グリプス戦役
グリプス戦役(『機動戦士Ζガンダム』)
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「ファ・ユイリィ」の記事における「グリプス戦役(『機動戦士Ζガンダム』)」の解説
カミーユがガンダムMk-IIを強奪したことが原因で、彼と知り合いという理由からティターンズに追われる身となり両親と生き別れる。程なくしてブライト・ノアの手引きで宇宙巡洋艦アーガマに難民として収容され、すでにエゥーゴのモビルスーツパイロットとなっていたカミーユと再会を果たす。戦時における感覚の差異から当初はすれ違いを生むが、自身もカミーユを案じてパイロットとなるべく志願して訓練を受ける。 月での訓練修了後、アーガマにΖガンダムを運搬する役割をもって帰属。以降エゥーゴ軍曹、補欠パイロットとしてグリプス戦役に参戦することとなる。元来はごく一般的な少女であり、軍人としての適性があるとは言い難いが、戦況の悪化と何より自身の意志の強さが戦線離脱を許さず、レコア・ロンドと併用される形でメタスのパイロットとなる。レコアの離脱までは出撃の際にハロを使って出し抜くなどしてメタスを奪い合う。戦災孤児のシンタとクムの世話役を引き受け、周囲の理解と協力を得ながらパイロットとして、人間として成長していく。 常に非情な現実に向き合い続けるカミーユの傍らで常に彼を想い、その心を支えるが、当のカミーユ本人はホンコンシティで出会ったフォウ・ムラサメに心を惹かれ、ファのことは幾分ぞんざいに扱う(ファはフォウの存在を知らない)。カミーユに近づく女性に対しては嫉妬心を露わにする場面もあり、カミーユがサラ・ザビアロフの尋問を行った直後にはカツ・コバヤシに煽られてカミーユに食ってかかる。カミーユが自分の兄であるとの洗脳を受けたロザミア・バダムに対しては「兄の理想の恋人」とおだてられ、警戒はするもののある程度は受け入れている。敵に回ったレコアに真意を問うため戦闘中にモビルスーツを降りたり、再強化でアーガマ滞在時の記憶を失ったロザミアから銃口を突きつけられながら必死に説得を試みるなど、気丈な振る舞いが目立つ。 劇中終盤には艦隊の防衛や支援戦闘などにおいて善戦する。グリプス2内部でカミーユ、クワトロ・バジーナ、ハマーン・カーン、パプテマス・シロッコの4人が睨み合いで口論となった際、均衡を打ち破りカミーユとクワトロを救出している。ニュータイプとして先鋭化していく過程で危険な兆候を見せつつあるカミーユを案じるが、その危惧は現実のものとなり、シロッコとの決着後カミーユの精神は崩壊。Ζガンダムのコクピットで異常な言動を続けるカミーユを涙ながらに回収しつつアーガマに後退。エマ・シーンの戦死により放棄されたガンダムMk-IIへの「お前もアーガマに帰りたいのね」との問いかけが、劇中最後のセリフとなっている。 初登場からアーガマに収容された頃までは私服姿だったが、再登場後はレモンイエローの制服を着用する。この制服はノースリーブかつマイクロミニスカートであり、しかもレコアやエマと異なりタイツなどを穿いていない。 劇場版での変更点 劇場版ではフォウの2度目の登場がなくなっているため、ジャブロー降下作戦・香港でのフォウとのロマンスを経てカミーユがアーガマに帰還した時点から、彼の恋人として描かれている。Ζガンダムと同時にアーガマに納入されたメタスはレコアがヤザン・ゲーブルに撃墜・拉致された際に失われ、ファが搭乗するのはメタス2番機。未熟なパイロットとして戦闘に参加するだけでなく、補給要員として弾薬の補充を行う場面もみられる。 3作目『星の鼓動は愛』のクライマックスでは、カミーユは精神崩壊を起こすことなく戦闘を終える。アーガマ通信士のサエグサからアテレコでからかわれながらも、互いの無事を確認して宇宙空間でカミーユと抱き合うシーンで大団円を迎える。
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グリプス戦役(『機動戦士Ζガンダム』)
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「ブライト・ノア」の記事における「グリプス戦役(『機動戦士Ζガンダム』)」の解説
テンプテーション船長として 宇宙世紀0087年3月、一年戦争での功績にもかかわらず、ニュータイプの存在を恐れた連邦上層部の意向で左遷され、連絡船テンプテーションの船長を務めている。民間人であるカミーユ・ビダンやファ・ユイリィからサインをせがまれる程の有名人で、アーガマ艦長就任以前から「ブライト・キャプテン」と尊称される。またエマ・シーンからはティターンズ在籍時より敬意を示されるが、バスク・オムに近い一部のティターンズ隊員からは嫉妬の入り混じった反感を買い、グリプスにおいて上下階級の区別なしの集団暴行を被っている。 アーガマ二代目艦長に就任 エゥーゴによるガンダムMk-II強奪の際、グリーン・ノアの難民を保護しテンプテーションで漂流しているところをアーガマに救助される。その後、エゥーゴに参加し(階級は中佐から大佐へ)、ヘンケン・ベッケナーの禅譲によりアーガマ二代目艦長に就任する(ヘンケン・ベッケナーはラーディッシュに移乗して艦長になる)。 7年のブランクを感じさせず、就任直後にジャブロー降下作戦の艦隊指揮を任される。ニュータイプのカミーユやクワトロ・バジーナの活躍もあって、エゥーゴ艦隊の象徴として、多くの作戦に参加。途中、アナハイムの幹部であるウォン・リーの強硬的な言動に手を焼くが、艦長として毅然とした態度をとり続ける。 最終的にティターンズおよびアクシズ(ネオ・ジオン)との三つ巴の戦いを展開。コロニーレーザーであるグリプス2を捨て身の覚悟で守り切り、ティターンズを壊滅させる。その代償は大きく、カミーユの精神崩壊やカツやエマなどのパイロットが戦死したので、グリプス戦役後の正規パイロットはファ・ユイリィただ一人という状況に追い込まれる。 連邦軍に籍を置く(連邦軍のスペースノイド派としてエゥーゴに参加していた)彼は、地球に残してきた家族を心残りにしており、家族からの手紙で涙を見せるなど家庭人としての一面も見せる。しかし、カミーユのアムロを髣髴とさせる資質を認めてはいるものの、かつてアムロ達との衝突を経て一年戦争という過酷な戦いの中を切り抜けたブライトでも、エキセントリックで自制心が欠如している彼の扱いにはかなり頭を悩まされていたようで、クワトロに対して「自分はカミーユの父親代わりにはなれそうもない」と語った姿からも、その事が窺われる。 また、カミーユが次第に丸くなった後は、かつてホワイトベースに乗っていてエゥーゴに新しく参加したカツ・ハウィンの独断専行に悩まされる事になり、結局導く事が出来ないまま、カツは自滅に近い形で戦死してしまう。一方、劇場版ではアーガマに乗船したシンタとクムに対する態度が軟化している(テレビ版では軍艦に幼児を乗せることに不満をあらわにしている)。また、グリプス戦役の最後までカミーユやファを子供として見ている。 漫画『機動戦士Ζガンダム Define』ではティターンズへの抜擢を断り、さらに彼等の方針に異を唱えて二階級降格され少佐となっているゆえに、二階級上の待遇を与えられたジェリド・メサらより制裁を受け、反感が積もってエゥーゴ寄りになったとされる。これに比して、憎んでも飽き足らないクワトロの正体を明らかにされても、最初こそ怒気を隠さぬ対応をとりながらも、彼の言葉をすんなりと認める鷹揚さを見せる。
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グリプス戦役
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U.C.0087 - 0088『機動戦士Ζガンダム』(1985年 - 1986年、アニメ) 『機動戦士ガンダム エコール・デュ・シエル』(2001年 - 休止中、漫画・小説) 『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』(2002年 - 2008年、模型・小説・漫画) 『機動戦士Ζガンダム A New Translation』(2005年 - 2006年、アニメ) 『ADVANCE OF Ζ 刻に抗いし者』(2010年 - 2013年、模型・小説) スペースノイド弾圧のため地球連邦軍内に結成された地球至上主義者による軍閥「ティターンズ」(実質的には提唱者であるジャミトフ・ハイマンの私兵組織と化していた)と、彼らの専横に抵抗するために結成された反地球連邦組織「エゥーゴ」の軍事衝突。中盤にはアステロイドベルトから帰還したジオン公国残党軍「アクシズ」も絡んで三つ巴の様相を呈し、最終的にティターンズはその指導者層を失い瓦解した。終結と同時にそのまま第一次ネオ・ジオン抗争に繋がっていく。 詳細は「グリプス戦役」を参照
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グリプス戦役 (『機動戦士Ζガンダム』)
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「カツ・ハウィン」の記事における「グリプス戦役 (『機動戦士Ζガンダム』)」の解説
一年戦争後、ホワイトベースの乗組員だったハヤト・コバヤシとフラウ・ボゥが結婚したことに伴い、レツやキッカと共に引き取られて養子となり、コバヤシに改姓している。15歳に成長したカツは、ハヤトのカラバ参加に伴い、地球連邦軍によって軟禁状態だったかつての英雄、アムロ・レイのエゥーゴ参加を促し、彼と共にカラバに参入する。また、ガンダムMk-IIで無断出撃した際には、養父であるハヤトから暴力的修正を含む叱責を被るが(劇場版ではこのエピソード自体がカットされている)、その後は彼の許可を得たうえでブライト・ノアらの承諾を得て宇宙へ上がり、エゥーゴに参加する。 宇宙へ上がる際には、アムロより彼が一年戦争当時のア・バオア・クー内部でシャア・アズナブルと撃ち合った拳銃を、餞別として預託される。それ以後、その拳銃はカツの命と同等に大切な品物となる。フォン・ブラウン市ではティターンズ所属のジェリド・メサに一瞬の隙を突かれて拳銃を奪われてしまうが、その後は無事に取り戻されている。 前作とは打って変わり、感情の起伏が激しい性格となっている。監督を務めた富野由悠季によれば、「7年の歳月は子供を十分に変えてしまう長さ」「自制心が足りなかったのでしょう」とのことである。突発的に過激な行動を取り、軍隊的規律を犯すことが多く、年上の同僚であるカミーユ・ビダンや上官のエマ・シーンらにたしなめられることも多い(劇場版では、身勝手さは多少抑えられている)。 宇宙ではブライトが艦長を務めるアーガマからヘンケン・ベッケナーが艦長を務めるラーディッシュへ、そして再びアーガマへと所属艦を行き来している。参加当初はモビルスーツ (MS) が1機も余っていなかったため、整備の手伝いなどをするが、物語進行と共に本人たっての希望もあり、晴れてMSのパイロットとなる。規律を破り、無断出撃することも多い。しかし、それが射殺されそうになったカミーユを救出するといった功績につながることもある(カミーユは偵察のため、すでにティターンズに占拠されていたフォン・ブラウン市に潜入するが、顔見知りのジェリド・メサやマウアー・ファラオに発見され、危険な状態に陥っていた)。好戦的に見られる一方、エゥーゴがアクシズと共同戦線を張った際には、かつての敵組織・旧ジオン公国の残党であるアクシズへの葛藤から出撃を頑固に拒むという一面も見られる。当初はネモに搭乗するが、一度メタスに乗り換えたあとは宇宙用可変戦闘機Gディフェンサーの専任パイロットを務めている。 ティターンズ所属のサラ・ザビアロフと出会い、その恋心から突発行動が過激化し、周囲の顰蹙を買うという時期もある。捕虜となったサラに騙されて逃亡されてしまった際には、その蹉跌に苛まれて人間不信に陥ってしまう。物語終盤において、サラが心酔するというパプテマス・シロッコを討とうとするものの、逆に彼の盾となって立ちふさがったサラを誤射し、自らの手で撃墜死させるという致命的失敗を冒す。結果的に前作『機動戦士ガンダム』において、シャアを身を挺して守ろうとしたララァ・スンを殺したアムロ同様の悲劇を経験しているが、サラの仇討ちとしてハマーン・カーンやシロッコに憎しみを向けるようになる。 エゥーゴ、ティターンズ、アクシズの三つ巴の最終決戦中、ヤザン・ゲーブル率いるハンブラビ隊と交戦し、危機に陥っていたエマを救う活躍を見せる。しかし、自身の乗るGディフェンサーをガンダムMk-IIへドッキングさせた後には退避命令を無視し、Gディフェンサーのコクピット・ブロック単体で戦闘に割り込むという無謀な行為に及んでしまう。結果的にはそれがハンブラビ隊の1人、ラムサス・ハサを撃墜するきっかけに繋がるものの、その直後に注意がそれて浮遊していた隕石に正面衝突してしまう。瀕死となったカツはヤザンのハンブラビにビームキャノンで狙い撃ちされ、失速したままサラミス級巡洋艦と思しき残骸に突入し、爆死する(劇場版ではヤザンによる攻撃部分はカットされ、隕石への激突で死亡する)。ハンブラビ隊と交戦していたエマとカミーユはショックを受ける。 カミーユがシロッコとの最終決戦に挑んだ際には、魂(幻影、作中では「力」や「意志」とも称される)となったカツがカミーユの前に立ちはだかるサラの魂を懐柔し、カミーユの特攻をサポートする。続編『機動戦士ガンダムΖΖ』では、ハヤトが精神崩壊中のカミーユの顔を見つめているところで、突如カツの姿が浮かび上がるというシーンがある(カツの魂がカミーユを媒介に、言語を介さずハヤトに伝達されようとした)。また、ジュドー・アーシタとハマーンの最終決戦時にも幻影となって姿を現し、ララァ、フォウ・ムラサメ、サラたちと共に物語中の女性的感性の一翼を担う象徴的存在となり、ジュドーに力を付与している(ただしセリフはない)。 『ΖΖ』におけるブライトとハヤトの会話によると、カツの戦死は第一次ネオ・ジオン抗争中にはフラウ、レツ、キッカには伝えられていないことが分かる。劇場版『Ζ』基軸で描かれた漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では、カツの死については家族により早く伝わっており、静岡にあるコバヤシ家には遺影と位牌が飾られている。 近藤和久による漫画版では、任務に忠実な少年兵として描かれており、GディフェンサーとガンダムMk-IIのドッキングも、カツの判断と指示において行われている。戦役末期にはティターンズのドルク中尉に苦戦するエマ機の支援に向かい、戦術的優位性確保のためにGディフェンサーを提供するが、分離後のコクピット・ブロックを相手方の海ヘビに捕縛され、その高圧電流で撃墜されて戦死する。
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グリプス戦役(『機動戦士Ζガンダム』)
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「ミライ・ヤシマ」の記事における「グリプス戦役(『機動戦士Ζガンダム』)」の解説
『機動戦士Ζガンダム』では当初ジャブローに住んでいるが(ブライトの台詞より)、エゥーゴのジャブロー襲撃前にニューホンコンへ移動している。第17話では、宇宙に上がるためのシャトルのチケットを入手しようと列に並んでいる際に、ルオ商会を探すアムロ・レイと偶然再会する。第18話では、夫ブライトがエゥーゴに参画したこともあり、ティターンズ寄りの地球連邦軍の兵士ベン・ウッダー達に我が子らとともに捕らえられ、人質にされてしまう。アムロとブライトの部下にあたるカミーユ・ビダン、そしてアムロ同様一年戦争時の戦友であるハヤト・コバヤシの3名による救出作戦の結果、救助される。また、フォウ・ムラサメに惹かれていくカミーユにアムロが会うのを止めるよう忠告する理由として、アムロの過去(ララァ・スンのこと)を話して説得したり、独断専行気味なベルトーチカ・イルマを窘めるなど、母親だけでなく人生の先輩としての貫禄も見せている。 なお、劇場版『恋人たち』では宇宙に上がろうとはせず、避難民船に乗っている。また人質にされるエピソードは割愛された。『星の鼓動は愛』のラストでは、地球上の連邦軍基地に向かおうとするシーンが追加されている。
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グリプス戦役(『機動戦士Ζガンダム』)
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「カミーユ・ビダン」の記事における「グリプス戦役(『機動戦士Ζガンダム』)」の解説
エゥーゴへの逃亡 宇宙世紀0087年3月2日、ホワイトベースのキャプテンだったブライト・ノアが指揮する旅客用小型シャトルであるテンプテーションが入港したため、彼に会いに行くべく仮病を使って空手部をサボり、ファとともにグリーン・ノアの宇宙港へ向かうが、同僚であるカクリコン・カクーラーを迎えに来ていたティターンズの将校ジェリド・メサに「女性的な名前」を馬鹿にされ激昂し、ジェリドを殴りつけMPに逮捕される。ジェリドの操縦するガンダムMk-IIの墜落事故のどさくさに紛れて脱走し、偶然始まったエゥーゴによる同機の強奪作戦に個人的なティターンズとMPへの復讐心から加担し、そのままエゥーゴのクワトロ・バジーナ(シャア・アズナブル)らと共にグリーン・ノアを脱出する。 両親との死別 上記の行動により、ティターンズに協力していた両親がバスク・オムによって人質にされてしまい、簡易カプセルに閉じ込められた母ヒルダはジェリドのハイザックに撃たれてカプセルを破壊され、生身のまま宇宙に放り出される。父のフランクリンは一度は救出されるが、彼はアーガマからリック・ディアスを強奪、そこをエゥーゴとティターンズの戦闘に巻き込まれ死亡し、結果的に両親を失う結果となる。これによりティターンズの本質を知ったカミーユは、ティターンズと戦う決意を固めていく。 ガンダムMk-IIの専属パイロットに エゥーゴの指導者であるブレックス・フォーラや、ヘンケン・ベッケナー、クワトロらからニュータイプとして天賦の資質があると見込まれ、エゥーゴの正規パイロットになることを薦められる中、MSの訓練を受けていない民間人でありながら、連邦軍のベテランパイロットであるライラ・ミラ・ライラを撃墜するという戦果を挙げ、アーガマのクルーからはアムロ・レイの再来と称される(ただし、カミーユとしてはアムロと重ねられるのは迷惑だったらしく、アムロ本人に出会ったときにそれを打ち明けている)。それ以来カミーユは、ガンダムMk-IIの専属パイロットとなり、ニュータイプの資質を開花させていく。また、同じ時期に、ティターンズより転向したエマ・シーンの窮地を察知し、それを救うという活躍を見せる。 だがその一方で、エゥーゴのスポンサーであるアナハイム・エレクトロニクスから社長の意向を伝えに来たウォン・リーに、ハロの修理に専念していたためミーティングに遅刻したことをとがめられ、それに対し謝ろうとせずに反論して殴打による「修正」を受けたり、しばらくの間そのことからふてくされた態度をとって、エマに殴打と叱責をされるなど精神的に未熟な面も多々ある(テレビ版のみ)。 地球への降下 同年5月、ジャブロー基地への攻撃作戦のため地球に降下し、地球連邦軍の守備隊やジェリドらティターンズと戦うが、ジャブローの地下に核爆弾が設置されていることがわかると地上での支援組織「カラバ」と合流して脱出する。この戦いでも、先に地上に降下したものの囚われの身となっていたレコア・ロンドの居場所を感知し、一緒にいたカイ・シデンとともに救出する活躍を見せている。 その後、宇宙への離脱を図る中でアムロ・レイやカツ・コバヤシらと出会う。その出会いの中で、あくまで自分の正体を明かそうとしないクワトロの、逃げ隠れするような姿勢に苛立ちを隠せないカミーユは、「修正」と称して殴りかかる。なお、小説版では正体を察した上で陰で笑い話の種にし、劇場版ではハヤト・コバヤシとカイとの会話から正体がシャア・アズナブルであることを察し、殴りかかってはいない。 フォウとの出会い その後、ニューホンコンでブライト・ノアの家族とも出会い、カラバのアウドムラ追撃の指揮を執っていた連邦軍のベン・ウッダーにより彼らとアムロが人質になった際には、マリン・ハイザックと交戦し、これを撃破して人質奪還のきっかけを作るという活躍を見せるが、敵側の強化人間・フォウ・ムラサメとの運命的な出会いは、地球に降りたカミーユにとって大きな出来事となる。 彼女と出会い、淡い恋に落ち短いデートの中で口付けを交わすほどの仲となるも、サイコガンダムのパイロットである彼女と戦うことになる。しかし、互いに名前へのコンプレックスを持っていたことからカミーユはフォウとの交戦中、彼女に心中を打ち明ける。それに応えたフォウの捨て身の行動と、アムロ達アウドムラのクルーの援護によって宇宙へ離脱。フォウと別れる直前カミーユは、彼女に対して初めて、今までコンプレックスだった自分の名前が好きだと告げる。 Ζガンダムの専属パイロットに 宇宙に戻ると彼自身の意見も設計に反映されたΖガンダムが新たに配備され、カミーユの愛機となる。これにより、それまでガンダムMk-IIが自身のニュータイプ能力についていけず、敵機との機体スペック差により劣勢を強いられていたカミーユは、驚異的なスペックアップを果たすことになる。 フォウとの再会、そして死 同年11月、クワトロと共に地球へ降下し、キリマンジャロ基地への攻撃作戦に参加するが、そこで死んだものと思っていたフォウと再会。以前より洗脳が強化されているが、必死の説得で心を取り戻した矢先にジェリドの攻撃からカミーユをかばい、フォウは絶命する。彼女の死はカミーユの心に大きな傷を残すことになり、一部始終を見ていたシャアとアムロは、7年前と同じ過ち(ララァ・スンの死)を予感しながら防げなかったことを後悔する。そしてカミーユは、彼女の死をきっかけにニュータイプとして自分に与えられた役割を意識し、そして地球圏の現状に向かい合うようになる。 ハマーンとの戦闘 宇宙世紀0088年2月2日、再び宇宙へ上がったカミーユは、「アクシズ」からグリプス2(コロニーレーザー)を奪取するためのメールシュトローム作戦において、ハマーン・カーンの駆るキュベレイと交戦。戦闘中、ニュータイプ同士の精神的邂逅を起こすが、解り合う直前にハマーンに拒絶されてしまう。その後、小惑星アクシズ周辺空域で、一度はカミーユを兄と慕ってきた強化人間のロザミア・バダムと交戦。精神が崩壊したロザミアの姿にフォウの幻影を見る中で、アーガマを守るため止むなく撃墜する。 グリプス戦役の最終決戦 2月21日、グリプス戦役の最終決戦。カツやヘンケン、エマなど親しい人間だけでなく、ジェリドやレコアといった敵味方問わず生命が次々と散っていく激戦の中で、カミーユのニュータイプ能力は人々の死の思いや叫びを受け止め続け、もともと繊細で不安定だったその心は苦悩と怒りの限界に達しようとする。その苦悩と怒りは、グリプス2内でのクワトロ、パプテマス・シロッコ、ハマーンらの身勝手な言い争いを聞かされ、バスクたち身勝手な大人たちに反抗した彼らもまた身勝手な大人と化してしまったことを目の当たりにして幻滅することで、さらに高まる。 そしてついにカミーユは、死闘の末に一番許せない相手であったシロッコを撃破するが、同時にシロッコの断末魔と共に発せられた青い光(シロッコのニュータイプの力と言われている[要出典])を浴びる。 精神疾患を発症 己の能力が強大になりすぎるとともに宇宙に満ちる多くの人の死の思念を感じ、真空状態でヘルメットのバイザーを上げてしまうなど、既に危険な兆候が見られていたカミーユは、シロッコの断末魔の悪意まで自分の精神に取り込んでしまい、ついに精神疾患を発症する。ファ・ユイリィの呼びかけも聞こえず、モビルスーツの爆発を宇宙空間の星々と見間違えて無邪気に喜ぶ。ゲーム版ではそれを感じ取ったシャアにもある種の後悔や怒りを植え付け、ハマーンとの決別や連邦の腐敗と併せて地球人類の粛清へのきっかけにもなった。 本作の最終回で主人公が精神疾患を発症して終わるという結末は、視聴者に衝撃を与えた。 この結末について、2006年3月に公開された劇場版『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation -星の鼓動は愛-』では、無限にニュータイプ能力を拡大させても精神疾患を発症せずに戦いを終え、無事に帰還する。なお、劇場版の外伝漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では、帰還後はティターンズの残存勢力の掃討を行ったとされる。
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グリプス戦役
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 08:48 UTC 版)
グリプス戦役の最終局面では、カツ、ヘンケン、エマといった身近な人間が目前で次々と命を散らし、自らもジェリドら、立ち塞がる者の命を次々と奪っていってしまう。戦いの果ての平和に希望を持ちながら、本来は戦争自体を嫌悪していたカミーユは、その先鋭化しすぎた感覚によって戦場全体の悪意、哀しみ、人の死をより強く感じ取り、ヤザン・ゲーブルのような殺戮を愉しむ者への激情によっても精神をすり減らしていく。戦いと怒りを重ねるごとに無制限に肥大化していくニュータイプ能力は、疲弊しきったカミーユの精神を押し潰そうとする。
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グリプス戦役 (『機動戦士Ζガンダム』)
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「ハマーン・カーン」の記事における「グリプス戦役 (『機動戦士Ζガンダム』)」の解説
U.C.0087年10月12日、地球圏に舞い戻り、第三勢力アクシズとしてグリプス戦役に介入。エゥーゴから同盟を持ちかけられるが交渉は決裂。その後、ティターンズと同盟を締結する。 U.C.0088年1月、エゥーゴからサイド3を譲渡するという条件でグリプス2(コロニーレーザー)の破壊を要請されると、グワダンの主砲でグリプス2の一部を破壊し、ティターンズに対してはアーガマを攻撃したものが外れたと虚偽の報告をする。ティターンズの拠点であるゼダンの門でジャミトフ・ハイマンとの会見の隙に青酸ガスによる暗殺を狙うが失敗。ゼダンの門にアクシズをぶつけて破壊する。 その後、ジャミトフと再度会談を持つが、会談の最中同席していたパプテマス・シロッコがジャミトフを暗殺。シロッコはこれをハマーンの仕業と喧伝し、ティターンズとは敵対関係になる。 同年2月、エゥーゴによるメールシュトローム作戦の結果、グリプス2を奪われる。小惑星アクシズをグラナダへ落下させようとするが失敗。 エゥーゴが制圧したグリプス2を巡り、エゥーゴ・ティターンズ・アクシズは三つ巴の戦いとなる。ハマーンは一旦部隊を後退させ、温存する。
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グリプス戦役 (『機動戦士Ζガンダム』)
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「アムロ・レイ」の記事における「グリプス戦役 (『機動戦士Ζガンダム』)」の解説
軟禁された英雄 23歳。一年戦争後は英雄的扱いを受け、彼に注目した多くのジャーナリストから「ニュータイプとは何か?」と取材を受けることになるが、彼の発言は大衆にとって抽象的で難解なものとして理解されなかったといわれる。やがて大尉に昇進し、北アメリカのシャイアン基地に勤務。しかし、地球連邦政府のニュータイプを危険視する思惑から事実上の軟禁状態に置かれ、彼もララァを死に至らしめたことの後悔を引きずって鬱屈した生活を送っていた。また、長期軟禁の影響で精神的な疲弊が起きていたのか、MSへ再び乗ることに躊躇していた。 『THE ORIGIN』では機密保持やニュータイプ研究のため、隔離状態にあったが、宇宙世紀0082年には監視兼護衛付きではあるが、行動の自由が許されている。出雲の旅行でハヤトからフラウとの結婚を打ち明けられた後、自分たちにとってすべての始まりの場所であるサイド7復興に行う意志を示した。 エゥーゴへの参加と地球への残留 宇宙世紀0087年、かつてのガールフレンドでありハヤトの妻になっていたフラウと再会し、カツ・コバヤシに説得され共に監視を抜け出す。空港で輸送機を奪ってエゥーゴの支援組織カラバに合流し、シャア(クワトロ)と7年振りの再会を果たす。シャアからは宇宙に上がり共闘することを薦められたが、無重力の感覚への恐怖を理由に固辞している。その際、「ララァと再び会うのが怖いのか」と胸中を看破され、一年戦争時代に負ったトラウマを克服できていない自身の精神的な脆さを否定できず、ハヤトらと共に地上に留まる。また、自分より若いカミーユにガンダムMk-IIを使わせていることや、それを容認する周囲の人間たちに「不甲斐ない自分への当てつけ」といった感情を少なからず感じていたようである。 しかし、昔の自分を思い出させるカミーユ・ビダンや、ベルトーチカ・イルマに刺激され、再びMSで戦うことを決意すると、7年のブランクを感じさせない卓越した操縦技術でエゥーゴを援助。宇宙に上がったアポリー・ベイ中尉が残したリック・ディアスでカミーユを指導しながらアッシマーを撃墜したのを皮切りに、その後はリック・ディアスを改修したディジェを駆って、キリマンジャロ攻撃作戦やダカールでの戦い、ニューギニア基地攻略などで活躍した。 なお、一年戦争時には一人称が「僕」であったが、この頃から「俺」に変化している。ブライトに対しても一年戦争時は上官として従う立場であったが、これ以降は対等な立場として接している。 設定上での諸説 雑誌企画『ガンダム・センチネル』の設定では、グリプス戦役終盤にアウドムラの第18飛行部隊の隊長として、パーソナルカラーに塗装されたΖプラスに搭乗したといわれている。また、アトラクション『ガンダム新体験 グリーンダイバーズ』や3DCGアニメ『GUNDAM EVOLVE../9 MSZ-006 Ζ-GUNDAM』では、戦争終結前後に確認されたΖガンダム3号機のテストパイロットの1人で、「ホワイト・ユニコーン」のコードネームで呼ばれる人物とする説も存在する(漫画『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』ではアムロがΖガンダム3号機に搭乗する様子が描かれた)。
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