エックス‐エム‐ディー‐エフ【XMDF】
XMDF
読み方:エックスエムディーエフ
別名:モバイル・ドキュメント・フォーマット
XMDFとは、シャープが開発した電子書籍のファイル形式である。
XMDFのファイルには、拡張子として「.zbf」が付く。無償で配布されているXMDF専用の閲覧ソフトウェア「ブンコビューア」によって閲覧できる。
XMDFでは、コンテンツを書籍に近い文書レイアウトで表現でき、かつ、電子書籍ならではの機能が利用できる。具体的には、テキストの横書き・縦書き、異なる文字サイズの混在、ルビ、インデントなどのようなレイアウトを再現できる。また、画像やテキストの拡大・縮小、音声の再生、簡易的なアニメーションの再生、文書内の他の箇所へのリンクといった機能が使用できる。
レイアウトはブンコビューアが自動調整を行うため、ディスプレイのサイズに依存せず、どのような端末で閲覧しても文書レイアウトが維持できる。ブンコビューアが提供されているプラットフォームとしては、シャープの「Zaurus」やPalm、W-ZERO3、NTTドコモの「M-stage Book」対応端末、Windows CE搭載のハンドヘルドPC、Windows搭載のPC、テレビの「AQUOS」などがある。
参照リンク
XMDF機能説明 - (Space Townブックス)
ブンコビューア 機種別ご利用方法 - (Space Townブックス)
XMDF
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/26 14:02 UTC 版)
XMDF(ever-eXtending Mobile Document Format)とはシャープが提唱している電子書籍技術およびフォーマットの名称である。
- ^ 花田 恵太郎 (2011年6月1日). “電子書籍ビジネスへの取り組み”. 2019年10月21日閲覧。
- ^ “シャープ、次世代XMDFソリューションで電子書籍事業に参入~年内にサービス開始。タブレット端末2製品も同時投入” (2010年7月20日). 2012年8月9日閲覧。
- ^ “シャープ、次世代XMDF制作ソフトの正式リリースと無償化を発表~XMDFの情報提供サイトもオープン”. PC Watch (2011年4月22日). 2012年8月9日閲覧。
- ^ “電子コンテンツの制作ソフトウェア「XMDFビルダー」を出版社や電子書籍制作会社に無償提供”. シャープ (2011年4月22日). 2012年8月9日閲覧。
- ^ 小形 克宏 (2011年4月28日). “電子書籍の(なかなか)明けない夜明け 第5回 シャープの方針変更はどこまで本気か”. impress. 2019年10月21日閲覧。
- ^ 馮 富久 (2015年10月19日). “日本電子出版協会 XMDFとは?”. 日本電子出版協会. 2017年1月19日閲覧。
- ^ “電子書籍規格の戦い (3:XMDFの踏ん張り)…”. RandDManagement.com (2003年11月7日). 2012年8月9日閲覧。
- ^ ただし、いわゆる無償と言われる規格でも、商用のサービスに用いられる場合は、暗号化等の著作権保護技術のために技術ベンダーに支払いが発生するのは一般的である。
- ^ Palmデバイス向け「ブンコビューア」を試す - ITmedia(2002年6月19日)
- ^ “ブンコビューア”. 2019年10月21日閲覧。 - Windows用のビューアがダウンロードできる
- ^ 「シャープ、「book-in-the-box」を発表――複数の電子書店を1つのアプリで」 - ITmedia(2012年7月02日)
固有名詞の分類
- XMDFのページへのリンク