LTSPクライアントのブートプロセス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2010/05/02 12:24 UTC 版)
「Linux Terminal Server Project」の記事における「LTSPクライアントのブートプロセス」の解説
LTSPサーバでは、chroot環境を設定し最小限のLinuxオペレーティングシステムとX環境を実行させる。 クライアントはローカルなブートデバイス(ハードディスク、CD-ROM、USBディスクなど)からブートし、小さなLinuxカーネルをそのデバイスからロードし、システムの初期化と認識できる周辺機器の初期化を行う。Etherboot、Preboot Execution Environment (PXE)、NetBootなどの機構でネットワークブートする設定の場合、クライアントはまず自身のIPアドレスとLTSPサーバのIPアドレスをDHCPで要求し、LTSPサーバ上で事前設定されたLinuxイメージをLTSPサーバ上で動作している Trivial File Transfer Protocol (TFTP) サービス経由でロードする。 この間、クライアントはLTSPサーバのIPアドレスとchroot環境のパスを新たなDHCP要求で問い合わせる。回答を得たら、クライアントは、LTSPサーバで動作している Network File System (NFS) サービス経由で、そのパスをrootファイルシステムとしてマウントする。 クライアントはNFSでマウントしたrootファイルシステムからLinuxをロードし、最終的に X Window System を起動する。クライアントはLTSPサーバ上のXDMCPログインマネージャと接続する。新しい MueKow (LTSP 5) の設定では、クライアントはまずSSHトンネルを構築してLTSPサーバのX環境と接続し、それを通して(LTSPサーバ上の)LDMログインマネージャを起動する。その後は、全てのプログラムはLTSPサーバ上で起動され、クライアント上でそれを表示し操作する。 LTSP 4 と 5 の違い機能LTSP 4LTSP 5 (MueKow)GUI エクスポートXDMCP ssh -X リモートログイン(Xディスプレイマネージャ)KDM/GDM LTSP Display Manager (LDM) ディストリビューション方法LTSP tarボール ネイティブ・ディストリビューション 認証サーバXDMCPサーバ SSHサーバ
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