グリプス戦役への関与(『機動戦士Ζガンダム』)
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「アナハイム・エレクトロニクス」の記事における「グリプス戦役への関与(『機動戦士Ζガンダム』)」の解説
宇宙世紀0087年のグリプス戦役ではエゥーゴにメインスポンサーとして出資するとともに、主だったMS・艦船を供給する一方で、対立する勢力ティターンズにもマラサイなどの兵器を供給し戦争を煽って利益を生み出していたといわれている。 なお、ガンダムMk-Ⅱをティターンズからエゥーゴが強奪した後、機体を返却をさせなかった上、手厚いサポートをした結果ティターンズから反感を買い、その火消しのためにエゥーゴ向けに開発されていたマラサイ等がティターンズに供給される形となった。以降、地球連邦軍であるティターンズのMSデザインにおいてガンダムタイプ、ジムタイプ等がいないのはこの時点で供給機体が入れ替わってしまったことが原因である。特にグリプス戦役以降、MSのコックピットのシェアに関しては、勢力を問わずほぼ全てが同社の製品だったといわれている。 ジオン系企業を吸収し本社を月面のフォン・ブラウン市郊外に置くなどした結果、アナハイムにはスペースノイドの権益を代表する企業になってしまったという側面がある。そのためスペースノイドが連邦軍に影響を与えることを問題視するティターンズはアナハイムを連邦軍から排除するために純粋な連邦系技術を用いたガンダムMk-IIなどの主力MS開発計画を推し進めた。連邦軍から排除されることはアナハイムのような企業として死活問題であり、そのようなティターンズの活動を阻止するために、リック・ディアスの供与、エゥーゴの旗機となりうる先進MSの共同開発計画「Ζ計画」などエゥーゴに対して積極的な支援を行った。つまりアナハイムとティターンズは本質的に相容れない存在であり、兵器供与などは戦争を煽ると言うより時間稼ぎのための政治工作に過ぎなかったとする見方もある。[要出典]アナハイム会長メラニー・ヒュー・カーバインは表立って行動することがほとんどなかったが、アクシズのハマーン・カーンとの直接交渉では唯一陣頭指揮をとった。 そんなアナハイムにとって僥倖となったのが、エゥーゴがグリーン・ノアでテスト中だったガンダムMk-II全機の捕獲に成功したことである。うち1機を研究用として入手したことで同機の優れたムーバブルフレーム技術がもたらされ、さらに同時にエゥーゴに身を投じた少年カミーユ・ビダンによる革新的なアイデアを得て、「Ζ計画」は傑作可変MS・Ζガンダムを完成させた。その活躍はティターンズを壊滅に追いやると共に、技術的優位性やエゥーゴとの蜜月関係により、以後同社が長期に渡りMS市場における大きなアドバンテージを得る基礎を築き上げることとなった。 なお、後に公開された劇場版『機動戦士Ζガンダム A New Translation -星を継ぐ者-』においては、カミーユが奪取したガンダムMk-IIを発進させる際に、モニターに「AE」アナハイム・エレクトロニクスのロゴともとれるスプラッシュ画面が登場するような描写が追加され、前述のとおりコックピットシステムに同社の製品を使用していることを裏付けるような描写となっている。また、Ζガンダムの開発においても、TV版でみられたカミーユの革新的なアイデアという描写が希薄になっており、そもそもカミーユのガンダムMk-II強奪云々とは別の次元ですでにΖ計画が動いていたとも受け取れる描写となっている。 また同時期を描いたと思われるゲームブック『Gの影忍 太陽系の秘宝』においては、デギン・ザビの遺産を巡る戦いの中で、ハマーン傘下の外道衆に大量の新型MSを提供している。これにより数が頼みのMS忍者でしかなかった外道衆は、連邦やシャアの戦力では対抗できない規模にまで強大化したという。
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