株式会社角川グループホールディングス
角川グループホールディングス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/20 17:07 UTC 版)
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種類 | 株式会社 |
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略称 | 角川GHD |
本社所在地 | ![]() 〒102-8177 東京都千代田区富士見二丁目13番3号 |
設立 | 1954年(昭和29年)4月2日 |
業種 | 情報・通信業 |
事業内容 | 出版・映画配給及びソフトウェアの製造・販売 |
代表者 | 佐藤辰男(代表取締役社長) 井上伸一郎(代表取締役専務) |
売上高 | 連結:2,046億5,300万円 (2020年3月期) |
営業利益 | 連結:80億8,700万円 (2020年3月期) |
経常利益 | 連結:87億8,700万円 (2020年3月期) |
純利益 | 連結:80億9,800万円 (2020年3月期) |
純資産 | 連結:1,073億7,500万円 (2020年3月期) |
総資産 | 連結:2,429億9,500万円 (2020年3月期) |
従業員数 | 連結:4,546名 単独:158名 (非正社員含) |
決算期 | 3月末日 |
主要子会社 | 角川グループ#持分法適用会社の項参照 |
関係する人物 | 角川歴彦 本間明生 |
外部リンク | group |
特記事項:法人格は現在の株式会社KADOKAWA(2013年社名変更)と同一 |
株式会社角川グループホールディングス(かどかわグループホールディングス、KADOKAWA GROUP HOLDINGS, INC.)は、2006年7月1日から2013年6月22日までの株式会社KADOKAWA KEY‐PROCESSの旧商号。法人格としては1954年4月2日設立の「株式会社角川書店」(初代)、「株式会社角川ホールディングス」、「株式会社KADOKAWA」(初代)、「株式会社KADOKAWA Future Publishing」と同一のものである。
本項では、2013年4月1日付で角川グループホールディングスが吸収合併した角川グループパブリッシングについても記述する。
概要(法人格の変遷)
1945年11月10日、国文学者の角川源義が「角川書店」が創業。1954年4月2日、角川源義の個人事業を法人化し、東京都千代田区富士見二丁目7番地に「株式会社角川書店」が設立。以降長らく、事業会社として出版事業などを行っていた。
1998年11月に東京証券取引所市場第二部への上場を果たした角川書店は、積極的なM&Aを推進する。2001年に株式取得により株式会社エス・エス・コミュニケーションズを連結子会社化。翌2002年10月に株式交換により株式会社メディアワークスを完全子会社化する。同年11月には、子会社「株式会社角川大映映画」を設立し、新設子会社が徳間書店傘下の大映映画株式会社の保有する全映画とその配給権およびビデオ制作権、大映スタジオ(多摩川撮影所)の運営などの全事業を買収する。
事業領域を拡大した角川グループは、分社型新設分割により純粋持株会社体制に移行する。2003年4月1日、角川書店は商号を「株式会社角川ホールディングス」に変更して純粋持株会社となり、事業部門を新設の「株式会社角川書店」(2代目)に継承した。2006年7月1日、角川HDは商号「株式会社角川グループホールディングス」に変更した。
2007年1月4日、分社型新設分割により角川書店(2代目)の事業を再編し、編集機能を新設の「株式会社角川書店」(3代目)、情報誌事業を新設の「株式会社角川マガジンズ」にそれぞれ継承した。同日付で、角川書店(2代目)は商号を「株式会社角川グループパブリッシング」に変更し、書籍の営業販売に特化した機能会社となった。
2013年4月1日、角川グループホールディングスは角川グループパブリッシングを吸収合併し、同年6月23日付で商号を「株式会社KADOKAWA」(初代)に変更した[1]。同年10月1日、KADOKAWAが角川書店(3代目)、アスキー・メディアワークスをはじめとするグループ各社を吸収合併した[2]。これらの再編により、旧法人は再び事業会社となった。
2014年10月1日、株式会社KADOKAWA、株式会社ドワンゴが経営統合し、共同株式移転により「株式会社KADOKAWA・DWANGO(KADOKAWA DWANGO CORPORATION)」を設立、両社を完全子会社化した。2015年10月1日、KADOKAWA・DWANGOは邦文商号のみ「カドカワ株式会社(KADOKAWA DWANGO CORPORATION)」に変更した。
2019年7月1日、持株会社のカドカワがKADOKAWA(初代)の全事業(株式会社ビルディング・ブックセンター及び株式会社KADOKAWA KEY-PROCESSの株式所有に関わる事業を除く)を簡易吸収分割により継承し、商号を「株式会社KADOKAWA(KADOKAWA CORPORATION)」(2代目、現法人)に変更した。同日付でKADOKAWA(初代)は商号を「株式会社KADOKAWA Future Publishing」に変更し、中間持株会社となった。
2023年12月1日、KADOKAWA Future PublishingがKADOKAWA KEY-PROCESS(初代)を吸収合併し、商号を「株式会社KADOKAWA KEY-PROCESS」(2代目)に変更した。
角川グループホールディングス時代の沿革

会社設立から持株会社化(2003年4月1日)までは、角川書店の項目を参照。
- 2003年(平成15年)4月1日 - 株式会社角川書店が商号変更し、株式会社角川ホールディングス発足、持株会社化。同時に会社分割し出版業務を新たに設立した株式会社角川書店に事業譲渡。
- 2004年(平成16年)
- 2005年(平成17年)10月1日 - 株式会社角川書店(当時)から富士見事業部を分割、新たに株式会社富士見書房を設立。
- 2006年(平成18年)
- 4月1日 - 株式会社角川書店(当時)からウォーカー事業部と雑誌事業部のザテレビジョン部門を分割、ウォーカー事業部と角川書店北海道、ウォーカープラスを統合した「角川クロスメディア」、ザテレビジョン部門と角川インタラクティブ・メディアを統合した「角川ザテレビジョン」を新設。
- 7月1日 - 商号を株式会社角川グループホールディングスに変更。
- 2007年(平成19年)1月 - 角川書店の再編に伴い、角川書店内にあった経営管理・統括部門を承継。また、雑誌事業部門統括会社として株式会社角川マガジングループを分割設立。
- 2008年(平成20年)4月 - 角川マガジングループの商号を株式会社角川マーケティングに変更すると共に、角川グループホールディングス・角川書店傘下のクロスメディア事業子会社を委譲。
- 2009年(平成21年)
- 2010年(平成22年)10月28日 - 株式会社ドワンゴと電子書籍やコンテンツ配信に関して業務提携すると発表。
- 2011年(平成23年)
- 2013年(平成25年)
- 3月8日 - エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社からドワンゴ株式を追加取得し12.23%を保有する第2位株主となる[3]。またドワンゴ子会社の株式会社スカイスクレイパーの株式60%を取得し子会社化、商号をスマイルエッジに変更。
- 4月1日 - 株式会社角川グループパブリッシング(後述)を吸収合併し事業持株会社になる[4]。
- 6月22日 - 商号を株式会社KADOKAWAに変更[1][2]。
- 10月1日 - 株式会社角川書店、株式会社アスキー・メディアワークス、株式会社角川マガジンズ、株式会社メディアファクトリー、株式会社エンターブレイン、株式会社中経出版、株式会社富士見書房、株式会社角川学芸出版、株式会社角川プロダクションを吸収合併し、事業会社となった[2]。
角川グループパブリッシング
種類 | 株式会社 |
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略称 | 角川GP |
本社所在地 | ![]() 〒102-8177 東京都千代田区富士見二丁目13番3号 角川本社ビル |
設立 | 2003年(平成15年)4月1日 |
事業内容 | 書籍・雑誌の営業・物流・販売・宣伝 |
代表者 | 関谷幸一(代表取締役社長) |
資本金 | 3億円 |
主要株主 | 角川グループホールディングス 100% |
関係する人物 | 角川歴彦 |
特記事項:2007年1月1日に角川書店(2代目)より社名変更。 2013年4月1日付で角川GHDへ吸収合併。 |
株式会社角川グループパブリッシング(かどかわグループパブリッシング、KADOKAWA GROUP PUBLISHING CO.,LTD.)は、角川グループの再編に伴い2003年(平成15年)に設立された事業会社・角川書店(2代目)を前身とする。
2007年(平成19年)1月1日、それまで角川書店が行っていたグループ各社の書籍・雑誌の営業・物流・販売・宣伝業務に特化する目的で編集・出版部門を角川書店(3代目)として分割し、角川グループパブリッシングへ社名を変更。2012年(平成24年)7月1日付で子会社の角川出版販売を吸収合併した。
基本的に角川グループ各社の出版物の発売元となっていたが、2010年(平成22年)にはバンダイビジュアルが運営していたウェブコミック配信サイト『Webコミックゲッキン』連載作品の単行本レーベル・エモーションコミックスの発売を引き受けるなどグループ外の出版物にも取り扱いを拡げていた[5]。その一方で、中経出版(旧新人物往来社を含む)とメディアファクトリーは角川グループ傘下となった後もISBNコードの統合を行わずに発行・発売とも自社で行っていた。
2013年(平成25年)4月1日付で角川GHDに吸収合併され、角川GHDは事業会社となった[6]。角川GHDがKADOKAWAへ社名変更した後の同年10月1日以降に中経出版とメディアファクトリー(何れも吸収合併によりブランドカンパニー化)が刊行する出版物のISBNコードはKADOKAWAと同じものに統合される。なお角川プロダクション以外の合併した8つの会社の名義は広義の社内カンパニーに当たるブランドカンパニーの扱いとして継続される。
- 角川グループパブリッシングが発売元となっていたグループ外出版社
- バンダイビジュアル(バンダイナムコグループ)[注 1]
- プレビジョン(spoon.、shortcoco.、@2.5などの販売を委託)
- M.Co
- TOKIMEKIパブリッシング
- 放送批評懇談会(GALAC)
主要子会社
KADOKAWA#KADOKAWA(初代)およびKADOKAWAグループ#グループ会社を参照のこと。
脚注
注釈
出典
- ^ a b 『連結子会社の吸収合併並びに商号及び定款の一部変更に関するお知らせ』(プレスリリース)株式会社角川グループホールディングス、2013年3月28日 。2013年7月6日閲覧。
- ^ a b c “角川グループホールディングス、子会社9社を吸収合併”. INTERNET Watch (2013年3月28日). 2013年7月6日閲覧。
- ^ 47NEWS ドワンゴが角川と提携強化 日テレとも資本関係 『共同通信』2013年3月4日
- ^ 『当社完全子会社である株式会社角川グループパブリッシングの吸収合併に関するお知らせ』(プレスリリース)株式会社角川グループホールディングス、2013年1月9日 。2013年7月6日閲覧。
- ^ 《新コミックスレーベル「エモーションコミックス」創刊 12月10日より毎月4アイテムを刊行 角川グループ&バンダイナムコグループ協業開始》
- ^ 当社完全子会社である株式会社角川グループパブリッシングの吸収合併に関するお知らせ
外部リンク
角川グループホールディングス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/17 21:09 UTC 版)
「KADOKAWA」の記事における「角川グループホールディングス」の解説
詳細は「角川グループホールディングス」を参照 2006年7月1日 - 40社を超える傘下企業の結束力を高め、グループ一体の連結経営を強力に推進する責任が当社にあることを、グループ内外に示すため商号を株式会社角川ホールディングスから株式会社角川グループホールディングス(角川GHD)に変更。 2007年1月1日 - 子会社角川書店(二代目法人)の吸収分割により、管理部門を当社が、映像関連子会社及び関連会社の管理事業を角川ヘラルド映画株式会社が継承。 1月4日 - 子会社角川書店(二代目法人)の新設分割により、株式会社角川書店(三代目法人)及び株式会社角川マガジンズ(初代法人)を設立。 1月4日 - 株式会社角川書店(二代目法人)の商号を株式会社角川グループパブリッシングに変更。 1月4日 - 会社分割により、株式会角川・エス・エス・コミュニケーションズと株式会角川マガジンズ(初代法人)の持株会社「株式会社角川マガジングループ(後の角川マガジンズ)」を設立。 3月 - 角川ヘラルド映画株式会社が再び角川映画株式会社に商号変更。 4月1日 - 会社分割により、角川HDチャイナの管理事業を角川映画株式会社に継承。 4月2日 - 株式会社角川プロダクションを設立。 2008年4月1日 - 連結子会社株式会社メディアワークス及び株式会社アスキーが合併し、商号を株式会社アスキー・メディアワークスに変更。 4月1日 - 角川マガジングループの商号を株式会社角川マーケティングに変更すると共に、角川GHD・角川書店傘下のクロスメディア事業子会社を譲渡。 4月1日 - 佐藤辰男が代表取締役社長兼COOに就任。 7月 - 子会社株式会社角川プロダクションが、株式会社アミューズメントメディア総合学院の子会社トライアルプロダクションに出資し、合弁会社株式会社プロダクション・エースを設立。 10月 - 連結子会社株式会社キャラアニ及び株式会社トイズワークスが合併。 2009年3月 - 連結子会社株式会社角川ザテレビジョン及び株式会社角川クロスメディアが合併し、商号を株式会社角川マーケティング(二代目法人)に変更。子会社株式会社角川マーケティングは株式会社角川メディアマネジメントに商号変更。 4月1日 - グループ内のゲーム事業統括会社として株式会社角川ゲームスを設立。 4月7日 - 株式会社中経出版の株式を取得し、中経出版及びその子会社の新人物往来社、荒地出版社、樂書舘を連結子会社化。 10月1日 - 連結子会社株式会社中経出版及び株式会社樂書舘が合併。連結子会社株式会社新人物往来社及び株式会社荒地出版社が合併。 2010年4月1日 - 連結子会社株式会社角川メディアマネジメント及び株式会社角川マーケティング(二代目法人)が合併し、再び株式会社角川マーケティングに商号変更。 3月4日 - 子会社株式会社アスキー・メディアワークスが株式会社魔法のiらんどの発行済み株式70%を取得し、子会社化。 6月 - 歴彦が取締役会長に、佐藤辰男が代表取締役社長に就任。 10月 - 連結子会社株式会社エンターブレイン及び株式会社メディアリーヴスが合併。 10月 - 株式会社ドワンゴとの電子書籍や各種コンテンツの配信に関して包括業務提携を発表。 12月3日 - 電子書籍ストア『BOOK☆WALKER』をサービス開始。 2011年1月1日 - 子会社株式会社角川書店(三代目法人)及び角川映画株式会社が合併。 連結子会社株式会社角川マーケティング及び株式会社角川・エス・エス・コミュニケーションズが合併。連結子会社株式会社アスキー・メディアワークス及び株式会社魔法のiらんどが合併。株式会社角川コンテンツゲート(現・株式会社ブックウォーカー)及びワーズギア株式会社が合併。 3月 - 連結子会社株式会社エンターブレイン及び株式会社角川マガジンズ(初代法人)が合併。 5月26日 - 株式会社ドワンゴと資本提携との業務提携を発表。 7月 - 子会社株式会社角川マーケティングが株式会社角川マガジンズ(二代目法人)に商号変更。 11月12日 - 株式会社リクルートから子会社の株式会社メディアファクトリーの全株式の譲渡を受け、同社を子会社化。 11月12日 - 角川グループの電子書籍配信プラットフォーム「BOOK☆WALKER」とドワンゴの電子書籍サービス「ニコニコ静画(電子書籍)」との連携、ならびに株式会社角川書店が「ニコニコ動画」と連携した無料WEB漫画誌 「角川ニコニコエース」を創刊。 2012年5月 - 株式会社NTTドコモと株式会社角川書店(三代目法人)の合弁会社株式会社ドコモ・アニメストアを設立し、スマホ向けアニメ配信サービス開始。 7月 - 連結子会社株式会社角川グループパブリッシング及び角川出版販売株式会社が合併。 2013年2月 - 株式会社角川アスキー総合研究所(初代)を設立。 3月7日 - ドワンゴの子会社である株式会社スカイスクレイパーの株式60%を取得し子会社化、と同時に商号を「株式会社スマイルエッジ」に変更。 3月8日 - エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社からドワンゴ株式を追加取得し12.23%を保有する第2位株主となる。 3月29日 - 株式会社角川ブックナビを設立。 4月1日 - 株式会社角川グループパブリッシングを吸収合併し、事業持株会社体制に移行。 4月1日 - 子会社角川書店(三代目法人)の会社分割により、株式会社角川大映スタジオを設立。連結子会社中経出版及び新人物往来社が合併。
※この「角川グループホールディングス」の解説は、「KADOKAWA」の解説の一部です。
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