政治将校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/25 06:51 UTC 版)
政治将校(せいじしょうこう、英: political commissar、political officer)とは、主に一党独裁国家において、政府および一体となる党が軍隊を統制する為に各部隊に派遣した将校のことを指す。政府の政治原則を逸脱する命令を発する軍司令官を罷免する権限を有していることもある。軍とはまったく異なる指揮系統に属し、プロパガンダ、防諜、反党思想の取り締まりを担う軍隊内の政治指導を任務とし、広義のシビリアンコントロールである。なお、政治士官、コミッサール(イラク・バアス党の様に体制派寄りの非軍人(文官官僚)が担った例もある) 、軍事委員、または軍隊以外の組織に置かれるものを含めて政治委員(ポリトルーク)、政治指導員、政治指導官と呼ばれる場合もある。
- 1 政治将校とは
- 2 政治将校の概要
- 3 ベトナム社会主義共和国の政治委員
政治将校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/22 08:17 UTC 版)
政治将校は部隊の司令官と同等の地位と権威を有する司令部の高級機関であった。政治将校は共産党による軍の動機付けを支配し改善する為に設立された。1917年からその前の臨時政府のようにボリシェヴィキは忠誠を怪しむ経験豊かな将校を当てにした。レフ・トロツキーは問題解決について要約した。「我々は軍の専門家を得てその左右に政治将校を置くのだ。[...]」政治将校を用いる初期の段階では司令官と政治将校双方でどちらが優先するかという軍事上の秩序は、問題にならなかったかも知れない。 多くの下級政治将校は、司令官級の将校と同じ軍事教練は決して受けなかった。コミッサールになるに先立ち該当者は最低3年間は共産党員として登録されなければならず特定の政治機関に参加しなければならずその多くは軍事優先の訓練を決して受けなかった。 部隊に二人の司令官がいるという1941年に遭遇した問題に続いてコミッサールなどの政治将校は、直接の指揮系統から排除された。その際政治将校は更に直接的に動機付けや規制を基本とした目的を持つものとされた。政治将校の分類も、「政治問題担当副長」の形式に変更された。コミッサール自体の特定の地位は、コミッサールが類似の司令官と軍事評議会を形成する連隊や方面軍でのみ存続した。
※この「政治将校」の解説は、「コミッサール」の解説の一部です。
「政治将校」を含む「コミッサール」の記事については、「コミッサール」の概要を参照ください。
- 政治将校のページへのリンク