機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
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機動戦士ガンダムSEED ASTRAY | |
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漫画:機動戦士ガンダムSEED ASTRAY | |
原作・原案など | 千葉智宏 |
作画 | ときた洸一 |
出版社 | 角川書店 |
掲載誌 | ガンダムエース |
レーベル | 角川コミックス・エース |
発表号 | No.007 - No.016 |
巻数 | 全3巻 |
話数 | 11話 |
漫画:機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R | |
原作・原案など | 千葉智宏 |
作画 | 戸田泰成 |
出版社 | 角川書店 |
掲載誌 | 月刊少年エース |
レーベル | 角川コミックス・エース |
発表号 | 2002年12月号 - 2004年7月号 |
巻数 | 全4巻 |
話数 | 20話 |
小説:機動戦士ガンダムSEED ASTRAY | |
著者 | 千葉智宏 |
イラスト | 緒方剛志 |
出版社 | 角川書店 |
掲載誌 | ザ・スニーカー |
レーベル | 角川スニーカー文庫 |
連載期間 | 2002年12月号 - 2004年6月号 |
巻数 | 全2巻 |
話数 | 10話 |
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY B | |
テンプレート - ノート |
『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』(きどうせんしガンダムシード アストレイ)は、アニメ『機動戦士ガンダムSEED』の各種媒体で掲載された公式外伝である。
概要
『機動戦士ガンダムSEED ASTRAYシリーズ』の第1作であり、漫画と小説の複数の媒体で展開された。
漫画はジャンク屋のロウ・ギュールを主人公とした、ときた洸一の『SEED ASTRAY(以下漫画版)』と戸田泰成の『SEED ASTRAY R(以下R)』の2作品。傭兵の叢雲劾を主人公とした小説版『SEED ASTRAY(以下小説版)』とジオラマを組み合わせた『SEED ASTRAY B(以下B)』の2作品。合計4作品が展開された。
アニメ『機動戦士ガンダムSEED』の主人公キラ・ヤマトをはじめとした主要人物はサブとして登場。またアニメ本編では語られなかった部分を補完するエピソードが描かれている。
物語
遺伝子調整され優れた能力を持った人間『コーディネイター』と、そうでない人間『ナチュラル』との間で戦争が起こり、すでに11ヶ月が経過した。激化する戦争でメカの需要は供給を上回り、リサイクルの重要性が上がったことで『ジャンク屋組合』の規模は拡大。そして両陣営は、使い捨てや危険な任務のための傭兵を必要とし、傭兵部隊は数を増やしていった。
中立コロニーヘリオポリス。そこでは地球連合のMSが極秘開発されていたが、それを知ったザフトは5機の内4機を奪取。その際の戦闘によってコロニーは崩壊した。そして数時間後、掘り出し物を求めてコロニーへとやって来たジャンク屋組合のロウとそのメンバー達は、赤と青のMS、そして金色の腕を発見した。思わぬ発見に歓喜するのも束の間、そこにMSの目撃者の抹殺を依頼された傭兵部隊「サーペントテール」の叢雲劾が現れた。プロの傭兵を前に為す術もない状況に追い込まれるも、依頼者の裏切りを知った劾は青いMSを使い、ロウと協力してその場を脱出する。
こうして、ロウの赤いMS「アストレイ レッドフレーム」、劾の青いMS「アストレイ ブルーフレーム」、そして金色のMS「アストレイ ゴールドフレーム」の3体のMSによる物語が始まった。
登場人物
ジャンク屋組合
- ロウ・ギュール - 18歳。自称「宇宙一悪運の強い男」。天才的なメカニックであり、ジャンク屋として誇りを持っている。乗機はアストレイ レッドフレーム。
- 山吹樹里 - 16歳。ロウとは対照的に常にネガティブ思考な少女。ファーストコーディネイター、ジョージ・グレンのファン。
- リーアム・ガーフィールド - 20歳。ナチュラルの双子の兄を持つコーディネイター。物静かで論理的。常識はずれなロウの観察が日課。
- プロフェッサー - 本名・経歴・その他一切謎な、卓越した頭脳を誇る年齢不詳の美女。オーブのエリカとは旧知の仲。
- 8(ハチ) - 擬似人格コンピューター。量子コンピューターが普及している現代では珍しく、量子コンピューターではない。MSの操縦も可能で、ロウのMS操作のサポートを行う。
- キャプテンG.G - 人類初のコーディネイター、ジョージ・グレンその人。既に故人だが「ジョージ・グレン友の会」が保管していた脳がジャンク屋に譲られ、以後ロウ達の船「リ・ホーム」のコンピューターとリンクし、艦長として活躍する。
サーペントテール
- 叢雲劾 - 26歳。冷静沈着な凄腕の傭兵。乗機は豊富なオプションを持つアストレイ ブルーフレーム。連合に作られた戦闘用コーディネイター。
- イライジャ・キール - 15歳。コーディネイター。美形であること以外コーディネイターらしい能力を持たない事がコンプレックス。乗機は専用のジン。
- ロレッタ・アジャー - 30歳。部隊の紅一点。作戦立案・爆破工作のスペシャリスト。シングルマザー。
- 風花・アジャー - ロレッタの娘。6歳だが非常に聡明で仕事もこなす。
- リード・ウェラー - 50歳。元地球連合士官。飲酒問題で軍を辞めさせられたが、未だに連合に太いパイプを持つ。情報収集担当。
オーブ連合首長国
- ロンド・ギナ・サハク - オーブ五代氏族の一人。コーディネイター。世界を影から支配しようと企んでいた。度々ロウや劾の前に立ち塞がった。搭乗機はアストレイ ゴールドフレーム。
- ロンド・ミナ・サハク - ギナの双子の姉。ギナと共に世界支配を目論んでいたが、ロウの「国とは人」の言葉を聞き、考えを違えた。搭乗機はアストレイ ゴールドフレーム天ミナ。
- エリカ・シモンズ - アストレイシリーズの開発技術主任。ジャンク屋のプロフェッサーとは旧知の仲。サハク家寄りだったが、オーブの代表首長の娘カガリ暗殺の任を受けた際に、劾の力を借りて決別した。アニメ『SEED』本編にも登場した。
地球連合
- ソキウス - 『小説版』に登場。ラテン語で「戦友」の意味の名前をもつ、心理コントロールによってナチュラルを攻撃できないように作られた戦闘用コーディネイター達。ナチュラルがMSを操縦可能となってからは廃棄処分の予定だったが、内セブン・ソキウスとイレブン・ソキウスは自分らの有用性を示すため、ロングダガーを駆り劾に戦いを挑んでいく。
ザフト
その他
- シニスト・ガーフィールド - 『漫画版』に登場。リーアムの双子の兄だがナチュラル。廃棄されたコロニー・リティリアを使い、地球圏を脱出し争いの無い新天地を目指す人々のリーダー。
- グゥド・ヴェイア - 『R』『小説版』に登場。「英雄」と呼ばれた元ザフトのエースパイロット。自分の中に凶悪な人格があることに気付き軍を脱走し、シニスト達の地球圏脱出の手伝に従事。その後イライジャと友人となるが、もうひとつの人格が目覚め戦うことに。最後は劾によって止めを刺された。
- 蘊・奥 - 『R』に登場。時代に取り残された技術者達が住んでいた居住衛星・グレイブヤードに住む老人。剣術の達人であり、MSサイズの日本刀を作れる刀工。ロウに剣術と刀の製法を伝授するが、後に病に倒れ死亡。
- ケナフ・ルキーニ - 裏世界最強の情報屋。情報を操ることで世界を動かすことが最大の喜び。ロウや劾に対しては、情報を与える味方となったり、コンピュータウイルスを操るゲルフィニートを使って攻撃したりと、時には味方となり敵にもなる存在。
- マーチン・ダコスタ - 地球に降りた直後にロウ達が出会ったザフト軍人。ロウとの出会いで、戦争を止めるために軍を抜けることを決意する。
- アンドリュー・バルトフェルド - ザフト軍人。キラとの戦闘で瀕死の重傷を負ったが、部下のダコスタによって救出され、医療ポッドの中で治療を続けていた。後に戦争を止めるためザフトを抜け、キラ達と共に戦う。
- キラ・ヤマト - アニメ「SEED」の主人公。ロウが目撃したMS同士の死闘で、白いMSに乗っていたパイロット。コックピットがむき出しの状態でイージスガンダムの自爆攻撃を食らうが、セーフティーシャッターのおかげで辛うじて生存。その後ロウに救出され、マルキオ導師によってプラントに運ばれている。
登場兵器
- ジャンク屋
- MBF-P02 アストレイ レッドフレーム
- MBF-P02 アストレイ レッドフレーム パワーローダー
- MBF-P02 アストレイ レッドフレーム パワードレッド
- ZGMF-1017 ワークスジン
- MAW-01 キメラ
- サーペントテール
- MBF-P03 アストレイ ブルーフレーム
- MBF-P03 アストレイ ブルーフレーム スケイル・システム
- MBF-P03 second L アストレイ ブルーフレーム セカンドL
- ZGMF-1017 イライジャ専用ジン
- ZGMF-1017 イライジャ専用ジン改
- オーブ連合首長国
- MBF-P01 アストレイ ゴールドフレーム
- MBF-P01-Re アストレイ ゴールドフレーム 天
- MBF-P01-Re2 アストレイ ゴールドフレーム 天ミナ
- MBF-M1 M1アストレイ
- 地球連合
- GAT-01D ロングダガー
- ザフト
- ZGMF-X11A リジェネレイト
- その他・民間
書籍
- 漫画 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
- ISBN 978-4041206386
- ISBN 978-4041206393
- ISBN 978-4041207024
- ISBN 978-4041207031
- ISBN 978-4041207918
- ISBN 978-4041207925
- 漫画 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY R
- 小説 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
- 模型・小説 機動戦士ガンダムSEED ASTRAY B
スタッフ
- 原作 - 矢立肇・富野由悠季
- SEEDキャラクターデザイン - 平井久司
- ASTRAYキャラクター原案 - 植田洋一
- SEEDメカニックデザイン - 大河原邦男・山根公利
- ASTRAYメカニック・デザイン - 阿久津潤一(ビークラフト)
- 設定・企画協力 - 森田繁(スタジオぬえ)
- 設定・協力 - 吉野弘幸
- マーク・デザイン - 神宮司訓之
- 制作 - サンライズ
- 小説・シナリオ - 千葉智宏(スタジオオルフェ)
- コミック作画 - ときた洸一、戸田泰成
- 小説さし絵 - 緒方剛志
- 協力 - 電撃ホビーマガジン編集部、少年エース編集部、ガンダムエース編集部、ザ・スニーカー編集部、バンダイホビー事業部
脚注
- ^ ときた版『DESTINY ASTRAY』1巻収録の「SPECIAL SCOOP.01 切り裂きエド」が3巻に収録されている。
外部リンク
機動戦士ガンダムSEED ASTRAY
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 06:17 UTC 版)
「ガンダムシリーズの登場人物一覧」の記事における「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」の解説
ここには、小説及び漫画『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』の登場人物を挙げる。登場人物に関しては機動戦士ガンダムSEED ASTRAYシリーズの登場人物及び個別に作成されている記事を参照。 ジャンク屋組合 8 ウインド サカタ ジョー プロフェッサー リーアム・ガーフィールド 山吹樹里 ロウ・ギュール サーペントテール イライジャ・キール 風花・アジャー 叢雲劾 リード・ウェラー ロレッタ・アシャー オーブ連合首長国 サーティン・ソキウス シックス・ソキウス フォー・ソキウス ロンド・ギナ・サハク ロンド・ミナ・サハク 地球連合軍 イレブン・ソキウス エイト・ソキウス セブン・ソキウス ザフト軍 アッシュ・グレイ アール クスコ ドミオ フランツ・リアフォード リティリア グゥド・ヴェイア シニスト・ガーフィールド ジョージ・グレン友の会 モンド グレイブヤード 蘊・奥 海賊 エリサ・アサーニャ オターク ポーシャ ボス 情報屋 ケナフ・ルキーニ 民間人・その他 ディラー・ロッホ ハーナ プレア・レヴェリー マーシュ
※この「機動戦士ガンダムSEED ASTRAY」の解説は、「ガンダムシリーズの登場人物一覧」の解説の一部です。
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固有名詞の分類
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