. ^ プラモデル「MGシナンジュ専用バズーカ」が付属する。
  32. ^ プラモデル「MGユニコーンガンダム専用シールド増加ユニット【アームド・アーマーDE】」が付属する。
  33. ^ プラモデル「MG フルアーマー・ユニコーンガンダム専用シールド増加ユニット【アームド・アーマーDE(発動仕様)】」が付属する。
  34. ^ プラモデル「HGUC ガンダムユニコーン2号機バンシィ・ノルン(デストロイ・モード)専用【ハイパー・ビーム・ジャベリン】」が付属する。






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