ワーズギア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/20 17:48 UTC 版)
発売日 | 2006年12月[1] |
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標準価格 | 4万1790円[1] |
リムーバブルストレージ | SDメモリーカード(8MB - 2GB)[2] |
ディスプレイ | 透過型低温ポリシリコンTFT(5.6インチ、1024×600ドット)[1] |
グラフィック | カラー(6万5536色)[2] |
サウンド | AAC(SD-Audio)[2]、ヘッドフォン端子[1] |
外部接続 | USB(miniB)[1] |
電源 | 内蔵リチウムイオン充電池(約6時間)[2] |
サイズ | 105×152×28.4ミリメートル[1] |
重量 | 約325グラム[1] |
ワーズギア(Words Gear)は、ワーズギア株式会社が2006年12月に発売した電子書籍リーダーである。2004年2月に発売されたシグマブック(ΣBook)の後継機に当たる[3]。
沿革
端末の発売に先駆けて、松下電器産業、東京放送(TBS)、角川グループの角川モバイルの3社により、電子書籍事業の新会社「ワーズギア株式会社」が2006年10月2日に設立された[4]。資本金は2億3750万円で、出資比率は、松下が49.9%、角川モバイルが42.1%、TBSが8.0%である[5]。
ワーズギアは2006年10月3日 - 10月7日にかけて幕張メッセで開催されたCEATEC JAPAN 2006で参考展示され[6][7]、12月20日に発売されることが発表された[2]。
2008年3月に生産を終了[8]。初年度の出荷台数は1万台を見込んでいたが、約2400台しか売れなかったという[8]。PC向け電子書籍配信サービス「ΣBookJp」および「最強☆読書生活(PC版)」も同年9月30日に終了することが発表された[3]。
ワーズギア株式会社はその後、角川モバイルの子会社となり、2009年10月1日、角川モバイルは株式会社ムービーゲート、 株式会社角川インキュベーションと合併し角川コンテンツゲートとなり[9]、2011年1月1日、ワーズギア株式会社は角川コンテンツゲートに吸収合併された[10]。
仕様
ディスプレイは5.6インチ、1024×600ドット(211ppi)のカラーTFT液晶を採用した[2]。操作はグリップ部にあるタッチセンサーを用いる[2]。電子書籍は「最強☆読書生活」というサイトで配信されWindows PCでアクセスし、SDメモリーカードへ転送する形をとった[1]。著作権保護機能としてSD-ePublishに対応[1]。ファームウェアのアップデートによりXMDF、.book、txt形式のファイルにも対応した[1]。
脚注
- ^ a b c d e f g h i j 山口真弘 (2011年4月17日). “電子書籍端末ショーケース:Words Gear(ワーズギア)――パナソニック”. ITmedia. 2025年6月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g “ワーズギア、読書端末『Words Gear』を12月20日に発売”. ASCII.jp (2006年11月22日). 2025年6月21日閲覧。
- ^ a b 坂本純子 (2008年6月30日). “ひっそりと、電子書籍「ΣBookJp」「最強☆読書生活(PC版)」サービス終了へ”. CNET Japan. 2023年1月22日閲覧。
- ^ “角川・松下電器・TBSが電子書籍事業会社設立、カラー液晶の読書端末を開発”. ビジネス+IT. SBクリエイティブ (2006年9月26日). 2025年6月19日閲覧。
- ^ “電子書籍事業で新会社を設立、文庫本サイズの読書端末も発表--松下電器など3社”. CNET Japan (2006年9月26日). 2025年6月19日閲覧。
- ^ “新・読書端末「Words Gear」(ワーズギア)を開発”. パナソニック (2006年9月26日). 2023年1月22日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 広田稔 (2006年10月3日). “【CEATEC JAPAN 2006レポート Vol.11】実機を触って分かった電子書籍リーダー『Words Gear』の実力”. ASCII.jp. 2023年1月22日閲覧。
- ^ a b 岡田有花 (2008年7月1日). “電子書籍端末売れず──ソニーと松下が事実上撤退”. ITmedia NEWS. 2023年1月22日閲覧。
- ^ “連結子会社 角川モバイルとムービーゲートの合併に関して”. 角川グループホールディングス (2009年10月1日). 2025年6月21日閲覧。
- ^ “グループ組織再編(子会社の合併)に関するお知らせ”. 角川グループホールディングス (2010年11月25日). 2025年6月21日閲覧。
ワーズギア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/23 22:25 UTC 版)
2006年にはシグマブック後継のカラー液晶ディスプレイを採用した単画面仕様のWords Gear(ワーズギア) が発売されたが普及せず、2008年3月に電子書籍端末の製造を終了、同年9月30日には配信サービスも終了した。
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