沈黙の艦隊
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『沈黙の艦隊』(ちんもくのかんたい)は、かわぐちかいじによる日本の漫画作品。『モーニング』(講談社)で1988年から1996年まで連載し、1990年に第14回講談社漫画賞一般部門を受賞する。2023年1月に紙と電子の両媒体を合わせた累計発行部数が3200万部を超える[1]。アニメやラジオドラマ、劇場版映画と実写ドラマが制作された。
注釈
- ^ その後の生死については語られていない。
- ^ 現実では本作完結後、2001年から2009年までジョージ・W・ブッシュが第43代アメリカ大統領を務めた。
- ^ 2007年の防衛庁の省への格上げに伴い、職名も防衛庁長官から防衛大臣に変更された。
- ^ 現実世界での各護衛隊群司令は海将補が任じられる。
- ^ a b 現実世界では艦隊司令官は中将以上があてられる。
- ^ OVA版では制作時に「ミッドウェイ」が既に退役していたため、原子力空母「エンタープライズ」に座乗している。
- ^ OVA版では「エンタープライズ」。
- ^ 実際の統合参謀本部議長には軍事作戦に対する指揮権は無く、実質的には文民である大統領や国防長官が握っており、軍人である統合参謀本部議長は彼らに助言するためのオブザーバーにすぎない。
- ^ 現実世界ではドイツ(西ドイツ)の大統領は儀礼的な存在であり、サミットには実施的に行政権を行使している首相が出席する。
- ^ 初出の「党首対決」時の局名で、のちに「NHK」名でも再度登場する。
- ^ アメリカ映画『レッド・オクトーバーを追え!』では、本作に登場するロサンゼルス級原子力潜水艦「ダラス」が、自艦に迫る敵魚雷を本作同様に「デコイを放出しつつ緊急浮上」で回避する。
- ^ 舵が原作の十字舵からX舵に変更されている、対艦ミサイルとしてハープーンではなくトマホークを使用するなど。
- ^ 例としては第7艦隊空母として「カール・ヴィンソン」ではなくその同型艦で映画公開当時日本を母港としていた「ロナルド・レーガン」が登場する、原作には登場しないアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦が登場するなど。
- ^ 「カール・ヴィンソン」艦長も兼任していた原作とは異なり、本作では第7艦隊司令官のみを務めている他、座乗艦も「カール・ヴィンソン」から「ロナルド・レーガン」に変更されている。原作で大佐だった階級については明かされていないが、階級章から艦隊司令官に相応しい中将であることが窺える。性格も原作で「ヒステリック・ボイス」と揶揄された感情的な面は鳴りを潜める一方、慎重な軍人であることが強調されており、ライアンの発言からもそれを窺い知る事ができる。
- ^ 原作ではミッドウェイ級航空母艦「ミッドウェイ」に、OVA版では原子力空母「エンタープライズ」に座乗していたが、本作ではニミッツ級航空母艦「エイブラハム・リンカーン」に座乗している。また、階級も原作の少将から中将に変更されている。
- ^ 原作では男性の「速水健次」だが、映画では女性自衛官に変更されている。本作では、副長とは別業務で給養員としての作業も行っている。
- ^ 原作では「赤垣三郎」という名前だった他、役職も海上幕僚長だった。
- ^ 階級は原作の一等海佐から海将補に変更されている他(階級章より)、座乗艦も当時既に退役して久しかった「はるな」ではなくあたご型護衛艦「あしがら」に変更されている。
- ^ 原作では男性の「曽根崎登」だが、映画では女性閣僚へと変更されている。
出典
- ^ “『沈黙の艦隊』実写化 大沢たかお、原作者から最大級の賛辞も「やっぱり似てない(笑)」”. 福島民友新聞. (2023年1月25日). オリジナルの2023年2月2日時点におけるアーカイブ。 2023年2月3日閲覧。
- ^ 『週刊モーニング』2017年21号のコージィ城倉『モーニングを作った漫画たち』第2話より。
- ^ “「『沈黙の艦隊』実写化するならいま」だった理由 大沢たかお”. 産経新聞. (2023年9月29日) 2023年10月1日閲覧。
- ^ 第118回国会 衆議院 内閣委員会 第7号 平成2年5月29日国会会議録検索システム。2023年10月4日閲覧
- ^ コミック23巻あとがきより。
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- ^ a b “ニッポン放送開局70周年記念 ラジオドラマ『沈黙の艦隊』 1991年に放送されたラジオドラマが開局70周年を記念し再び放送”. ニッポン放送 NEWS ONLINE(ニッポン放送) (2023年12月14日). 2023年12月14日閲覧。
- ^ 1242_PRのツイート(1742398779909959873)
- ^ 『沈黙の艦隊 解体新書』p6
- ^ “講談社、人気コミックをゲーム化 iアプリ対応「沈黙の艦隊α」”. GAME Watch. (2001年3月9日) 2022年1月18日閲覧。
- ^ “2023年(令和5年)全国映画概況” (pdf). 一般社団法人 日本映画製作者連盟 公式サイト. 日本映画製作者連盟 (2024年1月30日). 2024年2月2日閲覧。
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- ^ “『沈黙の艦隊』本物の潜水艦も使用して撮影された貴重なメイキング映像”. ORICON NEWS (2024年2月2日). 2024年2月3日閲覧。
- ^ 石井健 (2023年2月3日). “アマゾン・スタジオが「沈黙の艦隊」実写映画化”. 産経ニュース (産経新聞社) 2023年9月19日閲覧。
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- ^ “「沈黙の艦隊」玉木宏流、潜水艦作品の楽しみ方とは”. シネマトゥデイ (2024年2月5日). 2024年2月11日閲覧。
- ^ 山下伸基、土谷創造 (2024年2月10日). “【ヒューマン】大沢たかおの艦隊、いざ世界へ出航 23年映画で大ヒット「沈黙の艦隊」続編が連ドラでプライム・ビデオ独占配信”. サンケイスポーツ. 2024年2月11日閲覧。
- ^ 実写「沈黙の艦隊」続編制作決定。かわぐちかいじ「最後までしっかりと描いてほしい」 - AV Watch・2024年2月20日
- ^ a b c “The Silent Service (2023) Full Cast & Crew”. imdb. 2024年3月12日閲覧。
- ^ 原作では海江田と同期の設定だが、映画ではかつての「ゆうなみ」乗艦時代の元艦長・元副長の先輩後輩関係となっている。
- ^ 劇中やパンフレットでは潜水隊員などの表記がなされているが実際には無い職種であり、実際には電機員の役である。
- ^ a b “Ado歌唱×B’z楽曲提供 映画『沈黙の艦隊』主題歌で強力タッグ 稲葉浩志「時代を象徴する歌声」と称賛”. ORICON NEWS (oricon ME). (2023年7月20日) 2023年7月20日閲覧。
固有名詞の分類
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