シーウルフ級原子力潜水艦とは? わかりやすく解説

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シーウルフ級原子力潜水艦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/25 03:17 UTC 版)

シーウルフ級原子力潜水艦
USS Connecticut
基本情報
種別 攻撃型原子力潜水艦(SSN)
建造所 ジェネラル・ダイナミクス・エレクトリック・ボート
運用者  アメリカ海軍
建造期間 1989年 - 2004年
就役期間 1997年 -
同型艦 ジミー・カーター(準同型艦)
計画数 29隻
建造数 3隻(準同型艦を含む)
前級 ロサンゼルス級
次級 バージニア級
要目
基準排水量 7,460 t
水中排水量 9,150 t
全長 107.6 m (353 ft 0 in)
最大幅 12.0 m (39 ft 4 in)
吃水 10.67 m (35 ft 0 in)
機関 原子力ギアード・タービン推進
原子炉 WEC S6W型加圧水型原子炉×1基
主機
推進 ポンプジェット・プロパルサー×1軸
出力 52,000 shp
最大速力 水上:不明
水中:35ノット (65 km/h)
潜航深度 610 m
搭載能力 弾庫容量: 53基分
乗員 131名(士官10名、下士官兵121名)
兵装

660mm魚雷発射管×8門

C4ISTAR
  • BSY-2→BYG-1
  • レーダー
  • BPS-16
  • BRD-9
  • WLQ-4
  • ソナー BQQ-5E 統合式
    テンプレートを表示

    シーウルフ級原子力潜水艦(シーウルフきゅうげんしりょくせんすいかん、英語: Seawolf-class submarine)はアメリカ海軍の攻撃型原子力潜水艦

    あらゆる分野で仮想敵であるソ連海軍の原子力潜水艦を凌駕する超高性能艦として設計されたが、冷戦終結による必要性の低下や高額な建造費などによって、当初30隻を予定していた建造数は大幅に縮小され、結局同型艦2隻・準同型艦1隻の計3隻で建造は終了した。

    来歴

    ソ連潜水艦の静粛化と米海軍の戦略転換

    1955年9月、アメリカ海軍作戦部長アーレイ・バーク大将は、以後に建造する全ての潜水艦に原子力機関を搭載する方針を示した[1][2]。初期のアメリカ原潜は静粛性の問題を抱えていたが、1957年度計画から建造を開始したスレッシャー級では、機関の各種装置を架台に乗せて振動の伝播を防ぐなどの雑音低減策が講じられ、続くスタージョン級でも踏襲された[3][4]。この結果、先行するアメリカ原潜はもちろん、同時期にソ連海軍が運用していたホテル型SSBNエコー型SSGN、そしてノヴェンバー型SSNに対して、決定的な音響的優位を確立した[3][4]。しかしこの音響的優位は、1970年代後半のヴィクターIII型SSNの登場によって揺らぎ始めた[5]。同型は、同世代のアメリカ潜水艦と同等以上の静粛性を実現した初のソ連潜水艦であり[6]、1979年から1982年にかけて、アメリカ海軍は潜水艦戦略の転換を決断した[7]

    1981年1月にアメリカ合衆国大統領に就任したロナルド・レーガンは防衛力の衰退を食い止めることを宣言しており、レーガンにより海軍長官に任命されたジョン・レーマンは、600隻艦隊構想として知られる戦力の整備とともに、戦略の見直しをも推進した[7]。レーマン長官が関与した研究では、戦時に海軍が攻勢的な役割を担うことでソ連に情勢認識の変化を強制することが検討され、また太平洋艦隊司令長官であったヘイワード大将など海軍高官の間でも同様の議論が提起されていた[7]

    1973年に長射程のSS-N-8弾道ミサイル搭載のデルタ型原子力潜水艦が登場すると、ソ連海軍は、オホーツク海バレンツ海に哨戒機や水上艦、そして潜水艦による強固な対潜防御陣(bastion)を構築し、これらの弾道ミサイル潜水艦(SSBN)を守るための聖域とした[2][5][注 1]。アメリカの分析官たちは、従来より、ソ連海軍の唯一の重要な弱点はこれらのSSBNであることを指摘していたが、1982年頃には、この「聖域」こそが最も効果的な圧力点であるとの判断が下された[7]。西側諸国のSSNがソ連の「聖域」海域で自由に活動できれば、戦時にソ連のSSBNを無力化することで戦略核抑止力における西側の優位性を確保できる上に、ソ連のSSNをこちらに誘引することで、西側水上部隊や海上交通路への攻撃に差し向けうる戦力を分散・制約するという効果も期待できた[2][5]。ソ連潜水艦の静粛化により、長距離探知や対潜哨戒機による広域対潜戦が困難になっていたことを踏まえると、後者の効果も重要であった[7]

    SSN-21計画の発足

    レーガン政権の海軍力増強および戦略見直しを踏まえ、1982年5月、水中戦担当海軍作戦副長(DCNO; Op-02)であったトゥンマン提督は、新型SSNを検討するための特別グループ「タンゴ」を召集した[8]。当時、新鋭潜水艦としてロサンゼルス級原子力潜水艦が建造されていたものの、潜水艦部隊では、同級の設計には海洋システム・コマンド (NAVSEAの硬直的な思考が反映されているという不満が燻っていた[7]。同級の設計を主導したリッコーヴァー提督は、既にレーマン長官と衝突して退役していたため、新型SSNの設計は全く新しい体制の下で進められることになった[7]

    レーマン長官はコンセプトデザインのリリースを承認し、1989会計年度において1番艦の建造予算として16億ドルを計上する構想を述べた[8]。1983年12月、海軍作戦部長はグループ・タンゴの検討を踏まえた要件を承認した[8]。この新型SSN計画は21世紀のSSNということでSSN-21計画と称された[8]。計画途上の1983年・1984年には、ヴィクターIII型よりも更に格段の進歩を遂げたシエラ型アクラ型SSNが登場しており、1984年までに、新型艦の必要性は明白になっていた[8]。SSN-21計画は、アメリカ海軍にとって実質的に唯一の選択肢であり、この頃には「シーウルフ」と称されるようになっていた[8]

    1番艦の建造費は予定通り1989年度予算に盛り込まれた[8]。当初計画では、1991年度予算で更に2隻を建造し、最終的には30隻の建造が予定されていたが、冷戦の終結を受けて、建造数は削減されることになった[8]。1992年、チェイニー国防長官は、1991年度予算に盛り込まれていた2隻の建造を中止することを議会に打診したが、議会は造船所の能力維持の観点から難色を示したため、1992年5月、1991年度予算での建造分のうち1隻の建造は継続して、1隻のみを中止することが決定された[8]同年の大統領選挙において、ビル・クリントンはシーウルフ級3番艦の建造実現を訴えていたが、当時既に次世代潜水艦(後のバージニア級)の開発が準備されていたこともあって、実際に大統領に就任するとやや後ろ向きになり、3番艦の建造の発注は1993年9月まで遅れることになった[8]

    設計

    船体

    排水量は当初見積もりの23に押さえられ[8]、1986年に海軍長官によって設定された水中排水量9,150トンというハードルをかろうじてクリアしたものの、これは艦首のソナードーム内の水を排水した場合の数値であり、実際の作戦状態では約9,300トンに増大する[9]。水中運動性能を確保するため、全長はロサンゼルス級よりも短縮された一方[10]、幅・高さは増大し[11]、ロサンゼルス級と比して肥えた船型となった[8]。後述のWAAを装着する必要もあり、ロサンゼルス級と同じく、船体は円筒形の部分が多く取られている[8]。この時期のコンピュータでは、潜水艦の船型や推進器が水流に与える影響について十分にシミュレーションできるか不安視されたことから、「シーウルフ」を縮小した設計の無人潜水機「コカニー」ポーランド語版が製作されて、試験に供された[8]

    上記の経緯から、本級にはソ連近海まで進入して「聖域」を脅かす役割が期待されており[8]、音響ステルスのため船体表面には特殊な処理が施され、セイルなどにはファイバー・グラスが用いられているとされる[12]。また氷海での行動能力も重視されたため、改ロサンゼルス級と同じく前舵はセイルではなく船体に装着されたほか[8]、セイルの形状も、海氷を突き破ることを想定した設計となった[11]。なおセイルの前下方には整流用の覆いが装着されている[10]

    船殻重量を増大させることなく船体強度の確保や潜航深度の増大を達成するため、当初は耐圧殻にHY-130高張力鋼の採用が予定されていたが、実用化が間に合わず、HY-100に変更された[8]。このHY-100は既に深海潜水艇で採用実績があり、また本級の建造にあたり試験的にロサンゼルス級の一部でも採用されていたにも関わらず、本級の建造の際には溶接部に多数の亀裂が発生するという、これまでにないトラブルが生じ、建造遅延の原因となった[8]

    なお、3番艦「ジミー・カーター」では、特殊部隊の支援能力を付与するため、セイル後方に追加区画を挿入して船体を延長し、特殊部隊の出撃・回収用のチェンバーや、無人潜水機の運用装置が装備されている[12]

    機関

    動力源としてはS6W原子炉が搭載された[8]。これはD1W原子炉の直接の発展型で[8]、一次冷却水について自然循環併用方式としており、最大出力までのかなりの部分でポンプを使用せずに運転できるようになったことで、雑音の大幅な低減を実現したといわれる[12][13]。また炉心寿命を延伸し、艦の退役まで燃料交換を必要としない設計としており、コスト低減に貢献している[14]

    推進器はポンプジェット方式とされた[12][13]。これは通常のスクリュープロペラよりも推進効率の点では劣る一方、キャビテーション速度を向上させるほか、回転速度の問題も軽減するなど、騒音抑制の点で恩恵があった[8]

    公表されている最大速力は35ノットだが、海上公試では37ノットを発揮したといわれており[9]、39ノットに達するとする資料もある[13]。また上記のような騒音低減策もあって、25ノットで航行しているときでも、岸壁に停泊して原子炉のみ作動させている状態のロサンゼルス級よりも静かであると伝えられている[12]

    装備

    C4ISTAR

    本級は、当初、ソナーまで包括した統合戦闘システムであるBSY-2を搭載した[15]。これはSUBACS(SUBmarine Advanced Combat System)の理想形であるSUBACS-Bとして開発されたシステムで、漸進策たるSUBACS-Aとして開発されて改ロサンゼルス級に搭載されたBSY-1よりも更に分散システム化を推進したものとなった[16]。ソナー・アレイとしては、艦首の低周波アレイ(LF bow array, LFBA)、その下に配置されたアクティブ用の球形アレイ(active hemispherical array, AHA)、セイルの機雷・海氷探知(Mine and Ice Detection Avoidance, MIDAS)用高周波アレイ、船体側面の平面アレイ(wide aperture array, WAA)、そして標準型(TB-16D)および細径(TB-29)の2種類の曳航アレイが搭載された[17]。このうち、WAAはBQG-5として改ロサンゼルス級への搭載が試みられたものの[17]、容積・重量面の不足によって断念されたという経緯があったが、SOSUSや対潜哨戒機などの支援可能海域から遠く離れてソ連近海に進入することを想定した本級にとって、自艦装備ソナーの能力向上は重要であり、WAAの搭載についても設計の初期段階から織り込まれていた[8]。ただし当初は性能が安定せず、就役遅延の一因となった[18]

    BSY-2は、改ロサンゼルス級で搭載されたBSY-1から派生して開発されており[17]、これを凌駕する新世代の戦闘システムとして期待されたが、取得費用のみならず維持・管理コストも高額であることが問題視され、早々にBYG-1へと換装された[18]。これはロサンゼルス級などの武器管制システムであるCCS Mk.1(Combat Control System)の後継機であるCCS Mk.2を更に発展させたシステムであり[18]、開発にあたってはBSY-2のソフトウェア資産が活用された[16]。またソナーについてもA-RCI(Acoustic Rapid COTS Insertion)計画に基づく改修を受け[注 2]、BQQ-10というシステム区分が付与された[15]。本級向けのバージョンはA-RCI-(V)5と称された[15]

    武器システム

    ロサンゼルス級では533mm魚雷発射管4門を搭載していたのに対し、本級では対潜戦能力が重視されたこともあり、発射管は8門に増備されるとともに、静粛化のため直径を660mmに拡大し、魚雷自身の推進系によって航走を開始させるというスイムアウト方式での発射を行うこととした[8]。また従来よりも大型の魚雷やミサイルの発射に対応させるという含みもあったものの、大型魚雷の開発計画は1990年にキャンセルされ、現在のところ、518mm径のトマホーク巡航ミサイルより大口径のミサイルを魚雷発射管から発射しようという計画は存在しない[18]。兵装の搭載量は、魚雷・ミサイルであれば計50基である[12]

    魚雷防御システムとして、WLY-1 新ソナー妨害装置(New Sonar Intercept System, NSIS)が装備されている[12]。これは艦内外に装備された専用の発射管からデコイを発射するもので、360度全周の脅威に対応可能であり、従来装置よりも対応可能な周波数範囲が拡大されている[12]

    比較表

    SSN各型の比較
    バージニア級 シーウルフ級 ロサンゼルス級 リプスコム ナーワル
    Block V - Block I - IV 準同型 1,2番艦 フライトII/III フライトI
    船体 水上排水量 不明 7,568 t 7,460 t 6,255 t - 6,330 t 6,080 t - 6,165 t 5,813 t 4,450 t
    水中排水量 10,400 t 7,800 t 12,139 t 9,150 t 7,102 t - 7,177 t 6,927 t - 7,012 t 6,480 t 5,350 t
    全長 140,4 m 114.8 m 138 m 107.6 m 109.73 m 111 m 95.91 m
    全幅 不明 10.4 m 12.2 m 10.1 m 9.8 m 11.46 m
    吃水 不明 9.3 m 10.9 m 10.67 m 9.75 m 9.8m 不明 8.8 m
    主機 機関 原子炉+蒸気タービン
    方式 GT TE GT
    原子炉 GE S9G WEC S6W GE S6G WEC S5W GE S5G
    出力 40,000 shp 45,000 shp 30,000 shp 12,500 shp 17,000 shp
    水中速力 不明 推定34 kt 25 kt 35 kt 31 kt 23 kt 25 kt
    兵装 水雷 533mm魚雷発射管×4門 660mm魚雷発射管×8門 533mm魚雷発射管×4門
    ミサイル VLS×40セル VLS×12セル VLS×12セル
    同型艦数 推定38隻 28隻予定 1隻 2隻 31隻 31隻
    (退役)
    1隻
    (退役)
    1隻
    (退役)
    スタージョン級
    タリビー スレッシャー級/
    パーミット級
    ハリバット トライトン スキップジャック級 スケート級 シーウルフ ノーチラス
    長船体型 短船体型
    船体 水上排水量 4,460 t 4,250 t 2,316 t 3,705 t 3,655 t 5,800 t 3,070 t 2,550 t 3,260 t 2,980 t
    水中排水量 4,960 t[注 3] 4,780 t 2,607 t 4,311 t 5,000 t 7,900 t 3,500 t 2,848 t 4,110 t 3,520 t
    全長 92.1 m[注 3] 89.1 m 83.2 m 84.9 m 106.7 m 136.5 m 76.7 m 81.6 m 102.9 m 97.5 m
    全幅 9.7 m 7.2 m 9.7 m 8.8 m 11.3 m 9.6 m 7.6 m 8.4 m 8.5 m
    吃水 9.1 m[注 3] 7.4 m 6.4m 7.7 m 8.5 m 7.2 m 7.7 m 6.3 m 6.7 m 7.9 m
    主機 機関 原子炉+蒸気タービン
    方式 GT TE GT
    原子炉 WEC S5W CE S2C WEC S5W WEC S3W GE S4G WEC S5W WEC S3W GE S2G[注 4] WEC S2W
    出力 15,000 shp 2,500shp 15,000 shp 7,300 shp 45,000 shp 15,000 shp 6,600 shp 15,000 shp
    水中速力 25 kt[注 3] 25 kt 14.8 kt 28 kt 20 kt以上 27 kt 29 kt 18 kt 19 kt 23.3 kt
    兵装 水雷 533mm魚雷発射管×4門 533mm魚雷発射管×6門
    ミサイル レギュラス発射機×1基
    同型艦数 9隻
    (退役)
    28隻
    (退役)
    1隻
    (退役)
    14隻
    (退役)
    1隻
    (退役)
    1隻
    (退役)
    6隻
    (退役)
    4隻
    (退役)
    1隻
    (退役)
    1隻
    (退役)


    同型艦

    全艦ジェネラル・ダイナミクス・エレクトリック・ボートで建造された。

    艦番号 艦名 起工 進水 就役 母港
    SSN-21 シーウルフ
    USS Seawolf
    1989年
    10月25日
    1995年
    6月24日
    1997年
    7月19日
    ワシントン州ブレマートン
    キトサップ海軍基地
    SSN-22 コネチカット
    USS Connecticut
    1992年
    12月14日
    1997年
    9月1日
    1998年
    12月11日
    SSN-23 ジミー・カーター
    USS Jimmy Carter
    1996年
    6月29日
    1998年
    12月5日
    2004年
    5月13日

    登場作品

    映画

    ゲーム

    鋼鉄の咆哮シリーズ
    第一作目から敵として「シーウルフ級」が登場する。史実通り水中では他の潜水艦よりも圧倒的に素早い他、作品や難易度によっては巡航ミサイルを搭載しており、攻撃型原潜のような扱いにもなっている。潜水艦が設計可能な作品では、プレイヤーもシーウルフ級と思われるパーツを使用、設計することできる。
    Modern Warships
    1番艦「シーウルフ」が登場。最大2発の兵装を同時に発射することが可能となっている。

    アニメ・漫画

    沈黙の艦隊
    架空艦「キング」「アレキサンダー」が登場。架空の原子力潜水艦やまと」撃沈を目的としたオーロラ作戦に参加し、北極海で「やまと」と魚雷戦を繰り広げる。その能力と巧みな連携で「やまと」を追い詰めるも、最終的に「キング」は撃沈され、「アレキサンダー」も激戦の末攻撃不能となり、肉弾戦を回避して降伏した。
    シーウルフ級は原作の連載当時艦容が公表されていなかったため、作中のシーウルフ級は艦形も性能もかなりの部分が作者の想像で描かれている(ポンプジェット推進ではなく通常のスクリュープロペラ推進となっているなど)。作中のシーウルフ級は「やまと」とほぼ同じ装備で、「シーバット(やまと)」建造計画時から建造が予定されていたと設定されている。そのため「やまと」と同性能の艦と言えるが、「やまと」が極東用であるのに対してシーウルフ級は北極用のため、サイドソナーを備えている。
    また、「やまと」のデザインや設定はシーウルフ級がモデルと言われている。

    小説

    GODZILLA 怪獣黙示録
    「シーウルフ」が登場。太平洋の深海で何かと衝突する。
    ソードアート・オンライン
    「ジミー・カーター」が登場。ガブリエル・ミラー率いる襲撃部隊をオーシャン・タートルまで送り届ける。
    『天空の富嶽』
    全艦が登場。ハワイに向かう海上自衛隊空母戦闘群に先行する海龍型特殊原子力潜水艦部隊に勇躍するも、逆に近距離まで近づかれ3隻共撃沈される。

    切手

    トーゴ2019年に発行した「世界の潜水艦」800CFAフラン切手シートに、「シーウルフ」があしらわれた[20]

    脚注

    注釈

    1. ^ 従来、ソ連SSBNはアメリカ近海まで進出する必要があり、その際には常にアメリカ海軍の対潜部隊に脅かされている状況であった[2]。ソ連側は、ウォーカーからの情報によって自軍のSSBNが脆弱な状況にあることを知り、方針転換を図ったものであった[6]
    2. ^ 大塚 2013では改修前のソナーのシステム区分をBQQ-5Dとしているが、Friedman 1997ではBSY-2の一部として扱っており、BQQ-5の搭載艦一覧にも本級は記載されていない[19]
    3. ^ a b c d 6番艦は大規模オーバーホールと大規模改修により特殊任務艦に改装され、水中排水量7,800 t、全長122.4 m、喫水8.8 m、水中速力20 ktとなった。
    4. ^ 1960年以降WEC S2W

    出典

    1. ^ Friedman 2023, pp. 125–130.
    2. ^ a b c d 羽田 2025.
    3. ^ a b Cote 2003, pp. 26–31.
    4. ^ a b Friedman 2023, pp. 141–146.
    5. ^ a b c Cote 2003, pp. 63–67.
    6. ^ a b Cote 2003, pp. 69–76.
    7. ^ a b c d e f g Friedman 2023, pp. 209–211.
    8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w Friedman 2023, pp. 211–214.
    9. ^ a b Polmar 2013, pp. 77–81.
    10. ^ a b 海人社 2018.
    11. ^ a b 大塚 2018, pp. 154–155.
    12. ^ a b c d e f g h 多田 2013.
    13. ^ a b c 阿部 2018.
    14. ^ Friedman 2023, pp. 220–224.
    15. ^ a b c Friedman 2023, pp. 215–217.
    16. ^ a b Friedman 2023, pp. 118–120.
    17. ^ a b c Friedman 1997, pp. 157–158.
    18. ^ a b c d 大塚 2013.
    19. ^ Friedman 1997, pp. 619–620.
    20. ^ 「海外の艦船切手から」『世界の艦船』第919集(2020年3月号) 海人社 P.132

    参考文献

    外部リンク





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