NetBoot
NetBootとは、MacOS X Serverの機能のうち、ネットワークを通じてクライアントとなるMacintoshマシンの起動や制御を行うことができる仕組みのことである。
NetBootでは、サーバ側に格納されたディスクイメージ(起動ディスク)をクライアントのメモリが読み込むことによって、複数台のクライアントを起動できるようになっている。このため、クライアントのローカル環境には起動ディスクを設置する必要がなく、場合によってはハードディスクそのものを設置せずにクライアントマシンを構成することも可能である。また、アプリケーションのバージョンアップなどもサーバ側のディスクイメージを更新することによってクライアントに反映させることができるため、クライアントごとに個別に設定やインストールなどを行う手間を省くことができる。NetBootによってネットワークを構成することにより、大規模なネットワークの更新やメンテナンス作業などにかかる作業を大幅に削減することができる。
NetBoot
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/28 15:39 UTC 版)
NetBootは、Mac OS X Serverのbootpdを利用する機能の一つで、Classic Mac OSやMac OS Xをネットワーク越し(HTTPS、AFP、NFS、マルチキャストASRが利用出来る)に起動出来る仕組み。クライアントのローカルHDDを利用しないディスクレスNetBootで運用することで、iMac以降のMacをシンクライアントとして運用することが出来た。また、通常運用のクライアントに対しては同様の仕組みを利用して、Mac OS Xやソフトウェアのネットワークインストールを行うことが出来る。
Appleがエンタプライズ / サーバ事業を行っていた時代(Mac OS X Server v10.6以前)、セキュリティ向上と運用・管理の負担軽減、UNIXであること等が評価された結果、東京大学、あおぞら銀行、神戸大学、など日本では世界的にも有数の規模(Xserve 数十台以上、iMac 千台以上)で運用されている巨大なNetBootシステムが複数あった。
外部リンク
- アップル - Mac OS X Server Snow Leopard- クライアント管理
- Mac OS X Server: NetBoot 対応コンピュータ
- NetBoot for Mac OS 9 に関する情報とソフトウェアのダウンロード (日本)
- アップル - Education 東京大学 情報基盤センター2004年度
- アップル - 教育 - 教育事例 - 東京大学2008年度
- アップル - 教育 - 神戸大学 学術情報基盤センター
- あおぞら銀行が業務クライアントをMacに移行、その理由とは?
- Macをシン・クライアントに情報の流れを改善して業務改革
- 東京大学情報基盤センター 教育用計算機システム
- 神戸大学 学術情報基盤センター
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