グリプス2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 20:12 UTC 版)
テレビアニメ『機動戦士Ζガンダム』が初出。宇宙世紀0087年にティターンズにより建造されたコロニーレーザー。ティターンズの戦略開発拠点だったサイド7の2バンチコロニー「グリーン・ノア2」の2つあるシリンダーのうち1基を改装したので、「グリプス2」と呼ばれる。 ソーラ・レイと比べてエネルギー充填システムが改良されており、ソーラ・レイの欠点だったチャージ時間の大幅な短縮に成功している。また、核パルスエンジンを有しており、これによって任意の射点への移動が可能になっている。レーザーの稼動原理は言及されていないが、シリンダー基部には真空管を巨大化させた形状のレーザー発振器が多数設置されている描写がある。 その強大な威力が戦局を左右するとみなされ、各勢力に制圧目標とされた。まず、建造したティターンズに対してエゥーゴとアクシズが共同作戦を行い、結果的にアクシズがコロニーレーザーを奪取する。しかし、その直後に行われたメールシュトローム作戦によってエゥーゴがコロニーレーザーを奪取する。その後は損傷による放棄まで、エゥーゴの配下にあった。 劇中では3回(劇場版では1回)使用されている。まず、ティターンズが完成後のテストとスペースノイド(宇宙移民者)への恫喝を兼ねて40%の出力で発射し、サイド2の18バンチコロニーを破壊した(コミックボンボン版では、全力発射で4基のコロニーを同時に破壊している)。第2射はエゥーゴによるもので、グラナダへの落下コースに入っていた小惑星アクシズを狙撃し、その軌道を変えてグラナダへの落下を阻止した。最後に、エゥーゴによりティターンズとの最終決戦時に55%(小説版では38%)の出力で発射され、ティターンズの主力艦隊を壊滅させた。その後、機関部分が損傷したために放棄された。このとき、レーザーの軌跡が見えたのは戦闘宙域が「汚れている」ためであると、小説版で記述されている。 『機動戦士ガンダムUC』(宇宙世紀0096年)の時点では秘密裏に修復がなされて完了しており、「ラプラスの箱」を巡る陰謀の中でビスト財団のマーサ・ビスト・カーバインが連邦を抱き込み、全てを闇に葬る最後の切り札として使用する。なお、本作ではシャイアン防空指令基地に密かに設けられた管制室「カフカスの森」でコントロールされており、機動戦士ガンダム小説版同様「システム」という符丁で呼ばれている。 漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST』においても取り上げられている。本作内の歴史(宇宙世紀0169年)では既に残骸と化したコロニーレーザーの一部に、不法に居住するものたちがいるだけのようである。
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