ネットウォーカー【NetWalker】
NetWalker
NetWalkerとは、シャープが発売したノートPC型のモバイル端末の名称である。「モバイルインターネットツール」と形容されている。
NetWalkerは、電子辞書や文庫本程度の大きさで、ネットブックをさらに小型にしたような外観をしている。OSにPC向けのLinux系OSであるUbuntuのカスタマイズ版を搭載し、通常のノートPCと同様の機能を利用可能にしていることで、PCの機能性と携帯電話やPDAのモバイル性の両立を図っている。

NetWalkerでは、WebブラウザにFirefox、メールソフトにThunderbird、オフィスソフトにOpenOffice.orgがプリインストールされている。Webの閲覧や電子メールのやり取りを行ったり、オフィス関連の文書を編集したりすることができる。
ディスプレイは1024×600ドットのワイド液晶で、タッチパネルに対応している。画面を直接タッチして文書のドラッグ&ドロップやWebページの操作などを行うことができる。また、QWERTYキーボードを搭載しており、電子メールや長文の文書も容易に作成できる。
NetWalkerは2009年9月に発売された。12月には複数の電子辞書を収録した「コンテンツカード」を同梱し、電子書籍リーダーとしても利用可能な新バージョンが発売される。
※画像 / シャープ株式会社
参照リンク
NetWalker - (シャープ)
NetWalker
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/10 22:58 UTC 版)
Jump to navigation Jump to searchNetWalker(ネットウォーカー)は、シャープ製のモバイル端末のブランド名であり、OSにUbuntu9.04 (ARM版スマートブックリミックス シャープカスタマイズ版) をA6サイズのフルキーボードを有するスマートブックタイプのPC-Z1と、キーボードレスのタイプPC-T1が発売されている。
PC-Z1
製造元 | シャープ株式会社 |
---|---|
種別 | スマートブック |
対応メディア | 4GB フラッシュメモリ + 2GB |
OS | Ubuntu 9.04 (Jaunty Jackalope) シャープ・カスタマイズ版 |
電源 | リチウムイオンバッテリー |
CPU | 800MHz フリースケール・セミコンダクタ製 i.MX515 (ARM) |
メモリ | 512MB |
ディスプレイ | 1024×600画素 5型TFT-LCD (LEDバックライト) |
入力機器 |
キーボード タッチパネル オプティカルポイント |
外部接続 |
IEEE 802.11b/g USB 2.0×2ポート(A端子及びミニA端子) microSD カードリーダー |
2009年9月25日発売予定であったが、シルバーウィーク前の2009年9月18日から一部の店舗で先行販売された。CPUにi.MX515を採用することでバッテリ駆動10時間(JEITA測定法1.0)を実現している[1][2]。
デバイス
画面は解像度1024×600、サイズは5型である。上下のGnomeパネルを表示させた状態では、インストール済みソフトの一部は縦にはみ出してしまうが、大抵のソフトウェアは大きさの問題なく操作できる。
マウスポインタの操作は、液晶画面上のタッチパネルをタッチするか、光学式オプティカルポイントを使用して行う。キーボードの左奥に左クリック、及び右クリックのボタンがある。Ubuntuの機能により、マウスの設定を変更することでタッチパネルの長押しを、右クリックと認識させることができる。後述のクイックスタートボタンを利用することで、オプティカルポイントでのスクロールができる。
キーボードはスペースが少ないため、多くの記号キーを「Fn」キーで使い分けるようになっている。例えば「F1」~「F6」キーと「F7」~「F12」キーが重なっている。奥には静電式タッチパネルのクイックスタートボタンがあり、既定ではFirefox、Thunderbirdなどが起動するようになっている。
通信機能として、無線LANが内蔵されている他、USBのイー・モバイルのドライバが導入済みである。
ソフトウェア
ウェブブラウザとしてFirefox、メーラーとしてThunderbirdがプリインストールされている。 またビジネス用アプリケーションとしてOpenOffice.orgがプリインストールされている。シャープは同機に搭載されているOpenOffice.orgについて、「Microsoft® Office2003の『Word2003』『Excel2003』『PowerPoint®2003』の機能や操作については、おおむね互換性がありますが、Microsoft® Office2007の新機能や操作には対応していません。」と説明している[3]。なお、OpenOffice.orgはクロスプラットフォームであり、FreeBSD、Solaris、Mac OS X、Windows上でも動作する。
2009年12月4日には電子辞書搭載のモデルPC-Z1Jが発売された。広辞苑、英和辞典、学習用の辞典などが収録されている[4]。
2009年12月26日に、シャープはNetWalker用の電子書籍閲覧ソフト「電子ブックリーダー」を公開した。このソフトを利用することで、XMDF形式の電子書籍を閲覧できる[5]。
プラットフォーム
Freescaleのプラットフォームであるi.MX515を採用しており、CPUはARMベースのプロセッサであるCortex A8となっている。OSはUbuntu 9.04をカスタマイズしたものを搭載しており、最初に入っているアプリケーションもUbuntuの標準と一部異なっている他、ARMベースな為に追加出来ないアプリケーションが存在する。また動画のアクセラレーションやLCフォント、壁紙、マニュアルなどが独自に追加されている。
Araneo
NetWalker内部でAraneoという固有名詞が使われている。たとえば、パッケージ管理システム(APT)のリポジトリのディストリビューションにはNetWalker用の「jaunty-araneo-kernel」が登録されている。
出典
- ^ 産学官ビジネスフェア2009日刊工業新聞 Business Line
- ^ Freescale、ARM プロセッサ+Ubuntu で Netbook 参入、200ドル以下を実現か
- ^ 公式サイトの実用的な内蔵ソフトを参照。
- ^ 公式サイトのモバイルインターネットツール“NetWalker”<PC-Z1J>を発売を参照。
- ^ 公式サイトの「電子ブックリーダー」ソフトウェアダウンロード提供のお知らせを参照。
関連項目
- ザウルス - 先代モバイル端末ブランド
- キーボード (コンピュータ)
- IS01
- SH-10B
外部リンク
- 公式サイト: モバイルインターネットツール NetWalker
- +D Mobile記事:「NetWalker」はPCでなく、もちろんケータイでもない“第3の新モバイルツール”
- ASCII.jp 西田 宗千佳のBeyond the Mobile:シャープの新モバイル端末 NetWalkerを最速レビュー
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- NetWalkerのページへのリンク