ジョン・アンソニー・ウォーカーとは? わかりやすく解説

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ジョン・アンソニー・ウォーカー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/29 05:42 UTC 版)

ジョン・アンソニー・ウォーカー
"Jaws"
1985年頃
忠誠 ソビエト連邦

誕生 1937年7月28日
ワシントンD.C.[1]
(2014-08-28) 2014年8月28日(77歳没)
ノースカロライナ州バトナ―連邦刑務所複合施設
国籍 アメリカ合衆国
配偶者
Barbara Crowley
(m. 1957; div. 1976)
4; Michael Walker (共犯)
Laura Walker (共犯未遂)を含む
職業 アメリカ海軍准士官、通信特技兵[2]

ジョン・アンソニー・ウォーカー・ジュニア(John Anthony Walker Jr.、1937年7月28日 - 2014年8月28日)は、アメリカ合衆国海軍軍人私立探偵スパイ東西冷戦期、ソビエト機密情報を売り渡し、米国海軍に史上最悪のダメージを与えた人物として知られる[3][4]

人物・来歴

1955年入隊。通信特技兵としてキャリアを歩み、1992年から1966年にかけて原子力潜水艦で勤務する[3]。1967年、旧来型暗号機KL-47の規約を複写し、在米ソ連大使館に自身の技術をアピールした[4]。1976年に退役後、探偵会社と盗聴器発見の会社を設立[5]。退役を見越し、息子のマイケル・ウォーカー(海軍)、兄のアーサー・J・ウォーカー(海軍少佐)、通信員のジュリー・A・ホイットワースをリクルートしスパイ網を形成した[3][4]

妻のバーバラもデッド・ドロップの現場に同行したことがあるが、後に別居し1976年に離婚[4][5]

1984年、娘のローラ・ウォーカー・スナイダー(陸軍所属、スパイに誘われたが断っていた)に促され元妻のバーバラがFBIに通報[5]

1985年5月20に逮捕。10月に開廷した裁判の結果、ウォーカーは終身刑、マイケルは禁固25年となった[5]

1年以内に仮出所を控えていたが、2014年8月28日、ノースカロライナ州の連邦刑務所で死去[6]

脚注

  1. ^ Family of Spies: The John Walker Jr. Spy Case”. CourtTV. 2015年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月25日閲覧。
  2. ^ “Recent U.S. Spy Cases | CNN”. CNN. オリジナルの2008年12月10日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20081210005131/http://www.cnn.com/interactive/us/0102/spy.cases/content.html 2017年2月25日閲覧. "1985 -- Walker family" 
  3. ^ a b c Norman & Thomas 2017, p. 173.
  4. ^ a b c d 【軍事情勢】「米史上最悪のスパイ」と日本をつないだ「甘い罠」”. Sankei Biz. 産経デジタル (2014年9月7日). 2022年12月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月18日閲覧。
  5. ^ a b c d Norman & Thomas 2017, p.174.
  6. ^ “冷戦時代のスパイ、ジョン・ウォーカー氏が死去”. CNN. (2014年8月30日). オリジナルの2022年12月18日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20221218051626/https://www.cnn.co.jp/usa/35053091.html 2022年12月18日閲覧。 

参考文献

  • Polmar, Norman、Allen, Thomas B. 著、熊木信太郎 訳『スパイ大事典』論創社、2017年6月23日、173-175頁。 

関連項目




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